忖度が支配する商品開発会議──見失われた“本来のニーズ”
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ビジネス・マーケティング
健康志向が高まる中
各企業からは、
様々な商品が日々開発され
世に出回っている。
わたしが運営する通販ショップでも
健康、美容に関連する商品を
取り扱っているが
企業によっては、コンセプトと異なる
商品を製造販売しているところもある。
そのような企業が製造販売する
商品の取り扱いは極力避けたいのが
わたしの仕入れに対するこだわり。
今回は最近、取り扱いを中止した
商品と中止した理由を
以下に一例として挙げてみることにする。
画像は、
健康、美容関連のカテゴリに属する企業が
製造販売しているしょうがを使った清涼飲料水の
ラインナップと原材料名を抜粋したものである。
商品名等は省略させていただいている。
ベースはしょうが飲料だが
それぞれ「梅」「かりん」「はちみつ」......
などのバリエーションがある。
これらは、
その企業の商品カタログに並べて記載されている。
並べられた商品の原材料に注目すると
どれもが先頭に「粗糖」などの砂糖が記載されている。
食品表示法では、
原材料名は重量の割合が高い順に表示することが
義務付けられている。
ということは、
これらのしょうが飲料の成分の
ほとんどが砂糖ということになるのだ。
この商品、以前はバリエーションも少なく
当時から砂糖の割合は変わらなかったのだが
粗糖など無添加のものが使われていたため
気にすることはなかった。
購入者からも「甘い」という声は
あったがそれなりの支持は得られていた。
当時からすると
すでに10年近く経過しただろうか?
その間
経営者も二代目が跡を継ぎ
社内で何かあったのか
当時の主力メンバーたちが会社を去った。
そのあたりから
このしょうが飲料のバリエーションが増えだした。
毎回、新商品として案内があるが試飲すると
商品の特徴は、感じられない。
例えば、「梅」が入った商品なら
梅感があって当たり前だ。
だが
ただ単に甘い、定番のしょうが飲料である。
原材料名をみると先頭はの表示は、
砂糖(粗糖)である。
肝心かなめの「梅」は最後の方。
ネーミングの
「梅しょうが飲料」に疑問が生じる
コンセプトに従うなら
「粗糖を使った!さとうしょうが 梅風味入り」
にすると道理が合う。
同時に
以前からの商品の購入者からは、
砂糖が多く甘すぎるという声がかなり増えていた。
そういったことを
案内に来た担当者に告げ
改善されたらなら
取り扱いを検討すると何度も伝えたが
そのような意見は、無視され
次々と同じような状態の商品が新商品となり
今のような状態となったのである。
いくら原材料に無添加素材が使われているとはいえ
健康、美容カテゴリにこれだけ
糖の多い商品が並ぶと敬遠される
社内でそのような意見がでないのか
不思議であったため
会社の様子を確認してみたところ
どうやら
跡を継いだ二代目社長と取締役、
役員たちをNOと言わない仲良しで固め
商品開発などの会議では
常にその者たちの意見で決議が採られているという
そのような組織体制のため
第三者の目線は全く見えていないそうだ。
それにより
本来のニーズが見失われた商品が
並んだとみられる。
そのせいもあって
これらの商品の売上は、
思わしくないと聞いている
そういった理由から
今回、ネット通販での販売を
見合わせることにしたのである。
ではどうしたらよいのであろうか?
個人的に言えば
変化に富んだバリエーションに変えるべきである
まずは
糖質ゼロ
これだけ甘さにこだわれば
糖質ゼロを加えても問題はないだろう?
糖質ゼロの天然無添加甘味料もそろっている。
少々価格が高くなってもニーズはあるはず。
砂糖抜きのしょうが飲料
味の保証はできないがインスタントコーヒーのように
好みで砂糖など加えるタイプにしてもよい
激辛タイプのしょうが飲料
どれもがただ甘いだけの商品。購入者からは
辛口という声も多くある。
原材料名の順で生姜が先頭にくる商品も
バリエーションに加えても有効
私ならこう考えますが、いかがでしょうか?