自分を信じきれないと感じるときに✦ Lunaの森でお茶をすると…Vol.8
「Lunaの森でお茶をすると…」
そこは、見えない存在たちと静かに向き合いながら、
自分の心の奥に触れていく場所。カフェLunaの窓の外では、風が強くなっている。
桜の花びらはほとんど散り、
若い葉が揺れるたびに、光を反射してきらめいている。
春はもう、次の季節へと進もうとしていた。
その変化に、どこかついていけないような気持ちで、
私はカップに手を添えていた。
ここに来る前よりも、少しだけ前に進めた気がしていたのに―
それでも、心の奥にはまだ迷いが残っている。
本当にこれでいいのか。
自分の選ぼうとしている道は、間違っていないのか。
そんな問いが、何度も浮かんでは消えていく。
そのとき、カフェの奥に、ゆらりとした気配を感じた。
振り向くと、そこにいた。
青い服をまとい、手には小さなブードゥーを持った精霊。
静かに立っているその存在は、まっすぐにこちらを見つめていた。
『迷っているのね』
その声は、やわらかくも、どこか核心を突いていた。
「……うん。
本当にこれでいいのか、自信がなくて」少し間を置いてから、言葉がこぼれる。
『もう、分かっているのでしょう?』
その一言に、胸の奥がわずかに揺れる。
「分かってる……と思う。
でも、それを選ぶのが怖いの」
『何が怖いの?』
問いかけは静かで、逃げ場を与えない。
「誰かをがっかりさせるかもしれない。
関係が変わってしまうかもしれない。
それに……」
言葉が詰まる。
「……自分が間違ってるかもしれないのが、怖い」
しばらくの沈黙。
窓の外では、若葉が風に揺れている。
『あなたは、いつもそうやって
自分よりも外を優先してきたの
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