システムトレードを始めませんか?

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株式トレードに必勝法はあるのでしょうか?


株価は予測できるでしょうか?
その答えは明確です。
「予測できません。」
では、株式トレードに必勝法はあるのでしょうか?
「株価が予測できないのなら、必勝法などあるはずがありません。」
そう考える方が大半だと思います。
しかし、株価が予測できないことと、必勝法が存在しないこととは、実は同義ではありません。株価の予測が不可能でも、利益を上げる機会は存在します。 
そうでなければ、株式市場そのものの存続が成り立ちません。
利益を上げる機会が存在するのなら、それを継続的に成し遂げる方法が分かれば、必勝法を手に入れたことになります。もちろん、トレード毎に毎回必ず勝つことは不可能です。したがって、そういった意味での必勝法は存在しません。 
しかし、長期間に渡ってトレードを継続していった時、最終的に市場金利を上回る利益を上げることは不可能ではないでしょう。そのような結果を、偶然や直感に左右されない客観的な手法を用いて得ることが出来るのなら、その手法こそが必勝法と呼び得るものだと思います。 

システムトレードとは?


上記の「偶然や直感に左右されない客観的な手法」の一つに、システムトレードというものがあります。これは、機械的売買や自動売買などと呼ばれることもありますが、トレードにおける売買判断を客観的データに基づいた演算結果に従って行なうという手法です。 
そして、システムトレードにおいて、実際にデータに基づいた演算を行ない結果を出力する部分を、トレーディングシステムと言います。
逆に言えば、このトレーディングシステムが出す売買シグナルに従ってトレードすることを、システムトレードと呼ぶわけです。
客観的データに基づいた演算結果は、誰が行なっても同じ結果になります。これは、そのシステムの有効性を、そのシステムを所有している人ならば、誰でも検証可能ということです。 
すなわち、そこには自然科学に匹敵する客観性が存在するということです。これは実は大変なことなのです。
では、なぜそのようなシステムが表舞台に立つことがないのでしょうか?それは、利益相反関係にある複数の人が、同一のシステムを所有することがないからです。 
すなわち、自然科学のように批判的な見地から反証試験を行なおうとしても、その前提となるシステムの入手が事実上不可能なのです。 
あるいは、未来の予測可能性を放棄した理論は、科学として認められないという主張があるのかもしれません。古典的な科学では、因果律が重要視されてきたからです。 
しかし、20世紀以降、量子力学に代表されるような、因果律に支配されない科学理論が台頭してきたことは、周知のことと思います。

フィードバックシステムとトレーディングシステム


話を少し戻しましょう。株価を予測せずに利益を上げることなど、本当に出来るのでしょうか?
実は、私たちはそれとよく似たことを実生活の中で体験しています。
例えば、石油ファンヒーターを見てみましょう。これは、室温が設定温度以上になると、自動的に火力を弱めたり停止したりします。
これは基本的には、温度の上昇を予測しているわけではありません。その時々の室温をチェックしているだけです。このように、出力結果をチェックして入力に反映させる仕組みを、フィードバックシステムと言います。 
株式トレードにも、基本的にはこのフィードバックシステムの考えを取り入れることが可能です。すなわち、予測など必要ないのです。
株式トレードで利益を上げられるかという課題は、株価の推移に対して、いかに適切なタイミングでフィードバックを掛けられるかという課題に置き換えることができます。 
株価が上昇に転じたことを逸早く捉えて買い、上昇が止まったことを逸早く確認して売る。ただこれだけのことであり、原理的には石油ファンヒーターの温度設定と何ら変わることはないのです。 
問題は、それらの変化を逸早く捉えることであり、そこに様々なノウハウやテクニックが存在します。
これらを定式化し、客観的に評価できるようにしたものが、トレーディングシステムであると言えます。
すなわち、トレーディングシステムとは、資産が常に増加するように株式の売買タイミングを調整するフィードバックシステムであり、怪しげな魔法グッズではないのです。 

トレーディングシステムは有効なのでしょうか?


この売買タイミングを調整する部分がトレーディングシステムの心臓部にあたり、通常は門外不出の秘中の秘ということになります。
そのため現状においては、トレーディングシステムを自分で開発するか、シグナルのみを継続的に購入するか、大金を払って所有者からシステムの使用権を譲ってもらうかしかありません。 
また、有効なトレーディングシステムであっても、それがひとたび大量に流出すれば、そのシステムはもはや効力を失ってしまうとも言われています。なぜならば、多くの人が全く同じタイミングで売買を繰り返したら、その状態で利益を上げ続けられるとは考えられないからです。
それが、システムトレードが一般に広がらない大きな理由であるかのように捉えられています。
しかし、それはそのシステムの汎用性が低いからに他なりません。トレード戦略や手法、運用資金や期間などは人それぞれであり、本来ならば、個人こじんに最も適合したトレーディングシステムが存在して然るべきです。 
それは、一般論として様々な投資手法があらゆるメディアで公開されていたとしても、実際にトレードする人は、自分に最も適した手法を選択して運用することと似ています。 
どんなに有力な投資手法があったとしても、実際の株式相場で全ての人が同一の投資行動を採ることはありません。売買が成立する限りは、正反対の投資行動を採る人と常に半々となるでしょう。 
トレーディングシステムの場合でも、特定銘柄と特定期間のみで有効なシステムは、少数の人が運用するだけでマーケットインパクトを起こして機能停止する可能性が高くなりますが、銘柄選択や期間選択に任意性があるシステムであれば、特定銘柄や特定期日に売買が集中することを避けることができます。 
その結果、そのトレーディングシステムは、あたかもテクニカル指標を用いて裁量トレードを行なっているかのように、自然に運用することが可能となります。 
もちろん、運用中のシステムの出すシグナルは自分だけのものであり、絶対に他人に公表してはなりません。そして、そのシグナルが長期に渡って他人のものと同じになる可能性は、極めて低く出来るのです。 

基幹システムと派生システム


銘柄選択や期間設定に任意性があり、さらには、最適化の条件も自身のトレード戦略に合わせて設定できる。そのようなシステムを、基幹システムと呼ぶことにします。 
一方、実際に運用を行なう場面では、銘柄を固定し、全ての条件を決定して、売買シグナルを発生するシステムが必要になります。これを、派生システムと呼ぶことにします。 
もうお分かりのことと思いますが、マーケットインパクトが影響するのは、この派生システムに関してであり、基幹システムについては、マーケットの規模はほとんど問題にならないということになります。 
これは同時に、派生システムが拡散すると、そのシステムの有効性は失われていきますが、基幹システムについては有効性が失われにくいということでもあります。 
もちろん、この話にはカラクリがあります。それは、私たちが合理的な投資家であるならば、一つの基幹システムから発生する派生システム群の中で、もっとも期待効率が高いシステムから順に運用が行なわれていくであろうということです。 
そして、そのようなシステムには運用者が集中することになります。すなわち、マーケットインパクトの発生によって、そのシステムはやがて機能しなくなってしまいます。 
すなわち、基幹システムが拡散することによっても、そこから派生するシステムの機能が継続しない可能性があるのです。あくまで私たちが合理的な投資家であるならば。 

複数のシステムは共存可能でしょうか?


では、私たちは合理的な投資家なのでしょうか?また、そもそも全ての投資家が、基幹システムが発生させる全ての派生システムを余すところなく分析して、順位付けできるのでしょうか? 
おそらく答えはNOでしょう。しかし、それは否定的なNOではなく、投資家自身の主義主張や好み、戦略などを無視してまで、合理性を追求することなど、意味がないということです。 
基幹システムを入手した投資家は、おそらくはテクニカルトレードを行なうように、自分の好みに合った銘柄や投資期間に適合した派生システムを設計して、運用するでしょう。 
その結果、全く同一の派生システムが同時に運用される可能性は、極めて低いものと思います。
そして何よりも、トレーディングシステムの性能は、バックテストの結果から推察されるに過ぎず、実運用でもテスト時の性能を維持できる保証など、厳密には存在しないということです。 
そのため、システムに対する信頼度も人それぞれであり、システムがドローダウンに陥った時の対処の仕方も、人それぞれであると言えます。 
唯一無二のシステムであるならば、ドローダウンに陥ってもシステムを信じて運用を続けるしかないかもしれませんが、基幹システムから如何様にも作成できる派生システムであれば、そこまで無理をする必要はないのかもしれません。このあたりは、テクニカルな裁量トレードに近い感覚になります。

トレーディングシステムを入手するには?


問題は、そのような基幹システムをどうやって手に入れるかということです。トレードやプログラムの知識がある人は、自力で開発することができるかもしれません。 
しかし、そのような人はごく一部であり、多くの場合は組織単位で開発するか、大金を投入して開発依頼し購入するかしかないでしょう。
結局、現状において個人投資家が入手できるシステムは、非常に限定されたシステムということになってしまいます。しかし、それではシステムトレードはいつまで経っても、システムを自作できる人や機関投資家、および一部の資産家のものだけになってしまいます。 
一般人でも数10万円も出せば、良質なトレーディングシステムを購入できると言われるかもしれません。あるいは、数千円の安価な料金でシグナル配信を受ければ、自前でシステムを持つことと同じことだと思われるかもしれません。 
しかし、気を付けなければならないのは、それらの多くが派生システムに過ぎないこと、そして何よりも、それらは原則としてシステムの使用権を購入しているに過ぎないということです。 
使用期間を限定したり、投資金額に上限を設けたりするのは、トレーディングシステムを安定的に機能させ続けるために必要だからなのでしょうか。 
そうかもしれないし、そうでないかもしれません。 
それでも、それらのシステムに料金を支払い続けても、それを上回る利益が得られればいいのではないかと思われるかもしれません。
そのような方はそれでいいのでしょうが、利益を得続ける保証なんてどこにもないことを、認識する必要があります。

トレーディングシステム作成支援ツール


一方、トレーディングシステムそのものではないのですが、様々な指標を組み合わせてバックテストを行なったりする、トレーディングシステム作成支援ツールというものも存在します。 
これらは、利用者が様々な指標の中から任意の組み合わせを選択し、パラメータを最適化することで、専用のトレーディングシステムを作成するというものです。 
機能的には極めて豊富で、様々なバックテスト条件を設定することができます。自分でコードを書けば、オリジナルの指標を組み込むこともできるツールもあります。 
これらも一般には安価ではなく、数10万円程度かかる場合がありますが、期間制限や投資金額制限を受けることは少なくなります。
しかし、これは機能が豊富であるがゆえに使いこなしが難しく、高度なトレーディングのスキルやプログラムの知識が必要となります。
そのため、これらのツールを使いこなすための高額なセミナーが開催されることもあるようです。
何よりも、少なくともバックテスト段階において利益を得ることができる指標の選択やパラメータの設定を、ある程度試行錯誤に頼らざるを得ないという現実があります。 
有効とされているテクニカル指標は、必ずしもバックテストで良い結果を示すというわけではありません。
これらのトレーディングシステム作成支援ツールは、基幹システムに近いものです。しかし、肝心のロジック部分は、自分で組み立てなければなりません。 
その部分の敷居は思った以上に高く、一般の投資家が自由に使いこなせるというものではないでしょう。
以上から、私たちが必要とする基幹システムの概要が見えてきました。それは、利益の期待値が高いロジックを予め組み込んだ、トレーディングシステム作成支援ツールです。 
そのシステムにトレード銘柄を組み込み、条件を設定して最適化を行なうだけで、自由に派生システムを作り出すことができる基幹システムです。 
また、ロジックは常に進化するものであり、そのロジックはブラックボックスではいけません。ロジックの改良にはそれなりのスキルを必要としますが、誰もがそれにチャレンジする可能性を残しておかなければなりません。 
ツールはあくまでツールであり、自由度の制限は最小限に留めるべきだと思います。

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