あなたも、何か“やめたいのにやめられない”衝動やクセに、ふと立ち止まってしまったことはありませんか?
病院には通っているけど、薬の効き目と副作用、そして「本当にこれでいいの?」というもやもや。
周りにはなかなか言えない悩みほど、誰かの前で「どうしたらいいんだろう」とつぶやきたくなる夜がある―
僕自身も、誰かの言葉で心がふっと軽くなった経験があるからこそ、
今回は“薬と自分の関係性”、そして「治す・治したい」の葛藤について、
セッションのやり取りを通して、一緒に見つめていけたらと思う。
「話しても大丈夫ですよ」と、ゆるやかな空気で始まったセッション。
でも相談者さんは、うまく言葉にならない“迷い”を抱えていた。
「どう話せばいいか分からなくて――」
そんな彼女は、病院にも通い、薬ももらってはいるけれど、
「正直、毎日は飲んでない」とぽつり。
処方薬には衝動や性欲を抑える作用もあるそうで、
でも飲み続けると、今まで“1倍”だった日常が「0.8倍になる気がする」と打ち明ける。
「先生には言いました?」
「言ったけど、多動性を抑える薬だから、仕方ないみたいな雰囲気で…」
淡々と話しながらも、相談者さんの心の中には
“このままでいいのかな”“本当に治るのかな”という小さな不安が渦巻いている。
“性衝動”についても尋ねてみると、
「昔からあったと思う」と彼女。
自分の行動が他人に迷惑をかける可能性や、
パートナーとの信頼関係にも迷いがあることを打ち明けてくれた。
「お薬を続けていれば、ある程度は抑えられるけど…」
一方で「本当に治したいのか、自分でも分からない」とも言う。
“治したい”と願う理性と、“なくなると困る”と感じる無意識がせめぎ合う。
「安全性さえ担保されれば、今のままでもいいのかも」
そんな思いも正直に語ってくれた。
それに対して僕は、「意識だけで変えるのは難しい」と返した。
トラウマや思い込みが身体や行動のレベルにまで根づいていることも多い。
「認知行動療法もあるけど、根っこが深いなら専門家と向き合うのが近道」と伝える。
「お薬は、安心をくれるものだけど、万能ではない」とも。
「頓服(必要な時だけ飲む薬)をお願いしたら?」
と現実的な提案をするも、
「衝動の前兆が分からないから、いつ飲めばいいか分からない」と彼女は困惑する。
――僕は言葉を選びながら、
「自分が本当にどうしたいか」「何を大事にしたいのか」
“正しさ”よりも“納得感”を大切にしていいこと、
そして「完璧な答えじゃなくても、まずはできる範囲からで十分」
そう伝えながら、
「セカンドオピニオンやカウンセリングも、焦らず自分に合う方法を探してほしい」
と静かに背中を押すことしかできなかった。
【3つのポイント】
1.「治す」と「受け入れる」は矛盾しない――両立していい
“完璧に治す”か“今の自分を全部受け入れる”かの二択じゃなく、「揺れながらも一歩ずつ」を自分に許してOK。
2.薬は“支え”だけど“答え”じゃない
お薬で一時的に安心できても、根っこにある感情やトラウマには対話やケアも大切。焦らず複数の方法を組み合わせて。
3.「本当にどうしたい?」は、今すぐ決めなくていい
納得できるペースで、自分の気持ちを探していけばいい。迷うことも、立ち止まることも“プロセスの一部”だから。
【僕からの問いかけ】
あなたは、今“変わりたい”と思う自分と、“このままでもいいのかも”と思う自分、どちらの声に耳を傾けていますか?
誰にも見せない弱さや揺れがあっても、それは“あなたの一部”です。
今日だけは「できることだけ、少しだけ」で大丈夫。
無理に答えを出さなくていいので、
あなたのペースで、安心できる場所を探してみてください。
(※この記事はフィクションを含み、個人情報には十分配慮しています)