退院時アンケート② 内容

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コラム
退院時アンケートは、どういう内容がいいのか。近頃はネットで検索してもそれなりに、サンプルが出て来る。また、コンサルタントを導入しているところでは、コンサルタントが持ち込むものもある。参考にするのはいいが、そのまま使用することは望ましく無いと私は思っている。

自院では何が出来ていて何が出来ていないのか、或いはこの点について意見を聞きたい等、アンケートの目的をハッキリさせた上で取り組む事が望ましい。目的を絞る事で項目も絞られるし、より具体的になるはずである。

また、アンケート用紙は1枚もので、多くても表裏2ページまでが回答を書く方に取っては負担が少ないのではと思う。また、文字の大きさも11ポイント以上が望ましい。当然、記述式よりは選択式がいい。

入院中は医師や看護師をはじめとした多くの職種が患者さまと関わる事になるので、その接遇についての評価を知りたい場合は、職種別に項目を作るなどの工夫も必要である。

自由記載欄も忘れてはならない。言いたい事があると言う患者さまがいた場合は、ここに記載をしていただける。辛辣なものもあれば、中には個人名が記載されていたりもする。また、お褒めの言葉もある。自由記載欄は敢えて書いていただけるところなので、ここの書き込みは重要である。

回収した退院時アンケートは月毎に集計を行い、その結果はグラフ化をして見える化を行う事。自由記載欄についても記載内容の見える化と記載された事に対する個々の改善対応を行う事。アンケートに記名があれば、対応の結果報告をすると同時にご意見箱の意見への対応と同じように掲示するなど出来れば更にいい事である。

是非病院改善のツールとして、患者さまとの信頼関係構築のツールとして活用して欲しいものである。
(トップ画像はCanvaから)
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