ドラマ「いちばん好きな花」にマヤ暦のエッセンスを感じた話
2023年12月に最終回を迎えたこのドラマ、出てくる人、みんな不器用で愛おしく、価値観も人間関係の紡ぎ方も、人それぞれでいいんだ、というメッセージが詰まった作品だったなぁと思います。 登場人物たちに誕生日が設定されているのかわかりませんが、ゆくえちゃんは自由で人がどう言おうと気にしない「黄色い人」かな、椿さんは癒し力があるから「青い手」かな、もみじくんは共鳴力があるから「赤い地球」で、夜々ちゃんは自立心が強くてキッパリしてる「白い鏡」かも……なんて、ついマヤ暦に当てはめて考えながら、楽しませていただきました。 でもとりわけ心に残り、「そうなのよ!」と思えたのが、田中麗奈さん演じる「美鳥ちゃん」。4人がそれぞれ別の場所、別の時期に知り合ったミドリちゃんは、4人にさまざまな顔を見せていて、そのことで4人は「私たちの知っているミドリちゃんは、本当に同じミドリちゃんなのか?」と訝しむんですね。でも珍しい字を書くことから推測するに、同じなんだろう、と思う。 そしてすぐに、やはり同じ人物だったことがわかるのですが、みんなが抱いていた印象はどれも間違いではありませんでした。4人それぞれが、違う時期に違う場所で出会った美鳥ちゃんは、その時々で違う顔を見せていたからです。 椿さんが接したのは中学時代の同級生・美鳥ちゃん、夜々ちゃんが遊んでもらったのは親戚の高校生・美鳥ちゃん、ゆくえちゃんは塾講師となった美鳥ちゃんに数学を教わり、その後教師となった美鳥ちゃんに紅葉くんは補習を受けていた、というわけです。同じ顔のわけがないんですよね。 人間は多面体である、と私は鑑定書で必ず伝えています。どこからど
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