01-物件入手まで【駆け出しクリエイターのスタジオ創生記録】

記事

音声・音楽

市川 hero貴音楽クリエイター

2022/01/06 00:26

皆さん、こんちは。

長野県岡谷市にてしがない音楽クリエイターをしています。

ヒロと申します。

しがない田舎のクリエイターが自分のスタジオを作っていく記録をブログにして発信していこうと思います。

今回は、『物件を得るまで』辺り編です。

大まかな計画、理想を描く

前回、『00-スタジオの夢』ブログでスタジオを作るに至った経緯などを話しましたが、今回からスタジオを作っていく為の過程を織り込んでいこうかなと思います。

まずは『スタジオを作って、じゃあ何するか』って所です。

元々、音楽クリエイターとして実家で活動をしていました。いわゆる、在宅ワークというのがメインだったのですが、じゃあこの働き方から自分のスタジオを持つと何が変わって何ができるようになるのかという所ですが…

やはり『人を直接気兼ねなく呼べる様になる』という所が大きいかと思います。

今までは、実家の自分の部屋でやっていたのですが、幾ら自分の部屋を綺麗にしてスペースを空けたり、環境を作っても、実家なので親とかもいますし、自分以外の部屋の環境というのもあったので中々人を呼ぶのは難しいという所がありました。

コロナ禍というのもあり、更に人を呼びづらい状況ではあるので余計にですが…

仕事内容がオンラインレッスンや依頼されたデータの納品と、基本はPC内だけで済ませる事はできるのですが…オンラインレッスンだけでなく、近辺の希望者に直接的なレッスンをしたかったり、クライアント様とのミーティング時もオンラインでは分かりづらい事も直接対面する事で円滑に進ませる事ができたり、後は『楽曲のミックス』の依頼は承っていたのですが、折角レコーディングする為の機材をかなり買ったりしているので『レコーディング』もしたいなと考えた時に、じゃあレコーディングできる外の環境が必要だよねってなるんです。といった、様々な理由を鑑みるとやっぱりスタジオを持っていた方ができる事が広まると考えました。

後、これはあまり強く考えてないのですが…

客観的に見た時に、スタジオという確かな拠点を持っているのと持っていないのでは信頼感やクライアント様からの見え方などかなり変わってくるのかなと思います。

ネット内で済んでしまい易い世の中ですが、そんな世の中だからこそ少しでも安心してご依頼ご相談頂く為にもあって損はないよなって、やっぱり思います。

スタジオを持って何をしたいか要約すると、

・レッスンの直接化（教室）

・レコーディング

まずこの2つをメインに考え、できたら

・イベント等の開催

・音楽コワーキングスペース

・様々なレッスン

・スタジオ貸出

などなど展開していけたらという感じです。他にも色々考えてできることからしていこうと思います。

そして、スタジオを持って行う事によって…

・地域の活発化への少しでもの貢献

・近辺の学生や音楽に興味のある方、またはその他のクライアント様方と少しでも距離を縮めやすくする。

・自身の仕事をする時とプライベートの時とでオンオフを切り替え易くする。

・他の仲間と何かしていく時の拠点化。

などなど、様々なメリットを考えています。

物件選び

スタジオを持ってやりたい事、良い事は考えられました。

では次は『じゃあ肝心の物件、スタジオはどこにする？』って所です。

事業物件を僕みたいなまだまだ青い駆け出しの方が持つ上で大きな壁（デメリット）となるのが…『費用』かと思います。

毎月の家賃・光熱費・駐車場代等の維持費から、防音室を作ったり、物件の環境を整えたりといった最初の投資…大きな金額が掛かりやすくなってくるというのが痛いです。

これは、僕みたいなクリエイターな方にとっては大きな変化だと思います。

僕は今まで実家で仕事していたので、仕事による光熱費や家賃というのは掛かりませんでしたし、仕事内容的に毎月何か消費物があって定期的に購入しなきゃいけないといった事もないので殆どお金は掛からない方です。毎月、一応親にお金を少し収めてる程度です。

強いて言うなら機材とかを時折投資するくらいです。

それが今度は全部乗っかってくるので大変ですよね。

この費用が大変となれば、『少しでもリーズナブルな物件』が最優先事項に上がってきます。

費用の問題が出ましたが、他にもスタジオの物件選びで壁はあります。

『大きな音を出しても問題なさそうな物件』です。

レコーディングや音楽をするにあたり大きな音を出さざるを得ない仕事柄、近隣への騒音迷惑は避けては通れないです。

物件を幾つも探すのですが、最優先がリーズナブルな物件となってくると大抵がマンションとかの一室であったり、狭すぎて防音施工したら使えないであったりと厳しいです。

僕含め、市川家周りは工業系出身なので防音室を制作したり施工したりというのは素人ながらある程度の所まで自作で行けるので、防音室の施工代や賃貸だから壁を傷付けずにどうにかしようってのはできるという体で探してました。

他に上がってくる問題として、

『お客さんが停まる為の駐車場がある事』、『この場所にお客さんは来易いのか、集まりやすいのか』、『自分自身通うのに無理のない場所にあること』、『地元に少しでも貢献したいから範囲はこの中辺り』…などなどわんさか出てきます。

そういった様々な条件がある中、まず何を優先するのか整理して優先付けと最低条件を絞り込み物件を探しました。

半年以上、物件サイトを見たり、見学に何件か行って探した結果…地元のすんごい近くに見つかってしまいました…

店舗物件を探す際、物件サイトを利用したり、不動産に相談しに行ったりというのは当たり前良いと思うのですが、今回僕が物件を見つけたのは『市の管理物件』です。

『空き家バンク』とかそういうのを聞いた事がある方もいると思うのですが、あれに近いのかもしれないですね…

田舎とか過疎が少しある地域では、少しでも地域を活性化しようと空いている物件を安く良い条件で出している事があります。

今回、僕は創業からいつもお世話になっている市の産業振興センターさんが物件の紹介をしていて、相談に行ったところ『マジかこの物件』って感じで見つかりました。

言っていいのか微妙ですが、今回の僕の物件は…

家賃　3万6000円

初期費用なし

2部屋あり、1部屋は約40㎡、もう1部屋は約20㎡という広さ

一軒家の2階

という感じです。

他にも、駐車場は探せば近場にありましたし、

地元の駅からも近く、比較的栄えてる所の近く

など好条件です。

この部屋の広さと条件の良さで家賃の安さと初期費用ナシというのが怖いですが、

物件自体少々古いのと、市での管理物件なので不動産側の目的は利益を上げる事よりも、その物件を使って事業をして貰って市が少しでも活発にという目的が大きいので初期費用などは掛からないんですね。もうこれ滅茶苦茶助かります。

しかもこの家賃帯の物件は他にもあったのですが、やっぱり8畳以下位の狭さであったり、駐車場がないなどの悪条件があったのですが、ここは2部屋ある上に正直余裕できる位には広いです。2部屋あるお陰で片方を防音スタジオに、もう片方の広い方をメインにしようって事もできて有り難いです。

一応、1戸建ではあるのですが、お隣さんや1階に他のお店が入っていたり、近くに民家があったりするのですが、片方の部屋の下が駐車場になっているのであまり気にしなくて良かったり、広いお陰で防音施工も工夫によって可能性があります。

正直、他にも滅茶苦茶ラッキーなメリットや、少しのデメリットはあるのですがこれくらいで…

こんな感じで嘘だろっていう物件が市とかに相談に行くとあったりするので驚きです。

この物件を見つけたのが、2021年の11月頃だったのですが…どうしようか悩んでいたところ、12月に『他の方が見学をして検討されていますが、どうしますか？』と連絡が来て、ああもうこれは正直このチャンスを逃したら二度とここまで良い条件の物件には、少なくとも数年は巡り合えないな。そんなに俺に時間はないなと思い、借りる事にしました。

こういった経緯で物件を入手する所まで行きました～。

今回はここまでです！次回はスタジオ制作編とかに突入していくかもです。