絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

1 件中 1 - 1 件表示
カバー画像

「治療という名の修行」の途上で

 何もできずに布団の中でじっと横たわっているとき、私たちはどうしても「怠けているのではないか」と自分を責めてしまいがちです。 周囲の目にサボっているように映るのではないかと不安になり、自己嫌悪の波に飲まれそうになることもあります。 しかし、蒼俊は思うのです。 それは決して怠けなどではなく、限界を迎えた脳が「これ以上エネルギーを使ってはいけない」と必死に発している、強制的な休止サイン、つまり「命のSOS」なのではないでしょうか。 特に心身が激しく重い時期には、無理に動こうとする必要はまったくありません。「今は休むことこそが治療なのだ」 と静かに割り切り、ベッドの中で心と体を守る環境を何よりも最優先にしていただきたいのです。 以前、蒼俊がこういう話をいたしました。「うつ病の治療においては、薬を飲むことトイレに行くこと布団の中でもいいから食事を摂ることそして泥のように眠ること それらの徹底的に体を休めること自体が、立派な『修行』であると。 師僧からいただいた、この言葉に触れたとき、蒼俊は深く胸を打たれ、そこにある真理に救われるような思いがいたしました。 うつ病の暗闇の中にいるときは、ただ生きていること、息をしていることだけでも、気が遠くなるほどのエネルギーを消耗してしまうものです。 健康なときには当たり前にできていた「食べる」「眠る」「排泄する」という生命維持の基本動作が、まるでエベレストの頂を目指すかのような、過酷で、気の遠くなる試練に感じられるからに他なりません。 だからこそ、「何もしないで横になっていること」や「最低限の生活をかろうじて送ること」を、どうか罪悪感とともに振り返ら
0
1 件中 1 - 1