残念なことに、最初に就活する方の多くは有名な会社などに入るのが成功と考え、そこで与えられる仕事なら「何でもやります」と宣言しています。
思うに、このことが学校や就職支援会社もその観点での「成功」を需要ととらえてその志向での支援に力を注ぐことにつながり、それがさらに求職者のこの常識を強化しているようです。
出品者も、最初はこの常識に基づいて就職しました。しかし運のよいことに、仕事で満足感を得るためには転職を含めて自主的な軌道修正が必要だということに早い時期に気付きました。そしてその後は転職のたびにスキルアップし、今では自分の仕事に誇りと自信を持っています。
今思えば、最初の就職が偶然にも適職であったことと、その経験が1回目の転職を成功に導いたことが幸運でした。そして大多数の人はこのような幸運には恵まれていないのが現実であり、微力ながらそのような方の力になれないかと思いました。
これまでを振り返って見て一番重要だと思うのは、初めての就職では将来の転職の可能性を前提に考え、その時点までに十分なスキルを積むことのできる仕事を得ることに主眼を置くということです。そこでこのサービスは、相談者の意向を伺ったうえで、一般的な就職観とは異なる観点で就職活動の一つのヒントを見出すことを目的とします。そのほか、業界や職種の選択、行き詰った就職活動の悩みなど、何でもご相談ください。
もちろん、一般的な就職観が正しくないとは思っていません。それによって幸福感を得ている方も大勢いらっしゃると思います。ここは、それ以外の考え方がどんなものであるのか興味を持った方にその説明をし、必要に応じてアドバイスする場です。無理強いすることもありません。