公務員はクソ仕事だらけ!は本当か。

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どうもこんにちは。
公務員面接パーソナルコーチのハタケ とまとです。

ツイッターを見ていると、現役の公務員のグチが大量にあふれてますが、やりがいとか楽しみを語る人ってほとんどいないんですよね。
そこで、今回は公務員の仕事っておもしろい!やりがいを感じる!という具体的なシーンを実体験を交えながら紹介したいと思います。皆さんの仕事選びの参考になれば幸いです。





1.複雑難解な業務を市民目線でわかりやすくしたとき

私が市役所に入庁してすぐに担当した業務が「戦没者等の遺族に対する特別給付金」の受付業務でした。

へ?なんじゃそりゃ?

すみません、いきなりカッとんでしまいましたw
でも、こうした地味でマイナーな業務こそ公務員の真骨頂です。専門用語は極力省いて説明しますのでどうかご安心ください。


まず、制度について簡単に触れておきます。
この「戦没者等の遺族に対する特別給付金」というのは、国の招集によって戦地に赴き、日本の平和と繁栄の礎となった戦死者に対し、国から弔いの気持ちを表すために、その遺族に対して支給されるお金です。
簡単に言うと「日本のために戦ってくれてありがとう。」という気持ちを国から表すためのお金なんですね。

で、1年ごとに5万円が5年間継続して受け取れる制度なんです(合計25万円)。実はこの制度は50年以上前からずっと続いていて、この弔慰金はずっと遺族の方に支給され続けています。
ちなみに、戦没者の妻であった人には1年ごとに20万円が10年間(合計200万円)支給されています。まあこちらは、家計の主を失っているわけですから、そうした損失も含まれての金額です。


さて、こうした現金を支給する手続きは複雑さを極めます。しかも、申請する市民の方は、自分が戦没者の遺族(兄弟や孫)であることを自分で証明しなければなりません。提出書類は10種類ぐらいあって、人によって必要となる書類がまちまちなんですね。
加えて、戦没者の遺族ともなればかなりのご高齢です。70歳を超えることなんかザラにあって、中には90歳代という方もいらっしゃり、複雑すぎる申請をどのようにわかりやすく説明し、そして負担を減らすことができるか、という点が課題でした。

また、市役所の目線からすると、5年ごとに申し込み期間があるため、前回この業務を経験した人はもうその部署に残っていないんですね。なぜなら、ジョブローテーションによって一つの課にいるのは平均して3年。長くても5年くらいだからです。

当時私がこの業務を担当した時も、5年前に担当した人はその部署に誰一人いませんでした。つまり、ほぼゼロスタートで受付体制を構築しなければなりません。

一方、市内に申請者になりうる人は600人近くいて、受付場所は自分が働いている本庁舎だけでなく、支所でも受け付けられるようにしなければなりません。つまり、自分自身が全く理解していない受付業務を同じく全く理解していない他の職員でも受付できるように体制を整えなければなりませんでした。しかも2か月で。

当然のごとく、はじめのうちはわからないことだらけで、市民の方にもスムーズな説明・ご案内ができずもどかしい思いをしたことを覚えています。

しかし、ゆうに100ページを超えるマニュアルを読み込み、市民の方に説明しながら自分でも理解したり、わからないことは県庁の担当者に聞いたりしながら、徐々にこの制度の受付方法を確立していきました。

いわゆる走りながら改善してく、ってやつですね。走りながらでも当然、ミスは許されません。

このような難しい状況で工夫し、勉強しながら、他の職員でも不安なく受付できる体制を整えたときには達成感を感じることができました。
「イチから体制を整えてやったぜ!」みたいな感じですね。


また、体制を整えてからも、「5年後に担当する職員が同じように苦労しないようにしよう」と思い、マニュアルや受付表のデータをブラッシュアップし、きちんと受け継がれるように配慮したりもしました。

体制を整えてからは、この業務に関しての上司や先輩からの質問が自然と私に集まるようになり、関係性が構築されていきました。
私の取り組みについても一定の評価がされて、職場での信頼関係が醸成され、自然と職場に馴染むことができたと記憶しています。


それだけでなく、当初は申請に訪れた市民の対応に40分程度かかっていたものが半分の20分程度に短縮され、市民の方にも丁寧で明瞭な説明を行うことで「複雑な手続きだけど、聞きに来てよかった」と言っていただくこともありました。特に、全然知識のない時に一生懸命対応した市民の方からは名前で「とまとさん、お世話になったね。あんたはほかの職員と一味違うよ」と言っていただけたときは、地方公務員になった目的に近づいたことを実感して、うれしくなりました。

ここでは書ききれない課題や困難もあったけど、一つ一つクリアしていくことで自分のレベルがアップしていく実感があって、やりがいがありました。

また、この業務をとおして得られたものは達成感ややりがいだけではありませんでした。
「戦争」というわかっているようでわかっていないものに対する理解が深まりました。戦争は言うまでもなく、起こしてはいけないし巻き込まれたくありません。ところが、現実問題として自国が戦争の当事者になったとき、どうなるか。

敵国は待ったなしで自国を攻撃してきます。
そんなときに「戦争はいけない!」「平和が大切だ!」と声高に叫んだところでいったい誰を救えるのか。目の前に危機が迫ったとき、人は無意識のうちに防衛態勢に入ります。
それが、志願兵ですね。今まさに、ロシアから攻撃されているウクライナでも責任感ある若い人らが自国と自分の大切な人を守るために立ち上がっています。

そんな勇気と行動力のある人が想像を絶する過酷な状況下で戦います。銃弾と血が飛び交う。そして、命を落としていく人がいる。

本当に痛ましい限りです。
戦争自体に肯定できる余地は全くありませんが、一方で国を守るために立ち上がった人はどうか。その人たちの気持ちに思いを馳せたとき、わたしはかつての戦争で立ち上がった若者に深い畏敬の念を抱かざるを得ません。
あの時、アメリカと文字通り決死の思いで戦ってくれた先人たちがいたからこそ、日本は今の形を保てているのではないか、自分は日本人でいられるのではないか。

こうした理解があってこそ、靖国神社やそこに参拝する行為が一方的に、しかも同じ日本人から非難を浴びることが、一概に正しいとは言えないと考えるに至りました。戦犯は別として、靖国神社に眠る英霊は私たちの今日を支える礎となってくれているんですよね。

さて、少しセンシティブな内容に触れてしまいましたので、話を元に戻します。

2.外部団体との協力

地方公務員の場合、外部団体や市民団体と協力して一つのプロジェクトを進めていく機会が多くあります。
私の場合、「日本赤十字社」とかかわることが多かったです。
日本赤十字社は、株式会社でも一般社団法人でもない団体です。なんと、「日本赤十字社法」という法律によって規定されたかなり珍しい団体なんですね。

主に災害発生時には救護活動を全国で展開できるポテンシャルがあり、支社が各都道府県にあります。また、献血でもおなじみですよね。
それ以外にも、平時には災害救護に関する講習を開いたり、赤十字病院を運営したり、地域ボランティアの活動を支援したりとその活動は多岐にわたります。

人の役に立ち、営利を目的としない点においては、ある意味公務員以上に公務員だと思います。

そんな、日本赤十字社の活動資金はそのほぼすべてが善意の寄付により賄われています。私は市職員としてこうした寄付を募ったり、同社が支援するボランティア団体の運営に関する業務を行っていました。
こうした中で、日本赤十字社の社員の方と連携・協力することが多くあり、仕事を通じて信頼関係が作られていくことにやりがいを感じることができました。

ちなみに、この寄付金は毎年強化月間が5月にあって、この月に寄付金募集活動に力を入れます。市役所はこの時、日本赤十字社の〇〇市支部(=市役所)として活動に協力します。
具体的には地域の自治会を通して住民の方に寄付への協力を依頼します。私が働いていた市は人口が20万人ちょっとで、全体の自治会数はが約200ありました。その自治会ごとに自治会長というリーダーがいるんですね。

で、そのリーダーを会議室に集めて、自治会としても寄付に協力いただけるようお願いをします。市役所(赤十字支部)から依頼を受けた自治会長は自分の自治会に所属する住民から寄付金を集めてくれます。

自治会のリーダーともなると、会社をリタイヤされた方や、地元の有力者だったりします。そうなると、アクの強い人が多く、市役所や赤十字に対する厳しい意見をいただくこともありました。そういうときは誠実に対応することを心がけていました。
適当に対応すると火に油ですし、寄付金に協力いただけなるかもしれないので完全に仕事として割り切ってましたねw

うろ覚えですが、強化月間だけで毎年、約1200万円ほどの寄付が集まります。このお金の管理をするのも私の業務でした。自治会長が寄付金を銀行振込してくれることもあれば、硬貨の詰まった袋を窓口に届けてくれることもあり、数えるのがめちゃくちゃ大変だったのを覚えています。

さらに、この集まった寄付金のうち、数%が支部(市役所)にキックバックされ、これを財源にパートの方を雇って赤十字の業務に関する作業を手伝ってもらったりもしていました。
業務を進めるうえでは、市役所職員でありながら、赤十字支部の立場でもあったので、ここをうまく切り分けて考える必要がありました。

こんな感じで、事務職として外部団体(日本赤十字社や自治会)とかかわっていました。人の役に立つ団体を支えることも公務員の仕事の一つの魅力ではないかなと思います。ちなみに今でも献血にはよく協力させていただいていますw

また、市役所は日本赤十字社以外にも多くの外部団体と協力関係にあります。市役所はあくまで裏方。こういった団体の方と協働して目的を達成していくことも必要になります。

3.大学生120人の前でプレゼン

私が市役所に入ってから3年目のことです。
政策課から一通の依頼が各課に届きました。
なんでも、地元の大学の学生に市役所の仕事を紹介してほしいとのことでした。その大学には教育学部があり、ゆくゆくは小学校や中学校で教員として働きたいと考える学生が多く在籍しています。また、教員にならずとも、地方公務員を目指す学生もいます。

そんな大学の3年生に対し、大学で用意している就職プログラムの一環として、実際に市の職員から仕事の話をしてほしいという依頼が来たことがきっかけです。こういう対外的な依頼に関しては課長あたりの役職者が応じるものと思っていたんですが、特に役職の制限はなかったので応募してみました。

そしたらなんと私が選ばれちゃったんですね。
なぜなら応募者が自分一人だったからw
市役所の職員は全体で1000人くらいいるのに、応募したのが自分一人だけだったのはある意味驚きです。まあ、市の職員というのは得てして受け身な部分があったり、自分に自信がない人が多いから仕方ない点ではあります。しかも、そのプレゼンを聞きに来る学生は100人を超えるとの前情報でしたし、無理もありません。

むしろ、ここに応募する職員は相当変わりものなんじゃないかと思います。でも、市役所で働いていて、100人を超える学生を前にプレゼンできるなんて機会はめったにあるものではないですし、ちょうど3年目で仕事にも慣れ、暇を持て余していたので、手を挙げました。

プレゼンの1か月前くらいに大学の就職課の職員さんや学部長さんと打ち合わせがあり、プレゼンの内容をすり合わせるのかなと思っていたら、なんと「仕事紹介であれば内容はお任せします!」とのこと。。。
つまり、イチから構成を考える必要がありました。

翌日から、学生が何を知りたがっているのかを考えプレゼンの構成を作っていきました。持ち時間は質疑応答含めて30分なのでプレゼンとしてはまあまあなボリュームです。
公務員試験で有名な特別区の3分プレゼンの10倍ですからね。相当なハードモードです。

で、あーでもないこーでもないと構成を考えた結果、「市役所のリアルな働き方を知ってもらおう!」という結論に至りました。
自分自身が、働き始めてそのギャップを大きく感じたので、少しでもそのギャップを小さくするために限りなくリアルで、粒度の細かい具体的な仕事内容を紹介することに決めました。

そこで、紹介の切り口としたのは「職種」です。
以前、「若手職員の早期退職問題」についてブログに書きましたが、保健師や介護福祉士などの資格系の職種でなければ、公務員はほぼ事務職です。(事務職がどんな仕事かを知りたい方は下記のリンクへ、どうぞ)
公務員試験を受けるにあたって、市役所や地域を何度も訪問してある程度働くイメージを作っていたものの、実際に働くと意外な発見や、疑問がたくさん出てきました。

それはなぜかと考えたときに、市の職員は「事務職」であるという視点を持っていないからだと思ったんですね。
事務職という職種自体は民間企業にも存在するのですが、成果や利益に直接寄与しない「間接業務」をメインに扱うことが特徴です。
仕事は当たり前にできて当たり前、そんな職種です。

そうした自分自身の経験から、限りなくリアルに公務員の仕事を伝えたいと思いました。

そこで、まずは自分のデスクの写真を撮りました。
わきに置いてある書類は何かとか、写真に写りこんでいる電話機が一日何回くらい鳴るか、市民に手紙を出すのにどんな手続きをとる必要があるのか、と言った極めて地味な仕事内容を社会人経験のない大学生にも理解してもらえるように伝えました。

資料が出来上がってからは、自宅でプレゼンの練習も何度もやりました。
プレゼンの神と言われるスティーブ・ジョブズの著書を読んだりもしました。そのおかげで、本番当日に危うくジョブズがいつも着ていた黒のTシャツで臨むところでした。

で、迎えた当日。
緊張していたものの、真剣に聞き入ってくれている学生の顔を見ていると、自然と自信が湧いてきました。

そして、質疑応答を終えると、120名以上いた学生が一斉に拍手を僕に送ってくれました。この時ほどうれしかったことはありません。プレゼン準備を進めていく過程では、「これじゃない!」と思って資料を一から作り直すこともありましたが、悩みながらもやり切った甲斐があったと思いました。


4.そりゃしんどいこともあるよ

さて、ここまで私の実体験を踏まえて、市役所で働く中でのやりがいや面白さを感じた仕事を紹介してきました。

でもね、仕事に疲れて、嫌気がさしてツイッターで黒い言葉を吐き出す現役職員の気持ちも痛いほどわかります。僕自身、すべてが順調ではなかったし、組織と自分の考えややりたいことが相容れないことも、コンビニの商品点数くらいたくさんありましたよ、そりゃあ。
でもね、やりがいとか面白さって、困難の先にあるものなんすよ。まじで

いろんな仕事させてもらったり、ときに自分で見つけた課題に対して取り組んでいく中で成長できましたし、人とは違った経験をすることもできました。

ただ単に、おもしろいこととか、やりがいのある仕事をくれ!といってもそんなの人それぞれです。あなたのやる気スイッチなんか上司はどこにあるか知りませんし、見つけてくれる義理もありません。
そういう大切なところは人任せにするのではなく、自分自身でチャレンジして見つけていくのがいいと思います。

で、いろいろチャレンジしていくうちに、「この仕事はこうすればうまくいった」「この業務のこの部分に没頭できた」という風に、自分のための自分だけのナレッジが溜まっていくんですね。

だから、ちょっと逆説的な言い方になるんですが、「自分のために働く」ってまわりまわって誰かの役に立ったりしてると思うんですよ。
夢中になってやってたら自然と成果がついてくるので。

5.まとめ

ニュースでは公務員たたきが当たり前の光景になり、ツイッターで現職の公務員がグチやら悩みやらを垂れ流しています。元公務員YouTuberですら、公務員として働く楽しさや仕事の醍醐味を伝えることはほとんどありません。
では、そんなにクソ仕事かというと、私は必ずしもそうではないと思います。

実際、私が勤めていた市役所で働いていた同期の中にも楽しみながら働いている人もいました。
反対に、仕事の意味を理解できず、「この業務は何のためにやっているのか」「市役所なんていらないんじゃないか」そう思い詰めている人が一定数いることも事実です。

では、公務員としての仕事を楽しめる人とそうでない人の間にはどんな違いがあるのかと考えたとき、僕は一つの大きな差があると思っています。

それは「仕事に対して積極的であるかどうか」です。

受け身だったり人任せだったりすると、仕事のアウトプットって低くなりがちなんですね。つまり仕事のクオリティーが低いんです。そんな奴に大きくてやりがいのある仕事とか、難しいけど大切な仕事なんて誰も与えてくれないんですよ。

言われたことだけ、言われた範囲だけ、ではなくて、積極的に工夫やアレンジを加えていくと、上司や先輩から信頼してもらえるようになります。で、もっとレベルが高い仕事や新しい仕事を回してもらえるようになるんです。

ゲームで言うとRPGみたいなもんなんですね。
やり始めたときは、はじまりの町でザコいスライムやドラキーばっかり地道に倒して、ちょっとずつレベルアップしていく。レベルが上がると、また新しい町に行って、いままでより強いモンスターと戦って、またレベルアップする。強い武器を手に入れたり、心強い仲間が付いてきてくれることもある。

仕事もそれと同じで、その繰り返しなんじゃないかと思います。

反対に、はじまりの町でだらだらザコいモンスターを相手にしていても、なかなかレベルアップできません。何より、積極的に前に進んでいく同期との距離はどんどん開いていって、気付いたら後輩にも追い抜かれている。
そんな働き方はつまらないと僕は思います。

とはいえ、あなたがどのようなモチベーションで公務員を目指し、何を思ってはたらくかは自由です。
いろんな価値観があっていいと思う一方で、前向きで熱い思いを持っている人が公務員に少しはいてもいいんじゃないかと思います。

だから、僕は公務員になりたい人を、試験合格に向けてサポートしています。
興味があれば、問い合わせや質問だけでも構いません。
熱い思いも今は必要ないです。あなたなりのモチベーションに出会えるようにお力添えします。

ぜひ、あなたの話を聞かせてください。


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