ホームページができるまでの時間いろいろ

記事
IT・テクノロジー
「ホームページ」と一言で言っても目的や規模、要件によって様々。
見積もりや工数も当然変わってきます。

ホームページ制作を依頼する際に「ウチのサイトは何日で公開できるのか?」が分からないで発注してしまうとクライアントも業者もどちらにも良いことはありません。

今回はホームページの種類によってどういう工程でどれだけ工数がかかるか。
ホームページを作る時間にフォーカスしました。

補足としてこれらは私の知見と経験によるサンプルになるので、業者によっても変わります。最近はデザイナーがノーコードで構築するケースもあるので、その場合はもう少し工期は圧縮されます。
あくまで目安として参照いただけると幸いです。


1.コーポレートサイト

ページ数5〜10ページ程度の一般的なホームページで、機能面では問い合わせフォームが1つという想定です。

滞りなく最短で進行すると作業自体はおおよそ1ヶ月ですが、クライアントは通常業務の合間の確認作業になったり制作会社も並行して別案件を抱えているので、実質公開まで2ヶ月程度になることが多いです。

作業工数内訳
・デザイン初稿...7日
・デザイン確認・修正〜決定...7日
・コーディング・Wordpress構築...7日
・クライアントチェック・修正...7日


2.採用サイト

採用サイトはランディングページのようにトップページのウエイトが高く、デザイン・コーディング作業の50%はトップページに割かれます。

また採用フォームは希望職種や最終学歴など項目が多いことと、送信メール文面や担当者の振り分けなど要件にカスタマイズが入ることもあります。
ページボリュームは3ページ前後と少ないので最短でおおよそ1ヶ月程度になると考えられます。

作業工数内訳
・デザイン初稿...10日
・デザイン確認・修正〜決定...7日
・コーディング(必要があればWordpress構築)...5日
・クライアントチェック・修正...7日

3.ブログ・プロモーションメディア系

最近は企業アピールとサービスの情報発信の目的でプロモーションサイトを運営する企業も出てきました。いわゆるブログ系サイトですね。

サイト構成はトップページ・アーカイブ・詳細ページと少ないのが特徴。
デザインリソースは減りますが更新性に配慮した想定と環境の構築、検索システムの考慮などコーポレートサイトにはない独自の設計フローになります。

あとブログ系は有料・無料テーマもたくさんあるので、簡易的なものならばテーマを導入して済ませてしまうこともできますので、そうなると最短1日で公開というケースもなくはないです。
独自デザインで構築するとおおよそ1ヶ月が目安になるでしょう。

作業工数内訳
・デザイン初稿...5日
・デザイン確認・修正〜決定...7日
・コーディング(必要があればWordpress構築)...7日
・クライアントチェック・修正...7日

4.サービス・カタログ系サイト

サービス・カタログ系サイトはページボリュームが多く、ページ数としては20〜100ページ程度になることが多いです。
ブログ系サイトと同様に定期的に更新される前提になるので、分かりやすい編集環境への配慮とページ分類・検索システムの設計など、事前打ち合わせでの仕様決定が重要になります。

ページ数が多いということは単純に工数に反映するので、公開まで少なくとも3ヶ月は考えておくと良いでしょう。

作業工数内訳
・ディレクション、仕様確認...7日
・デザイン初稿(トップ・代表ページ)...10日
・デザイン確認・修正〜決定...7日
・全ページデザイン...20日
・コーディング...14日
・Wordpress構築...7日
・コンテンツ埋め込み...10日
・クライアントチェック・修正...14日

以上がケースごとのざっくりしたホームページ制作の工数でした。
公開日が決まっているサイトを発注する際の目安になると思うので、是非参考にしてみてください。

あと1点これが最重要だと考えていますが、スムーズにサイト公開に導くにはクライアント側のレスポンスのスピードです。

企業だと確認事項は、
担当者→直属の上司→幹部→社長
のように上流へさかのぼるかたちになるので、その手順を踏んでいるとどうしてもレスポンスが遅くなります。

その過程で様々なアイディアや要望が入り、それらの仲裁をしているとまた時間がかかり、結果担当者も他人事になってしまうケースなども。
ですのでこういったプロジェクトは担当者に決定権を移譲して、社長へトップダウンのパイプを確立したほうが良いと思います。

担当者に選ばれた方の気苦労はお察しいたしますが、良いものを作りたいという意気込みは制作サイドにも間違いなく伝わります。
逆に担当者が他人事だとそれも制作サイドに伝わってしまいます。

つまるところモノづくりは熱量です。
せっかく作るホームページですから、ガンガンぶつかって良いホームページを作りましょう!

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す