自分の声と歌いたい歌

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コラム
ここ数年で気づいた事なのですが、私は”声”が好きです。歌も好きだし、音楽も好きですが、究極的にはやはり”声”そのものが好きなのです。
なので、声の種類にこだわりはあれど、音楽のジャンルに関しては割と雑食です。ピアノからの逃避によりはじめたクラシックのオペラからはじめて、ジャズに心惹かれ、今は R&Bや J-pop 等も歌います。そんな私ですが、やっぱりこういう音楽が好き、というのは一応ありますが、なかなかそこに自分の声をフィットさせられていないと感じていました。

クラシックでは声の種類によって歌える曲がある程度決まっていて、私は軽い声だったので可憐な少女役などの歌ばかり歌っていました。その時から、自分の歌いたい歌と自分の声の相違を感じていました。ジャズを歌っていた時はしゃがれた低い声に憧れていたので自分の声がクリーンすぎるように感じ、今はビヨンセみたいな太い声に憧れつつも、そうはなれない現実を受け入れています。ずっと長い事自分の声と歌いたい歌の相違を感じていましたが、最近声を調整出来るようになった事もあり、やっと歌いたい!と自分の声がマッチする瞬間が出てきました。

私のところでレッスンを受けてくださっている方にも、曲を選ぶ時に”この曲が好き、歌いたい”という思いで選ぶ方と、”この曲はうまく歌えそう、自分の声に合っている”という基準で選んでいる方がいます。どちらが正解というのはないですが、自分の可能性を狭めて欲しくないな、と思っています。
例えば、好きな曲を選んでいる人は、声の傾向をまとめてみた方が身につくようになるかもしれないし、合っているという基準で選んでいる人は、まだまだ自分の知らない声が出るようになるかもしれません。特に、”うまく歌える曲”選んでしまう人は、うまく歌える=自分の出来る事だけをやっている 状態なので、成長の機会を逃してしまっているように感じます。人前で歌う曲は別ですが、練習は思いっきり下手くそな曲を選んでそれが出来るようになってくるのを楽しんでほしいと思います。

いつもと違う基準で選曲をして練習してみるのも、何か新しい発見があるかもしれませんよ。



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