現役営業事務が語る“属人化”①
セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年間、営業事務として働いてきました。
営業事務は、一人で複数の営業担当をサポートし、他部署とも連携し、さらに取引先とも向き合う仕事です。そのため、日々多くの人から頼られる場面が多く、ある意味で“ある欲”が満たされてしまう人がいます。実際、私はこれまでに何人もそのような人を見てきました。
■ 長年の担当が“その人しかわからない仕事”をつくるこのような業務を数年続けていると、その人は自然とその業務のスペシャリストになります。
困ったことがあれば周囲は「この件は〇〇さんに聞こう」と半ば習慣的に頼るようになり、本人も「これは自分の仕事だ」「自分にしかできない」と認識し始めます。
すると担当者の経験や思考が中心となり、業務が滞りなく進んでいることから、仕事人としての“承認欲求”が満たされていくのです。
これが無自覚のうちに、属人化の土台がつくられると私は思うのです。
■なぜ属人化が進むのかやがて周囲は「この業務は○○さんがいないと回らない」と認識し、上司も面談などで属人化を解消しようと働きかけますが、担当者は業務の最適化・効率化よりも、「いつものやり方」を主張します。
その根底には“安心感”と“承認欲求”があるので、属人化の解消は簡単ではないのです。
また会社が新しいツールや仕組みを導入しようとすると、属人化が進んでいる担当者ほど無意識に抵抗を示します。
• 今までのやり方で困っていない
• 新システムは覚えるのが面倒
• 自分の立場や必要性が脅かされる気がする
このような感情が、理屈よりも先に反応してしまうのです。■ 特に営業事務の仕事は
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