本当は分かっているのに、正直になるのが怖いときに✦Lunaの森でお茶をすると…Vol.6
「Lunaの森でお茶をすると…」そこは、見えない存在たちと静かに向き合いながら、
自分の心の奥に触れていく場所。
湖の水面は、朝の光をやわらかく映していた。淡い桜色が、揺れるたびに形を変えていく。風が吹くたびに、花びらがひとひら、またひとひらと舞い落ちて、静かな水面に小さな波紋を広げていく。その向こうに、小さな灯りが見える。カフェLuna。まだ朝だというのに、そこだけはやさしく灯っていて、まるで「ここにいていい」と言われているような気がした。あそこに行けば、何かが変わるのかもしれない。そう思いながら、私はまだここに立っている。カフェには、心を開いてくれる見えない存在がいると聞いている。精霊や妖精――この森に棲む、やさしい存在たち。本当にいるのかどうかは分からない。でも、あの場所には、確かに何かが“いる”気がする。怖いけど、会って話をしてみたい。私には、どんな言葉をかけてくれるのか知りたい。怖いけど、やってみたいことがある。あと、ほんの少しの勇気を持てれば、進めそうな気がする。湖のほとりに、小さなボートが用意されているのに気づいた。まるで、最初からそこにあったかのように。迷いながらも、私はそっと乗り込む。水面は静かで、少し漕ぐだけで、ゆっくりと前に進みはじめた。カフェLunaが、少しずつ近づいてくる。ふと、窓の奥に視線を向ける。――誰か、いる。はっきりと姿が見えるわけじゃない。でも、確かにそこに“存在”を感じた。その瞬間、目が合ったような気がした。窓の向こうにいるのは、「境界に立つ精霊」。どこか、少女のような幼さを感じる存在。けれどその奥には、静かで揺るがない強さが宿っている。何
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