現代は、とても混沌とした時代だと思います。
こんな時代に最も必要とされる学問、それは哲学ではないでしょうか。
私はドイツの哲学者・ニーチェの考え方がとても好きです。
ニーチェは、かの有名な「神は死んだ」という言葉で知られていますが、その言葉の真意とは、一体何でしょうか?
遥か昔、キリスト教的な価値観が人々の暮らしに深く浸透していたとき、人々は、神の存在と、その導きを支えにして生きていました。
しかし、時代が進み、科学が進歩してくると、次第にその価値観も変容してくることになります。
科学技術の発達と共に、人々の生活は豊かに、便利になっていきましたが、その一方で、人々は信じられるものをなくしていきました。
そして、現代に至るまで、「何も確かなものがない時代」が続くことになるのです。
そうなると、誰もが人生について深く考えるのを辞めたり、刹那的な快楽に身を任せたり、投げやりに生きていったりするようになってしまいます。
このような生き方の基となっている考え方を、ニーチェは「ニヒリズム」と呼びました。
もうどうでもいいという、厭世主義的なニヒリズムに陥ると、人は本来の生き方、充実した人生というものから遠ざかってしまいます。
こういった状態から脱却するためにニーチェが提唱した方法、それが「超人になること」でした。
「超人思想」はニーチェの思想の根幹であり、彼が最も人々に訴えたかったことです。
「超人」とは、こんな混沌とした、何もかもが無意味に思えるような、ニヒリズムが蔓延する世の中でも、自分は強く、生きる目的を持って生きる、という明確な意志を持って生きる人のことです。
とても逞しく、強い生き方ですよね。
私はこの考え方が大好きです。
花も枯れた荒野に、一筋の光明を信じて生きる、そんな素晴らしい生き方を私もしたいと思います。
ニーチェは、他にも「永劫回帰」ということを言っています。
永劫回帰とは、人は永遠に同じ人生を繰り返す、ということです。
ずっと同じ人生を何回でも繰り返すなんて、嫌だと思う方も多いでしょう。
しかし、永遠に同じ人生が繰り返されるからこそ、自分の人生をより良いものにしたいというのも、また真理だと思います。
何処までも肯定的に、強い姿勢で生きろ、というニーチェの温かいメッセージが聞こえてくるようです。
このようにニーチェの哲学は、強い自己肯定と、人生自体の肯定を訴える、生命への讃歌なのです。
私もこんな素晴らしい生き方をしてみたいと、強く思います。
ニーチェは、私の人生の師であり、彼の哲学は、私の生きる上での指針になっています。