プライドからの脱却3
高校と大学生活 小学生から中学生になった時は、知っている友達や同級生がそのまま移っただけだったので、新しく出会う人は数人程度でした。しかし高校生になると、今度は知ってる人が数人だけで、他は知らない人だらけだったので、カツラを被った自分が、どのような扱いをされてどのような仕打ちをうけるのかが心配で溜まりませんでした。 何人かの生徒は私の頭に興味を示して、ずっと頭を見つめてきたり、ニヤニヤ笑いながら近づいたりというくらいの事はありましたが、特にいじめのレベルの嫌がらせはなかったです。 大学生になると、知ってる人は一人もいなくなり、友達ができるのに3か月程掛かりました。ただ高校生の時と比べると、みんなが人として大人になってきているせいもあったのか、特別嫌な対応をされる事はありませんでした。 ただ唯一やらかしてしまったのが、大学4年生の時に入った研究室での夏合宿の時の事です。その日は飲み会があり、それはとても楽しかったので、つい羽目を外してしまい酔いつぶれてしまったのです。いつの間にか布団に入って眠っていたのですが、朝起きたら、なんとカツラが外れていたのです。 私は慌てて誰にも気づかれないようにカツラを付けましたが、それをみんなに見られていたようです。ただ研究室の仲間たちはその事には一切触れる事なく、私に気を使ってくれているようでした。その仲間たちは今でも私にとってとても大切な存在であり、繋がる機会はさすがに少なくなりましたが、今でも年賀状でのやり取りは続けています。母の死 社会人になるとさすがに嫌がらせを受ける事はありませんでした。私も徐々にではありますが、心も大人になっていき、この
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