売上は伸びているのに利益が出ない会社のKPI設計法
売上目標は達成している。現場も忙しく動いている。それなのに、なぜか会社にお金が残らない。この状態に心当たりがある会社は、少なくありません。多くの場合、問題は「頑張りが足りないこと」ではありません。本当の問題は、「何を目標にして、何の数字で現場を動かしているか」にあります。もしKPIが売上だけになっていると、現場は当然「売ること」を優先します。その結果、 ・値引きしてでも受注する ・手間のかかる案件も断れない ・忙しいのに利益が残らないという状態が起きやすくなります。KPIは、単なる目標数字ではありません。会社がどちらに向かって動くかを決める設計図です。今回は、売上と利益をつなぐKPIを、どう考えればよいかを整理します。1.KPIは「数字を置くこと」ではなく、「行動を変えること」KPIというと、目標数字を設定することだと思われがちです。しかし本当に重要なのは、KPIによって現場の行動が変わることです。例えば、KPIが売上だけなら、現場は売上を作る方向に動きます。一方で、KPIに利益や採算の視点が入っていれば、「どの仕事を取るか」「どの仕事は避けるか」という判断も変わってきます。つまりKPIは、単なる管理の道具ではなく、現場に何を重視してほしいかを示す設計図です。2.売上だけをKPIにすると、なぜ危ないのか売上は分かりやすく、全員で共有しやすい数字です。そのため、多くの会社で最も使われやすいKPIです。ただし、売上だけを追うと、次のような問題が起きやすくなります。・値引きしてでも受注する・採算の低い案件が増える・現場の負荷が高い仕事まで抱え込む・忙しさの割に利益が残らない売上はあく
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