前世でのナンパで今世で結婚した話

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 どうも前世占い師の立花です。今日はネタが思いつかないので、私の一番最初の前世のお話。

 私は一番最初の前世で、お姫さまでした。その人格は今も私の中にいますが・・・。

 一日だけ市場で遊んでもいいよ。

とお父様に許可をもらって、変装して(バレバレ)お供のケットシーとともに街にでました。
 お供のケットシーが小うるさいので、ちょっと意地悪でまいちゃいました。

 ビーズや天然石を置いている老婆の露店で
(綺麗だな欲しいな)
と思ってみていたわけです。綺麗な宝石はたくさん持っていたけれど、模様が入ったりしている天然石は見たことなかったんですよね。
 あと色々な細かい細工がしてあるビーズ。
 街と言っても市場内から出ちゃダメ。市場もお城のバルコニーから見える範囲だけ

 それでも楽しかったんですよね。
 そこで声をかけてきたのが、屈強できれいな顔立ちをした狩人でした(弓持ってた)
 髪はシルバーでオールバックで後ろで結んでいました。
 目は綺麗な青。

 ほしいビーズを選んで、老婆に金貨を渡そうとしていた私に狩人は言いました。

「こんなお金はここでは使えないよ。俺が買ってあげる」

 老婆の手に金貨が落ちる前に、狩り腕の手に金貨はわたっていました。

 後で知ったんですが、金貨の価値は店ごと買っておつりがたくさん来るくらいの価値。
 紐のような銅貨(曲げて輪っかにして携帯できる便利もの)を老婆に数本渡して、汚い布のふくろに入ったビーズを老婆から交換にもらった狩人はそれを私に渡してくれました。

「あなたはお方様のお嬢様でしょ?」

 お父様は名前を呼ばれないほど力を持っている存在なので、そう呼ばれていました。

「・・・はい。あの・・・あなたは?ありがとうございました。お礼をしたいので・・・」

「俺の名前はカイと言います。」

 狩人としては美しすぎる騎士の礼。

 その時遠くからケットシーが呼ぶ声が聞こえました。ケットシーは私を見つけるとそばまで来て、彼を見上げました。

「姫様がお世話になったようだにゃ。これを持ってくるがいい。我が主から細やかな礼の品がいただけるだろう」

 ケットシーは黒曜石の紋章を狩人に渡しました。

 それがフルーレティがまだ「フルーレティ」じゃなかった頃に出会った思い出です。

 それからいろいろあったんですが、今も一緒にいてたまに向こうの世界の話をします。





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