自律神経について

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心療内科で診ている患者さんの多くは
自律神経の不安定さを持っています。 
今日は 、自律神経について書きたいと思います。
自律神経って…
なんだかよくわからない病状が
自律神経失調症ってなんとなくまとめられて
≒不定愁訴
≒気持ちの問題
みたいな扱いを受けることが多いという
切なさがあります。

そもそも
神経のもんだい
気持ちのもんだい
身体に異常はない
みたいな
ぼんやりした誤解のようなものと
入り混ざって理解されていることも多い気がします。
自律神経とは
例えばこういうものです。
医療の世界ではわりと有名な名前のある神経
迷走神経というものがありますが
迷走神経のルックスはこんな感じです。

自律神経.jpg
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迷走神経は脳から出ている脳神経の1つで
多くの内臓に届く副交感神経などを含んでいます。
自律神経は交感神経と副交感神経から成ります。
交感神経は緊張・ストレス時に活発になり
例えば心拍数や血圧を上昇させたりします。
副交感神経はリラックス時に活発になり
例えば心拍数や血圧を低下させたりします。
迷走神経反射という病態があって
自律神経の機能異常の中では
良く知られていて
これはあまり
気のせい
と言われたりしません。
迷走神経反射とは
簡単に言うと
注射などの緊張刺激で
反射として迷走神経(副交感神経)の活動が過剰になり
血圧や脈拍が下がり
真っ青になって倒れたり気分が悪くなったりする反射のことです。
これは一例でしたが
自律神経の機能異常により起こる病態
というのはまだまだたくさんあります。
比較的よく知られている病名には
起立性低血圧
過敏性腸症候群
機能性胃腸症
などがあります。
症状としては
動悸
血圧の上昇
めまい
などなど色々起こりえます。
自律神経が不安定になると
こういったものが単品で
またはいくつか複合的に症状をきたします。
なぜ自律神経が不安定になるのか?治療法は?
明らかな身体の病気で
自律神経が正常に機能しないこともありますが
多くは一時的な機能異常です。
そしてその多くは
わかりやすく言えば
緊張や疲労によって起こると私は考えています。
緊張や疲労には
身体の疲労も心の疲労も含みます。
このように説明すると
身体の緊張や疲労はまだ理解されやすいことが多いですが
心の緊張や疲労は理解されにくいことも多いです。
ただしひどく緊張したり疲労したとしても
それが起こるかどうかは
人それぞれの体質にもよります。
それがどんな臓器に症状と出るかも
人それぞれの体質によります。
ですので
治療の基本は緊張や疲労を癒すことです。
もちろん身体の緊張や疲労も、心の緊張や疲労もです。
これだけですぐに良くなることも多いです。
昨日なんだか頭痛(あるいは腹痛)があったけれど
早めに寝てゆっくり休んだら翌日には治っていた。
というような経験をしたことのある人は少なくないのではないでしょうか。
1日で治るような病状の多くは
機能的な異常と考えて良いように思います。
(胃潰瘍も数日で自然治癒することもあるようですが)
この程度であれば
あまり病院には来られません。
病院に来るほどの自律神経の機能異常をきたしている方々は
一晩寝たくらいでは回復しない疲れをためこんでいます。
多くの患者さんたちは
こんな疲れを
できるだけ日常生活を送りながら
癒していきます。
少し時間がかかることが多いです。
早い人で1〜2週間。
できれば普段通りの生活をしながら
早く治りたい人が多いので
お薬の力も少し借りることもしばしば。
すると早い人で数日〜1週間。
順調に回復すると1〜6ヶ月くらい。
様々な要因により疲れを癒すことが難しい場合はもっと長期になります。
先ほど
心の緊張や疲労は理解されにくいことも多いと書きました。
理解されにくいケースでは
癒すことももちろん簡単ではありません。
基本的に私たちは
自分の心のことをあまり理解していません。
自分の心のことを1番よく知っているのは
たぶん自分なのですが
それでも普通に暮らしている人は
自分の心のことを5%くらいしか理解していません。
残りは普通に暮らしていると
意識することができない構造になっています。
この部分を潜在意識と言います。
次回は、潜在意識について書きたいと思います。
実は身体の緊張や疲労も理解されにくい場合があります。
この状態はアレキシソミアと呼ばれたりします。
慢性的な小〜中程度の疲労でそのようなことが起こりやすいように思います。
また
身体や心の緊張や疲労を理解しても
それを癒すことが難しいというケースもありますね。
とにかく生活をするために
身を粉にして働かなければならないような場合もありましょうか。 
私が子供の頃の母などは
そんな生き様でした。
ありがたいことに
心身症にはなりませんでしたが。
何を優先して生きるのか。
こうなると
心身症を治療するということは
生き方学、哲学なのかもしれません。
そうなると
医療の中で心療内科医にできることは
わずかなことです。

私はこちらでのご相談などを通して
医療の中ではできないようなサポートができればと考えており
そしてご相談者様たちが心身ともに
元気になってゆかれることを心から願っております。

心療内科医 ゆるーり

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