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ライフキャリアデザインと金次郎の教え ~映画「二宮金次郎」を観て~

先日、小田原に新しくできた小さな映画館「小田原シネマ館」で、映画「二宮金次郎」を観ました。確か、5年前くらいに完成した映画で、金次郎の地元小田原に住む私はずっと観たかったのですが、中々機会を捉えられずにいました。ですので、とても楽しみに観ることができました。 映画の内容はネタバレになってしまいますので言及しませんが、「働くこと」「力を合わせること」「人を受け入れ信じること」「本当に大事にすべきこと」ということについて、よく考えさせられる映画でした。ぜひこれからも多くの方に観ていただきたいと思う映画です。映画『二宮金次郎』公式サイト - 二宮金次郎の激動の生涯を映画化!全国各地の市民会館・公民館等の各施設で上映予定 (ninomiyakinjirou.com) *二宮金次郎の教えに「至誠」「勤労」「分度」「推譲」があります。私が支援するライフキャリアデザインの上でも非常に示唆に富む教えですので、ご紹介したいと思います。「至誠」とは、うそいつわりのない真心の状態をいいます。自分自身のキャリアを歩む上で、自分に嘘をついてしまうと、その嘘はどんどん大きくなって、回収しきれなくなってしまいます。そうすると、精神的にもつらい状態になりますし、色々なことにしわ寄せが行き、かえって生きづらくなってしまうでしょう。もし「今ここ」で何かが引っかかる、本当の自分じゃない気がする…、といった感情が生まれたときには、いったん深呼吸して、自分の内面に起こっていることをしっかり抱きしめてあげてください。そうして、今一度自分が本当に進みたい方向を確認し、進めるように自分の心を整えましょう。 「勤労」は自分や周
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二宮金次郎 その3

桜町の再建の時に抵抗勢力の妨害に遭い、困り果てた尊徳は成田さんに籠って21日間の断食修行を実施。ついに一円融合の悟りに達しました。一円融合って何?えーとですね、、、、、、わかりません💦尊徳の書き表した数少ないものの中に「報徳訓」があります。父母の根元は天地の令命にあり身体の根元は父母の生育にあり子孫の相続は夫婦の丹精にあり父母の富貴は祖先の勤功にあり吾身の富貴は父母の積善にあり子孫の富貴は自己の勤労にあり身命の長養は衣食住の三つにあり衣食住の三つは田畑山林にあり田畑山林は人民の勤耕にあり今年の衣食は昨年の産業にあり来年の衣食は今年の艱難にあり年々歳々報徳を忘るべからず何となくわかったようなわからないような。尊徳が亡くなった後も彼の弟子たちの手によってこの報徳の手法は全国の村々に広まって行ったといいます。報徳も弟子たちも、決して過分な報酬を受け取らず実に質素な暮らしをしたそうです。どうもこのあたりが再建の秘訣ではないでしょうか。尊徳は歌をずいぶんと作りました。そのひとつがこの歌です。尊徳の人となりが実によく伝わってまいります。「飯と汁 木綿着物は身を助く その余は我を背むるものなり」
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二宮金次郎

かつてはどこの小学校にも、金次郎さんの石像がありました。この人はどんな人で何を成した人なのか。私たちには大変馴染みがあるのに、これほど人となりを知られていない人物も珍しいです。金次郎さんの石像が全国の小学校に置かれた背景には、国定教科書を作るにあたり、国民の模範とする人物を誰にしようと国は悩みました。地位も財産もない百姓の家に育ち、あらゆる苦難を舐め、そして社会のために尽くした金次郎さん以外にいないということで選ばれたといいます。ところで、尊徳(金次郎)が薪を背負って読んでいる本、あれは四書五経のひとつ大学という書物だそうです。修身、斉家、治国、平天下。天下を平和にしようと思うなら、まずその国を治め、その前に自らの家を整え、その前にまず自分自身を修めよ。ということで、昔の偉い人たちや志のある人たちは、みんなこれを読んで天下国家を考えたといいます。そんなことはつゆ知らず、私は尊徳の石像によじ登った挙句、彼の読んでいるあの本に「金次郎のばか」」などとクレヨンで書いたりして、随分と罰当たりな悪戯をしたものでした。大学は私も文庫本を買って読んだことがあります。当然のことながら何ひとつ身についたものはありません。こういうのを耳学問と言い、私に限らずこんな人は国会を中心にゴマンといます。尊徳が14歳の時に父が、16の時には母が相次いで亡くなり、彼は2人の弟を養うために懸命に働きます。田畑は全部手放しました。20歳の頃から少しずつそれを買い戻し、やがて小田原藩の家老服部家に奉公し、経済危機にあった服部家の立て直しに力を尽くし成功します。そのことが殿様の知ることになり、下野(栃木県)の桜町の立
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茄子と二宮金次郎と冷害

台風崩れの低気圧のためか、 8月にしてはしのぎやすい日が続いていたと思ったのも束の間 またまた数日前から厳しい残暑が戻ってきてしまった。 暑い、暑い、そして、コロナはおさまる気配もなく、増え続けている。 非常事態宣言が出される地域もどんどん増えている。 8月27日から、緊急事態措置区域として茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、沖縄県に加え、北海道、宮城県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、岡山県、広島県が追加され、実施期間は9月12日までの17日間となった。そんな中で、会話の多くは 「いつになったら涼しくなるのだろう?」 「早く秋が来ないかな?」 などと、秋を待ち望む声になってしまう。 そうしたら、どこかから 「二宮尊徳さんに茄子を食べてもらいましょうよ。」 という声が上がった。 「え?二宮尊徳さん? あの壱円紙幣にのっていた二宮金次郎さん・・・?」 「そうよ、昔の人だったら知らない人はいないでしょう?二宮金次郎さんのこと。 壱円札に写真がのっていただけではなくて、 国民学校や尋常小学校の修身の教科書には必ずのっていたのですから。 多分、今の小学校にあたる国民学校や尋常小学校の殆どに 二宮金次郎さんの石像とかモニュメントがたっていたのじゃないかしら?」 「そうなの・・・。 でもなぜ、修身の教科書にのったの?」 「それはね。 貧しい家の家計を助けるため、 薪運びをしながらも、学び続けて、大人になってからは、農地を改良したりいろいろと世のため、人のために役立つ仕事をしたからよ。だから、二宮金次郎のように、 貧しくとも、寸暇
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教養としての日本儒教⑨:農民思想

安藤昌益:江戸中期の医者・思想家、『自然真営道』。日々営まれる農業こそ自然の根源的な生成活動としての天道にかなう営みであり、万人が直接農業に携わる自給自足の生活に復帰すべきであり、農民に寄生している武士や町人は無用であるとしました。かくして、農民に寄生する「不耕貪食(ふこうとんじき)の徒」武士が支配者として上に立つ当時の社会、封建的な身分制度を「法世(ほうせい)」として批判し、理想社会としての「万人直耕」の「自然世」へ復帰すべきであると説きました。江戸期にはほとんど知られず,明治期に狩野亨吉(かのうこうきち)が発見・紹介し,第2次大戦後E.H.ノーマンの『忘れられた思想家――安藤昌益のこと』により世界的に有名になりました。 法世:人が作った制度により、人が人を差別し、搾取する社会(封建制社会)。 万人直耕(ばんにんちょっこう):全ての人が田畑を耕し、自給自足の生活を営む自然世における人間の姿を表したもの。 自然世(しぜんせい):全ての人々が平等に田畑を耕し、衣食住を自給する社会。昌益は、万物は互いに対立しつつ補い合い(互性)、その相互の働き合い(活真)が自然の真の営みであるとしました。 二宮尊徳:江戸末期の農政家。天道は事物の自ずからなる働き、自然の営みですが、そこから人間が恵みを得ようとする作為、人間の営みである人道が加わることによって事物の働きは完全になるとし、農業は天道と人道が相まって成立する営みであるとしました。そして、勤労や分に応じた倹約(分度)によって得た富を社会に還元(推譲)することによって、天地や親、他者などの恩恵に報いる報徳思想を唱えました。 報徳思想:人は天
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