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印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

ご無沙汰しております。何かとバタバタと過ごすうちにだいぶ間があいてしまいました。先日東京都美術館の印象派展へ行ってまいりまいした。モネはもちろん素晴らしく、パリの印象派の特徴がどのように世界へ伝播したのかを実物の絵画の世界を通して知ることができました。ポスター画はモネの水連とチャイルド・ハッサムの花摘み、フランス式庭園にてです。前者は知らぬ人はいないほど有名な連作ですが、印象派の技法をアメリカに持ち帰ったハッサムの花摘みも本当に素晴らしい。あふれんばかりの花籠、体躯に、芝生に、こぼれる木漏れ日、実に巧妙な筆遣いで描かれています。アメリカの他にも、印象派の技法は世界中に広がりました。スウェーデンや日本にも。展示されている作品のほとんどはアメリカのウスター美術館の所蔵品です。ウスター美術館はまだ評価の定まらないうちから印象派の様々な作品を収集していたそうです。今回の印象派展は、絵画技法を学んだアーチストが表現するそれぞれの郷土の姿を一同に観覧できる貴重な機会です。第二の見どころは、ウスター美術館が二点のモネの絵画を購入した際にデュランリエル画廊とやり取りをした電報資料です。価格や入金時期などの交渉はもちろん、「一点は必ず購入すると言ったが、本当に素晴らしい絵だ。二点とも購入できるよう理事会と交渉する。」「気に入って貰えて本当に嬉しい。」などと愛好家としての率直な想いがにじみ出たやり取りが、あるがままに残されています。印象派が誕生して150年とのこと。森美術館のモネ展は終了しましたが、2024年10月5日から今度は国立西洋美術館で≪モネ 睡蓮のとき≫が開催予定とのこと。マンハッタン・
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マティス

こんにちは。今週の土日は暑かったですね~。連日の暑さにすっかり疲労気味のTeoです。さて、今日はいつもと違う話題を…。私の日曜日の朝は、『日曜美術館』を見るのが習慣になっています。昔はニュースも見ていましたが、暗いニュースが多いので意図的に避けるようになりました。起こっている現実ではありますが、私はネガティブなエネルギーに引っ張られやすいので調整しています。今日の番組は、アンリ・マティスの特集。そういえば、今マティス展を開催しているんですよね~。私がマティスを知ったのは、バーンズ・コレクションを国立西洋美術館に見に行った時でした。調べると、もう30年近く前の話ですね。特に美術に詳しい訳ではなかったのですが、鑑賞するのは好きなので東京まで見に行きました。確かピカソの青の時代の作品とかアンリ・ルソー、セザンヌの作品なども展示されていたと思います。その中で初めて衝撃を受けた作品がアンリ・マティスの『リフ族の男(座るモロッコ人)』ー。当時、予備知識もなく絵画を見て、何にショックを受けているのかわかりませんでした。ただ、ただこの作品に圧倒されてその場から動けなくなりました。これまで、絵を見てショックを受けるという経験がなかったので、今でもその感覚が残っています。それからマティスの作品に興味を持つようになりました。そして、マティスが自分の作風を模索し、実験的に作品をつくりあげてきたという事実を知って、だから自分は好きになったんだなぁと思いました。みんなと同じでなくても、ただ自分の信じた道を模索する。うまく言えませんが、自分の世界観の押しつけじゃなく、何かもっと大きなものを追求してそれを表現
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美術で感性を磨く

私はよく美術館に行きます。今年も緊急事態宣言前に何回か行きました。商品開発や広告の仕事が長かったので、コツコツと美術の勉強を続けています。昨年は「美術検定」という試験も受けました。広告代理店のクリエイターとデザインの話をする時に、アートに関する最低限の知識が必要でした。今でも絵画や彫刻が大好きです。 ここ20年ほど世の中のビジネスはサイエンス(論理)が重視され、各段に進化しています。しかし近年はVUCA(ブーカ)の時代と言われ、あいまいで答えのない事象にあふれている。競争も激しく、論理的に解決できる課題に対して、各社が同じ結論・行動に至り、過当競争状態です。またICTの進歩により、パターン化された思考はAIで代替できるようにもなりました。もう体力勝負ですね。 今後、競争優位性を確保するためには、抽象的思考力や共感力が必須になってきました。そんな中で論理や理性に加えて、直観力や感性が注目されています。野性的なひらめきや天才的なアイデアではなく、「美しいものを美しいと感じる力」です。これはAIでは代替できません。この感性が共感を広げるヒントになるかもしれません。そして美的感覚は天性のものではなく、後天的に鍛えることが可能です。要は「名画をたくさん観よう」ということ。自分が描く必要はありません。文学や音楽なども同じですね。一人だけぶっ飛んだ感性が必要なわけではなく、多くの方々と同様な審美眼をもち、その素晴らしさを分かち合えれば十分。いやむしろそのほうが共感力は高まるかも。 さて、よい絵を鑑賞するには美術館に行くのが一番です。ここで私の都内お薦め美術館をご紹介します。国立近代美術館、東
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