00-スタジオの夢【駆け出しクリエイターのスタジオ創生記録】

記事

音声・音楽

市川 hero貴音楽クリエイター

2022/01/05 00:25

皆さん、こんにちはこんばんははじめまして。

長野県岡谷市にてしがない音楽クリエイターをしています。

実はまだまだ20代前半で凄いクリエイターでも何でもないギリギリ人間な僕ですが、

地元に自分のスタジオを作ることになりました。

今回から、そのスタジオを創っていく過程や裏側を記録していけたらと思います。

良かったら見ていってください。

キッカケ

今回、自分のスタジオを作るにあたった経緯を話しますと…

まあちょっと長くなってしまうのですが…

僕は音楽クリエイターとしてやりはじめて2年が経とうとしているのですが、

（※始めたのは2020年の4月だが、開業届を提出したのは2021年1月）

ずっと実家の自分の部屋で音楽制作したりオンラインレッスンしたりという活動を続けています。

基本PCの中でできる仕事なので、部屋の外に出る必要はあまりないのですが、でも音楽制作者として自分のスタジオをお店として持つってちょっとした憧れだと思うんですよね。

憧れではあるんですが、2年続けてきて未だに全然実績はちゃんと作れてませんし、稼ぎも正直安定している訳でもなければ、大きく稼げている訳でもないんですね。

まあ焦るんです、これが。

僕は元々、この個人事業としてクリエイターを続けてちゃんと食べていけるだけ稼げるように『3年間』という期間を決めていました。

3年間という理由は、

・実家生活であらゆる面で支えてくれる父が定年退職まで残り年数が少ない事。

・当時の師匠に『3年頑張って続ければどうにかなるよ、大丈夫』と言われたこと。

・そして、僕自身が本気で頑張って結果が出るまで耐えられるのが３年と感じたから。

３年以上続けて何も見えてこなければ辞めよう。

３年以上経って、全然何も見えていないのに無理に続けても家族や恋人みんなにそれ以上迷惑はかけたくない。メンタル的にもそれが限界。

と感じていたからです。

じゃあ、３年経ってダメだったら諦めて就職したりするのか…と言われると、正直分からなくて…冗談に聞こえるかもしれないのですが、多分ダメだったら『死ぬ』んですよね。

自殺とかそんなんじゃないですけど、１度就職経験がある以上『社会（会社）に就職して働く』事がどれだけ自分に合っていないか痛感していますし、何より愛して止まないこの創作の世界から区切りを付けて離れる事は、僕にとって心臓がなくなるのと同じ様な感覚で、きっと今の好きな事を失った最後には力がなくなっていって、色々な面から死ぬんだろうなっていうビジョンが見えてるんです。

きっとこれは、同じ境遇に立つ人たちなら分かる方がいたりすると思います。

それだけこの『３年間』という期間が僕にとって重要なんです。

今日は２０２１年１２月クリスマス。もうすぐ年が明けて１月が来ます。

１月になったら開業から１年、３月４月になったら専門学校を卒業して何気なくクリエイターとして活動しはじめてから２年が経ちます。

そして最後の３年目に突入します。背水の陣の１年です。

今僕は２３歳で、２０２２年に２４になります。

そして成功している訳でもないクリエイターです。

そんな僕が地元岡谷市に物件を借りてスタジオを持ち始める、と聞いたら大抵の人は『焦り過ぎだろ』『早くない？』って感じられる事が多いんではないかと思います。

でも僕にとって大事な最後の１年、せめて１年前の開業届を出した日とは大きく変化していたい。そういった思いから今回、物件を借りてみようと考え行動しました。

他の理由

スタジオを作ろうと思った大きな理由は上のなんですが、実は他にも理由があったりします。

一つ目に、『元々、地元の師匠達と物件を借りて音楽事業をしてみよう』という計画があった事。

岡谷市に僕の元々の師匠がいるのですが、その方と出会った当初から『DTM教室をやってみよう』という計画がありました。その先駆けで僕が試しに始めてみたのがDTMオンラインレッスンです。

そしてその後、ボイトレ教室も交えて教室っぽい事を開始してみたいという話に大きくなっていきました。

しかし、その話が出てから１～２年以上経っても思う様に進展がなく、しびれを切らして僕が一人で借りたというのが理由です。

二つ目の理由として、

DTMレッスンやレコーディングスタジオ以外にもやりたい事、実現してみたい面白い事がたくさんあるからです。

今回のスタジオを作るにあたって、まず大きく掲げているのは『DTMレッスン』と『レコーディングスタジオ』なんです。実際まずはそこから始めていこうと考えているのですが…実はこれは正直建前みたいなところもありまして…

これだけじゃなくて本当は、『音楽制作用のコワーキングスペース』や『各種楽器/ボーカル/写真・動画制作などのレッスン』、『ライブ配信用スタジオ』等々いっろいろやってみたいなと思ってることがあるんですよね。もちろん、全部やるかできるかは分かりませんし、お金も時間も掛かる事なので簡単ではないですが何となく思ってたりします。

中でも、これは夢でもあるのですが…『クリエイターチーム』っぽいものをいつか組んで、自分達だけにしか創れない新しいモノを創作していく事をしてみたいんです。

その拠点って訳ではないのですが、何かの足掛かりにでもなってくれればと思いスタジオ…もとい自分達にとって居心地が良い場所を作りたいなと思いました。

もっと本音を暴露した言い方すると…『母ちゃんとか家の人気にせずに友達呼んで夕方暗くなっても好きなことして笑える場所』ですね。ボッチの子供っぽい理由です。

なんせ、僕の音楽を始めた理由は『友達が欲しい』ですから！

三つ目の理由は、

これは最近少し薄れてきたというか、固執しすぎるのも良くないなと思い始めた理由なのですが…

地元に恩返ししたいからですね。

こういう理由言う人って『何をきれいごとを！』って思うかもしれないんですけど、別にそう思われてもいいんですけど、あのふっつうに地元長野県…そして岡谷市が好きなんですよね。都会とか別のすっごい都市行っても人が多すぎて、色々発展しすぎてて生きていけないと感じ、結局地元が住みやすいと感じるせいもあるかもなんですが…

昔はむしろ長野県って好きじゃなかったんですよね。

山で有名な長野県で、台風とかからいつも守ってくれてるって感じで凄い県なんですけど…僕にはその山が小さい頃は『外に出れない檻壁』みたいに感じられてしまって束縛と閉塞感があったんです。

でも写真とかを始めて地元をよく一人散歩をしはじめたあたりから、ああ俺の住んでる場所ってすげえ良い所だよな、あそこにもあっちにも想い出が転がってんだよな。って再発見が出来て好きになった反面、「あれでもやっぱ人が全然歩いてない…シャッター街も多いし…なんか他にも色々とありそうだな…」って心配も同時に湧き出てきたんです。

実際の所、岡谷市がピンチなのかあんまり知らないですし、むしろそれを良さとして受け入れる事もできるのですが…

それでもずっと育ってきて、折角好きになれた地元なんだし、何か返したいし、できるなら活発になってもっとここで大きい事いっぱい色んな人としたいよねって想いが出てきて…じゃあ自分に何ができるか、音楽シーンから何ができるかって色々考えてました。そのちょっとの恩返しの更なる足掛かりにでもなってくれればと思いお店を構えるのはアリだなって。

そんな様な理由が他にも細々とあります。

『やっぱ実家の自分の部屋じゃ、怠けちゃうし、お客さん呼べないよな』とかそんな様なのが。

まあ色々理由を連ねるのも大事ですが、一番大事にしたい理由だけは忘れない様に、後はなるように我武者羅にやりたいです。