これまでのシステム成績(2022年4月22日)

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今週は先週末と比較して、日経平均株価は0.04ポイント、システムに採用した全38銘柄の株価平均は0.50ポイントの続伸となりました。
また、システム採用銘柄株価のプラス割合は2.63ポイント減少し、28.95%(11銘柄)となっています。

一方、システム成績は0.01ポイントの反落となり、平均資産増減率はマイナス2.27%に後退しました。
逆張り系は0.35ポイント、オシレータ系は0.72ポイント、その他系は0.57ポイントの増加となりましたが、順張り系が2.01ポイントの下落となりました。

チャートを見ると、順張り系は下落基調、逆張り系は高止まり、オシレータ系は回復基調、その他系は上昇基調継続となっています。
また、日経平均株価とシステム採用銘柄株価は反発基調継続となっています。

4月22日時点で買い保有状態のシステムは18システム、全体の47.37%まで急増しました。
システム設計上、シグナルの遅延はある程度避けられず、特に順張り系システムでは、猫の目のように変わる昨今の相場が不利に働いています。

個別システムでは、増減率がプラスでかつインデックスに勝っているのは、17システムに減少しました。また、インデックスとは関係なく、増減率がプラスのものは、55.26%の21システムに増加しました。

資産増減率で見ると、味の素が29.21%で首位、野村総合研究所が22.52%で2位、みずほが18.65%で3位のまま変わりません。
一方、株価上昇率は国際石油開発帝石が58.18%で首位、丸紅が30.10%で2位、新生銀行が25.79%で3位のまま変わりません。

日経平均株価は、週初に300円近く下げたものの、その後750円余りの大幅連騰となりましたが、週末に450円近くの急落となり、結局先週末比12.07円の小幅続伸となりました。
次図に4月22日時点の最適トレンドラインを示します。

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先週発生した直近下降トレンドは、勢力を大幅に落としたものの存続しています。また、直近上昇トレンドは勢力をやや落とし、昨年末から続く下降トレンドは勢力を保っています。今のところ、同下降トレンドが上値抵抗線として機能していますが、4月末までに24千円という可能性はかなり低くなりました。

さて、先週ご紹介した解析的自己相関型システムは、分かりやすく言えば電気機器等に用いられるフィードバック機能のようなものです。
例えばファンヒーターでは、設定温度に達すると火力を弱めたりして温度を調整します。

この時、室内温度が設定温度に近いほど利得(ゲイン)が高く、離れるほど利得が低くなると考えます。
そして、単位時間当たりの利得を積算していくことで、利得曲線が得られます。この利得曲線を最大化し、かつバラツキを最小化すれば、理想的な温度調整が実現できます。

そのためには、室温を観測する機能と火力を調整する機能を用いて、室温が設定温度よりも低ければ火力を強め、高ければ火力を弱めるようにします。
ここで重要なのは、火力をいかに正確に制御するかと言うことのみならず、室温をどのように定義し測定するか、ということです。

火力をいくら細やかに制御できたとしても、前提となる室温が正確に測定できなければ意味がありません。
その室温も、部屋のどの部分の温度を測るのかによって、大きく異なってきます。

普通のファンヒーターの場合は、背後の吸気口付近に温度センサが付いていて、そこで室温を測定しています。
しかし、部屋の構造などによっては、ファンヒーターの背後と人が居る付近とでは、かなりの温度差がある場合があります。

そこで最近では、サーキュレータ等を用いて部屋の空気を撹拌し、温度を出来るだけ均一にすることが提唱されています。
もっとも、大抵の人は自身が感じる最適温度になるように、ファンヒーターの設定温度を適宜変えるだけで済ませているかもしれません。

ファンヒーターの場合は、火力がせいぜい2段階とそれに停止を加えた3状態で室温を制御する必要があり、元々細やかな室温制御には向いていません。
更に、部屋が広かったり室温が低かったりする場合は、設定温度に達するまでの時間が長くなります。

それを少しでも緩和するために、部屋の広さに見合った暖房能力を持つファンヒーターを用いたり、部屋の断熱性を高めたりする必要があるわけです。
なお、ここではファンヒーターを例えにして話を進めましたが、エアコンで考えた方が分かりやすいかもしれません。

解析的自己相関型システムにおいても、上記と全く同様に考えることができます。
すなわち、資産増減を利得とし、単位時間当たりの利得を積算することで、資産カーブが得られます。ファンヒーターの事例と異なるのは、利得に最大値が存在するかしないかです。

そして資産カーブを常時観測し、その形状がより好ましくなるように売買をコントロールします。
ここでは、「資産残高」が「設定温度」(目的変数)、「売買」が「火力」(説明変数)に相当します。

株式を買い保有すれば資産は株価に比例し、売り保有すれば反比例します。買いと売りを上手く切り替えることで、資産カーブをバラツキの小さい右肩上がりの曲線(直線)に近付けるわけです。

この買いと売りを切り替える仕組みのことを「売買ロジック」、あるいは単に「ロジック」と呼びます。
ちなみに最近では、ロジックを含んだ自動売買プログラムをEA(Expert Adviser)と呼ぶことが多いようです。

資産カーブの形状を決定するためには、目的変数として何らかの指標を用いる必要があります。どのような指標を用いるかによって、得られる資産カーブは異なってきます。
これは、ファンヒーターにおいて、どのような「室温」を測定するか、ということと同じです。それ次第で、得られる利得曲線は異なってくるのです。


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