「向いている仕事がわからない」から抜け出すキャリア支援を行う、国家資格キャリアコンサルタントの井上です。2時間の構造化インタビューで“腹落ちする適職”を言語化します。
これまでの経験を仕事に活かしたい。でも、 「自分の経験って仕事にどうつながるの?」 「過去を振り返っても、ピンとくる強みがない…」 そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、過去の経験を“意味あるカタチ”で整理するための2つの視点をご紹介します。この記事は、私がラジオでお話した内容をベースに構成したものです。
「過去の経験を活かして仕事を選びたい」という方のヒントになれば嬉しいです。
1. 経験を活かすには「動詞」で整理する
よく「過去の経験を活かしたい」と言われますが、その“活かし方”が曖昧なままだと、選択肢が広がるどころか迷子になります。
経験を整理するうえで、最も大切なのは「動詞」で捉えること。
・名詞:リーダーシップ、分析力、提案力・動詞:まとめる、解決する、提案する
動詞に変換することで、あなたが何を"してきたのか"が明確になります。
2. 自分のスキルは2種類に分けて捉える
経験から得たスキルは主に2種類に分類されます。
テクニカルスキル(専門スキル)
資格や業務知識に裏打ちされたもの
例:簿記資格、開発経験、法務知識
ポータブルスキル(汎用スキル)
業種を問わず使える行動特性
例:調整力、傾聴力、段取り力
これらのスキルを言語化したうえで、「どんなときに使っていたか?」を思い出しましょう。
3. 名詞から動詞へ。経験の具体化ステップ
スキルや強みが名詞で止まっていると、仕事選びに活かしにくくなります。
そこでおすすめしたいのが、「スキル → 動詞 → 使用場面 → 使用頻度(割合)」まで落とし込む方法。
例:
名詞:課題解決力
動詞:問題を整理し、関係者と調整して対応策を実行する
使用場面:クレーム対応/業務改善提案
使用頻度:週1回〜2回程度
こうすることで、自分が“どのくらい・どんな形で”そのスキルを使ってきたかが具体化されます。
4. 客観的な知能傾向の視点を取り入れる
「過去の経験に自信がない」「これまでの実績に納得できない」という方もいるかもしれません。
その場合は、MI理論などを用いた知能傾向の分析もおすすめです。
MI理論では、人には8種類の知能があるとされています。
言語的知能
数学・論理的知能
空間認識知能
音楽的知能
身体運動知能
対人的知能
内省的知能
博物的知能
これらを検査で可視化することで、「自分が何を得意としているか」「どんな仕事で活かせそうか」が見えてきます。
5. 複数の知能をどう活かすかを考える
多くの人は、特定の知能が2〜3種類高く出る傾向があります。
それを組み合わせて、「どんな時に・どんな動詞として発揮されていたか?」を振り返ってみましょう。
例:
数学的知能 × 内省的知能 → データを分析し、業務改善案を出す
対人的知能 × 空間認識知能 → 空間設計を通じて顧客の心理的快適さを演出する
こういった掛け合わせによって、「自分にしかできない働き方」のヒントが見つかるかもしれません。
6. まとめ:過去の経験を未来の選択につなげるために
スキルは“名詞”ではなく“動詞”で表現する
使用頻度や場面まで掘り下げると、仕事との接点が見えてくる
自信が持てないときは、客観的な知能傾向分析を活用する
複数の特性を組み合わせて「できること」を広げる
過去の経験は、未来を選ぶための“材料”です。整理の仕方次第で、見える景色は大きく変わります。
この記事が、あなたが自分の強みを信じ、未来を切り拓くきっかけになれば嬉しいです。