「頑張ってる俺」は、本当に偉いか?

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優秀だけど感謝のない人は、最終的に高い評価を得られません。たとえ、いっとき評価されたとしても、何か失敗した時に大きなダメージを受けてしまいます。化けの皮を剥がされて、感謝がないことが露呈した時に、助けてくれる人はいません。胸に手を当てて、自分の心に感謝の思いがあるか確認しましょう。あなたの実績、あなたの成果は、あなたの努力の賜物に違いありません。努力したのはあなたですが、その努力ができたのも、努力が実ったのも、あなた一人の力ではないということです。

日本という国が平和で、世界的に見ても比較的安全で弱者にも優しい国であること。生まれ育った環境、指導してくれた人、応援してくれる人、家族、パートナー、どれひとつとっても、あなた一人の努力だけでは及ばない条件です。つまり、あなたが今こうしていられるのは、あなたの力のおかげだけではありません。頑張ったから評価されるのは当たり前ではありません。頑張っても努力しても、評価されることがない人たちだっているんです。一つ一つの出来事の裏に、人の思いやりと行動があることに気がつきましょう。

私は大学生の頃、クラシックギター部という100人規模の部員がいるクラブに入っておりまして、毎日ひたすらギターを弾きまくっていました。私の毎日は、ほぼアルバイトとギターのどちらかで、アルバイトの時間以外は、ずっとギターばかり弾いていたんですよね。私がギターを演奏すると、よく、楽しそうに弾いている、歌うように弾いている、などと評価されていました。特に複雑なアルペジオが得意で、親指の回転の力が強くて、他の人とは印象の違う演奏ができることが自慢でした。3年生の頃には、100人以上の部員の中から選抜の9人に選ばれて、特別な演奏をコンサートで披露したこともあります。ただ、アルバイトとクラブの両立をやっていたので、クラブの中で特別に大きな役割をになっていたわけではなく、むしろみんなの世話になってクラブ活動をさせてもらっていたんですね。

ところが、その当時の私は感謝の心がない人物でした。後輩に対して特に横柄で、自分がうまく演奏できることをひけらかすような、いけすかないやつだったんです。3年生の最後の一大イベントとして、中国への演奏旅行がありました。私は、自分がギターを巧みに弾けるのは自分の努力のおかげだと思っていたし、自分より下手な人は単純に努力が足りないんだと思っていました。なので、いつも演奏してやっているという感覚がどっかにあったんですよね。中国での演奏旅行も万事演奏がうまくいって、大満足で打ち上げをした帰りのことです。1年生だった後輩がそばにきて、誰々先輩はすごいですよね、誰々先輩はこんなこともいつもしてるんですよね、誰々先輩なんか、みんなのために、こんなことまで、と言って私の同期を褒めまくるんですよ。たんまりとお酒の入っていた私は、なんか腹が立って俺だって頑張ってるよ、と言ったんです。そしたら、後輩から、ゴリアス先輩は、何をなさってたんですか?と聞かれてしまいました。

すると頭の中に自分のしてきてきたことがぐるぐる回りはじめました。後輩からすごいと言われてた同期のみんなから支えられて助けられて、自分は好きに演奏していただけでした。でも口では強がりを言いました。俺だって、色々やってたんやって、と。えー、それってどんなことですか?後輩は質問を重ねてきました。完全に酔っ払ってた私は、だんだん悲しくなって、ついには泣いてしまいした。俺は一体何をやってたんやろーな。そう後輩に聞きましたが、後輩は何も答えてくれませんでした。ホテルに帰って、その話を同期にしました。同期は一言、後輩から感謝されてなかったってことだね、と言いました。自分の演奏のテクニックなんて、プロに比べればカスみたいなものです。にも関わらず私は、自分の技術を鼻にかけて、自分のためだけに時間を使っていました。誰に感謝することもなかった私が、誰からも感謝されないのは当然です。

頑張ってる俺は偉い、という人間を誰も信用しません。なぜなら、そのような人物の態度や言動は、誰に対しても感謝がないからです。感謝というのは気持ちの問題ですが、気持ちがあるかないかで態度や言動に影響します。つまり、感謝のあるなしは隠すことができないということです。頑張ってる俺は、どこまでいっても頑張らせていただいている存在です。できれば、そのことを心の真ん中に持っておきましょう。

ゴリアスポイント!
感謝の心は、持てば持つほど自分の荷物を軽くします。逆に感謝のない生き方は、余計な荷物を持っているようなものです。私も、物事の裏側にある人の行動や気持ちに、いつも感謝を持てるように精進して参ります。


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