中小企業経営のための情報発信ブログ324:財務諸表を読む技術 分かる技術
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、会計に関する本の紹介です。小宮一慶著「財務諸表を読む技術 分かる技術」(朝日新書)を紹介します。経営者だけでなくあらゆるビジネスパーソンにとって、財務諸表を学ぶことは重要です。会計士や税理士になろうというならば財務諸表の作り方を学ぶ必要がありますが一般のビジネスパーソンにとっては読めればいいわけです。本書は経営実務に必要な「財務諸表を読む力」に絞って、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の勘所をわかりやすく解説してくれています。具体的には本書を読んでください。今日は本書の内容を紹介するというよりは、本書を読むにあたって前提として持っていていただきたい財務諸表の基本の基本を説明しておきます。これを知ったうえで本書を読んでもらえば理解が深まると思うからです。財務諸表の読み方というのは、会社の「安全性」「収益性」「将来性」を読むということで、一番重要なのが当然のことながら「安全性」です。いくら「収益性」「将来性」が見込まれても「安全性」がなければ潰れる恐れがあるからです。
財務諸表というのは、企業の財政状況を示す貸借対照表・損益計算書などの総称で、そのうち貸借対照表(B/S)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CF)は財務三表と呼ばれます。いわゆる決算書は大まかにいえば、この三表で構成されています。
決算書は、簡単に言えば、会社の「成績」と「健康状態」を示しています。1年間(会計期間)にどのような活動をしてどれだけ儲けたかという成績を示すとともに、会社がさまざまな活動をして健康なのか病気にかかっているのかとい
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