人生で後悔しない選択をするためには、その原因と対策が必要です。
1.正しい選択ができない5つの原因
自分自身の心のバランスが崩れていると正しい選択判断をすることが出来ません。
後悔する選択を取ることが多くなります。
1.感情バイアス
自分自身に不都合なこと・事実を認めず・肯定的なことばかり取り入れる。
2.プロジェクションバイアス
現在の感情にとらわれ、未来を楽観視する。
3.サンクコストバイアス
投資したお金や時間の元を取るために関係を継続してしまう。
4.正常性バイアス
異常事態が起きても、それを正常の範囲内と捉える。
5.メモリーバイアス
過去の偏った記憶に基づいて未来の選択を行う。
1-1.感情バイアス
私たちの感情は常に空を流れる雲のように変化しています。
気分が良い時もあれば落ち込んでいる時もあります。
気分が良いとお金を使いたくなるし、友達にも会いたくなります。
旅行の予定を立てたり、たくさん行動して何かを得よう、楽しむことに集中します。
一方で気分が落ち込んでいると、外に出たくなくなったり、人と会うのが億劫になったり、出費を縛る傾向もあります。
つまり人は感情によって、どんな行動をするのか無意識に選択しているのです。
怒り、焦り、不安、喜び、甘えなどの感情は、人の選択に大きな影響与えます。
そして選択を左右するだけではなく、本来間違いだと言われる情報さえも正しいと思い込んでしまうなど、物事の認知の仕方自体にも影響及ぼします。
この偏りというのが感情バイアスというものになります。
1-2.プロジェクションバイアス
これは現在の感情の延長線上に未来を予測・創造してしまう結果、心配しなくていいことにに悲観的になったり、または逆に楽観的になりすぎてしまった状態で意思決定・選択をしてしまう状態を指します。
代表的なところで言うと、宝くじに当たって大金を手にいれたから、言われるままに高級車を買ったり、高い指輪を買ってみたり、欲しいものを次々とかってしまうといった感じです。
これがプロジェクションバイアスにとらわれている状態となります。
この例の場合、実際に宝くじに当たったとしても、その先の人生お金に困らず、絶対的に安定して暮らせるかと言ったら、実際は誰にもわかりません。
今これを読んでる方は「何を当たり前のことを言っているんだろう?」と思うはずです。
これは当然のことです。
しかし実際に自分がもしその立場になったら、そんな人であれ冷静に理解し受け止め、今言ったような行動をとらないといった自信はあるでしょうか。
仮にこの事実を知っていても、回避することはかなり難しいことが、このプロジェクションバイアスになります。
1-3.サンクコストバイアス
例えばギャンブルなどが良い例として挙げられます。
「たくさんお金をつぎ込んでいるんだから、この先きっと当たりが来るに違いない。」
ギャンブルをやったことがある人は、きっとこのように何度も考えたことがあるはずです。
人間は「お金を払ってるんだから、もったいない」とか「この先きっと面白くなるに違いない」このような心理から悪循環に陥りやすい性質があります。
大前提として人間はコストを回収したがる生き物であることを知る必要があります。
元が取れなければ冷静さを失い、損切りできなくなります。
ホストやホステスにお金を貢ぐ場合も同様です。
「これだけお金を使ったから、何らかの見返りがあるだろう」
「特別な存在になれるはず」
きっとこのように思うはずです。
過去に払ったお金や時間が現段階において選択に影響与えるのはおかしいこと。この二つの因果関係はないと言う認識を持つことが必要になります。
1-4.正常性バイアス
これは例えば、
「何のトラブルもなく楽しい1日が過ぎていったから、明日もきっと同じように楽しい1日が過ぎていくだろう。」
このように感じていたり、
「今回仕事でうまくいったから、次も同じようにやればきっとうまくいくに違いない。」
このように感じて思考を止めてしまうことが正常性バイアスにとらわれている状態となります。
正常性バイアスにとらわれると、自分にとって都合の悪い情報は見落としてしまいがちです。
「自分だけは大丈夫」
と思ったり、
「大丈夫。前回はうまくいったし、悪いことなんて起きるわけがない。」
と解釈して後悔する原因を作ることにもなります。
自然災害等では避難誘導が出たのにもかかわらず、逃げ遅れてしまう人がいます。
これは残念なことにこの正常バイアスによるものです。
「前もこのぐらいのことがあったから大丈夫。」
「前回も家にいて大丈夫だったから、今回も同じで大丈夫。」
など正常に現実をとらえられなくなってしまいます。
これは緊急時に大きくマイナスに作用してしまいますので、最も意識しなければならないバイアスの1つになります。
オレオレ詐欺や詐欺の被害にあった人たちも、この正常性バイアスが働いたせいで引っかかってしまっていると言うケースが多く存在しています。
1-5.メモリーバイアス
食べず嫌いだったピーマンなど食べてみたら、食べれた、おいしかったなどと言う経験はありませんか。
昔嫌いだったけど、今こうやって会ってみると「こいつ面白いし、なかなか気が合うな」このように感じるのはこのメモリーバイアスによるものです。
過去の記憶にとらわれることで、正しい選択ができていない状態を表しています。
これは私たちの脳が嫌な記憶や苦しい体験ほど強く残しやすいようにできているからです。
そして良い経験があったにもかかわらず、その経験は薄れてしまい、過去の最悪の体験経験と言うものを思い出しては紐付けてしまうことで、正しい選択がしずらくなってきてしまいます。
「この食べ物は以前食べた時、変な味がしたから美味しくない。」
「この人と会うと嫌なことをされるから会いたくない」
「この場所に来ると緊張して、いつも失敗をするんだよな。」
このような不安を抱えているのなら、それはもしかしたら起こらないこと。メモリーバイアスの影響かもしれません。
2.それぞれのバイアスを回避する方法
2-1.感情バイアスの回避・対策
自分の認知判断が感情に左右されることがあると言う自覚を持つことが大切です。
言い方を変えれば、感情を正しく自分で知る必要があります。
具体的には日々のストレスを書き出すことを実践してみてください。
日記と言う形で、もしくはブログと言う形で残すのも効果的です。
やり方は簡単で、1日の終わりに仕事、それから生活の中で自分が感じたストレスの記録を残します。
・どんなことにストレスを感じたのか。(原因)
・どういうきっかけでストレスから解放されたのか。(行動)
この2つを書いてみてください。
どんな行動があなたの感情にどのような影響与え、それが何によって解放されたのか。
その日の終わりに、あなたが思いつく範囲で書いてみてください。
日々記録をつけて、それを客観的にもう一度見返すことで、自分自身のストレスの感じ方を知ることができるようになります。
これは科学的にも認められている「エモーショナルディスクロージャー」と言われる手軽にできるストレス対策にもなりますので、ぜひ実践してみてください。
2-2.プロジェクションバイアスの回避・対策
基本的にこのプロジェクションバイアスに対応すること対処するのは難しいと言われています。
特に人生経験の浅い人たちだと、こちらのバイアスにとらわれがちだと言うこともわかっています。
具体的回避・対策方法としては、自分が今していることに対して初心に返って、過去の自分と現在の自分を比較するのが良いのですが、こちらは難易度が高いため、少し簡単に出来る別の方法をご紹介します。
方法は主に2つあります。
1つ目は、他人の失敗から学ぶことを意識してみてください。
例えば仕事で隣の人が何か大きな失敗をしてしまったときに
「あ、これ自分関係ないからいいや」
と思うのではなく、
「もしこれが自分の立場だったら、どうなるのだろう?どういう対応をするんだろう?」
他人事ではなく自分事として捉えることを実行していってみてください。
2つ目は、自分自身に一定の基準を設けるのも非常に効果的となります。
例えば、お腹が空くとすぐ外食してしまう人がいたとしたら、
「月に自分は5回までなら外食していい」
と回数・基準を決めて、それ以上は絶対外食しない、どんなにお腹空いてても家で食べると言うふうに事前に決めておくことで、このプロジェクションバイアスにとらわれづらくなります。
自分の中である一定の基準を作る。また他人の失敗を他人事にせず、自分のこととして受け入れ、どういった行動・対策をすればいいか。
これを意識することが重要となります。
2-3.サンクコストバイアスの回避・対策
過去ではなく今の自分に集中すること、目を向けることを意識してください。
ここで1番効果的なのは瞑想となります。
なぜ瞑想が良いかと言うと、瞑想することで今の自分自身の情報に集中し、このサンクコストバイアスに陥る原因となる「もったいない」「あきらめられない」といった感情をうまく処理できるようになるからです。
今回は簡単に実践できる「マインドフルネス瞑想」をご紹介します。
実際にこれは企業等の研修、それから大学の授業などにも取り入れられているものになります。
自分自身も毎日30分は瞑想する時間を作っています。
思考の明確化、それから効果的な意思決定に役立ちますので、ぜひ皆さんも試してみてください。
マインドフルネス瞑想について、やり方を簡単に記載しますので、ぜひ皆さんも実践してみて下さい。
【マインドフルネス瞑想のやり方」
1.目を閉じ呼吸に集中します。椅子に座ったりあぐらをかいても大丈夫です。
意識をとにかく呼吸に向けるようにしてください。
呼吸は息を吸ったときにお腹を膨らませる。
そして息を吐いたときにお腹をへこませる腹式呼吸を行ってください。
2.意識を呼吸にどんなに集中させても、時間が経つと雑念が浮かび上がってくると思います。
「あの時の失敗。」
「あれやりたいな。」
「そういえばアレどうなったかな」
など様々なものが浮かび上がるはずです。
3.雑念と向き合うことをしてみて下さい。
恐怖、それから不安、後悔、欲望といった感情に左右されていたとしても、今のあなたなら冷静に向き合えるはずです。
そして雑念と向き合い冷静さを取り戻したら、また再び意識を呼吸に集中してください。
4.雑念に引っ張られてた意識を呼吸に戻して再び瞑想状態に入る。
これを繰り返すこと。
この思考の癖をつける事をつけることで、サンクコストバイアスにとらわれてなくなります。
一日初めは10分から試してみてください。
2-4.正常性バイアスからの解放・対策
まず初めに自分の意志力のなさ、それから選択する力のなさを認めるます。
その上で具体的に次の4つを意識してください。
1.選択肢を増やす
2.現実性の確認・客観的視点での分析
3.決断前に距離・時間を置く
4.失敗に備える・対策
まず1つ目の選択肢を増やすと言う部分については、例えば買い物の場面を今回は想定しましょう。
目の前にあなたが欲しいものがあって、その時普通であれば「買う」か「買わないか」の2択を頭に思い浮かべると思います。
しかしこの2択というのが、自動的に視野を狭めてしまっている原因となってます。
なので1つ目の選択肢を増やすと言うことを意識してみてください。
例えば単に「買う」ではなく「今すぐ買う」「来週買う」としたり、買わないことで「あなたが得られるものは何なのか」や「買わない。代用できるものを買う」と言う選択肢を作ってみてください。
そうしたら、2つ目の現実性の確認・客観的視点での分析と言う部分に入ります。
具体的には、先ほど迷ったものを購入した場合には、どんな未来・結果が待っているのか。買わなかった場合にはどういう未来・結果が待っているかなど想像してみてください。
その上でそのあなたが想像した未来・結果が実際に起こる物なのか。
実際にそれを購入している人たち、それから持っていない人たちをチェックして確かめます。
自分自身の思い込みではなく、第三者の視点を入れることが重要となってきます。
多方面から自分の決断、それから判断にメスを入れる部分がこの2目の段階となります。
次に3つ目、決断の前に距離・時間を置くについては、先程言った買う買わないをその場で即決するのではなく、少し他のものを見てからにする。
例えば10分後とかに買う買わないを決めたり、時間的な間隔を開けることを意識・行動に移してみてください。
人は時間がなかったり、制限時間を設けられていると、どうしても正常な判断ができなくなります。
客観的に自分自身を考えるためにも、一旦その場から離れ、そして再び思考することが大切になります。
衝動買いなどがこの例として挙げられます。
最後は4目、4.失敗に備える・対策についてです。
実際にここまでしたことろで、やっぱり失敗をしてしまったりもします。
そこで最後に大切なのが「最悪の結果」を想定しそこに向けて対策を立てることとなります。そしてその上で今度は「最高の結果」を想定します。
例えば今回欲しいのがウォーターサーバーだったとしたら、
「最高の結果」
・水を買いに行かなくてもおいしい水が飲める。
・家にいるだけで毎日おいしい水が飲める。
・お湯が出る・沸かさなくていい。
・交通費がかからない。
・重い水を運ばなくてもいい。
一方で
「最悪の結果」
・月間のコストがかかる
・故障した時などには機械の交換の代金とかもかかる。
・解約するのが難しい、手間
・引っ越しの際に荷物になる
さっくりとこのようなことが想像できます。
そうしたときに実際この2つのコストを比べてみます。
例えば今維持するのにコストがかかると言いましたが、実際このコストが自分が車を運転して水を運び買いに行く、その時間やガソリン代、都内であれば維持費や交通費、労力に見合ったものなのか。
これとウォーターサーバーを設置し、維持するコストを比較したときにどちらがいいのか。
もしくはどのくらいまでのお金だったらかけることができるのか。
具体的には時間とお金に落とし込み、比較するようにしてみてください。
このように、この良いところ悪いところを比べると、合理的な視点で選択基準を得ることができるようになります。
なので正常性バイアスにとらわれる。
「自分は大丈夫だろうな」と思ってしまったら、
以上の方法・手順を踏んでいただければと思います。
2-5.メモリーバイアスの回避・対策
こちらについてが具体的には、記憶に関する日記をつけることをお勧めします。
箇条書きでも結構ですので、毎日で生活の中で記憶に残っていることを日記にしてみてください。
そのほかスマホのメモ帳だったり、スケジュール帳などにその日の記憶・日記をつけるのも良いです。
このバイアスから解放されやすくなります。
例えばこんな感じで実践してみてください。
1.あなたが仕事で大きな失敗をしたとしたら、初めにまず仕事にまつわる様々な記憶を思いおこしてみてください。
その中には苦しい記憶だけがあることはないはずです。
楽しかったこと、うれしかったこと、やって成果が出たこと、ポジティブな記憶が徐々に呼び起こされるはずです。
この段階で今もっている記憶による、メモリーバイアスの影響が次第に弱まっていきます。
2.そしたら次にノートをつけてみてください。
さっき言ったみたいにスケジュール帳でも構いません。
例えば仕事で飲みに行ったり、カラオケに行ったり、何か得をしたり、友達同僚と一緒に笑ったり、何かのイベントがあったり。
目に見える形で記入することでさらに詳細な記憶を呼び起こすことができます。
これでさらにそのメモリーバイアスは弱まることでしょう。
3.あとは繰り返しこの行動を続けていきます。
「嫌なことだけじゃないんだな」と思えるようになったら、その時あなたはメモリーバイアスから解放されていることでしょう。