米中古住宅販売件数が10年ぶりの低水準
先日、「米国失業率が過去最悪でも株価上昇で大丈夫なのか?」という記事を書きました。https://coconala.com/blogs/1333325/9171その中で、個人的には注目しているのが、景気の先行きを示す米国の住宅市場の動向で、中でも「中古住宅販売件数」に着目しているという話をさせて頂きました。結果(先月5月)は391万件と2010年10月以来の低水準となりました。又、ウイルスパンデミックによる経済封鎖で失業者が増え、住宅ローン不履行も2011年以降9年ぶり高水準に跳ね上がっています。5月はまだ世界的にも自粛期間であったので、一時的な落ち込みとみる事が出来ますが、これがV字回復するのかというのは今後も注目です。なお、面白いのが全ての形態の住宅で前月比も前年同月比も下落しているのですが、郊外と一戸建てについてはその減少率が低いという結果が出ています。これは、日本でも同様の事が今後起きるような気がしていますが、リモートワークなどを経験した事により、都心でなくても仕事が出来る人が増えたため、固定費が安く、感染リスクが低い郊外に一戸建買う人が増えているのだそうです。なお、中古住宅販売件数以外も以下のような指標に注目しています。・FRB政策金利・逆イールド現象発生の有無・トリプルB格社債スプレッド・ECB政策金利・米失業率・米ISM製造業景況感指数・米ケースシラー住宅価格指数・米小売売上高・米カンザスシティ連銀金融ストレス指数・米NABH住宅市場指数・米CAPEレシオ金利や失業率、景況感などは住宅と並びマクロ経済を分析する重要な指標であると考えます。中でも米国の失業率が現在1
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