おいしい投資話にはご用心
皆さんは自分自身や家族・友人が知り合いから投資話を持ちかけられたという経験がおありではないですか。こういった話は昔からあるのですが、SNSの普及によって最近、再び増加しているようです。今日はその代表的存在といえるポンジ・スキームをご紹介しましょう。ポンジ・スキームとは、詐欺的な投資手法の一種で、新たな投資家から集めたお金を、既存の投資家に高い利回りを約束して配当として支払う仕組みです。このスキームは、早期の参加者には高い利益をもたらすかのように見せかけることで、新たな参加者を引き込もうとしますが、実際には偽りの利益が支払われるだけで、本当の収益源は存在しません。このスキームは、アメリカの投資詐欺師であるチャールズ・ポンジに由来しており、1920年代に彼がこの手法を用いて行った詐欺で名前を知られるようになりました。ポンジ・スキームの特徴は以下のように要約できます:1. 仮想的な利益: 投資家に高い利回りを約束して、初期の参加者には利益が支払われますが、実際には新たな投資家から集めたお金で支払われているだけであり、本物の利益源は存在しません。2. 収益の源泉: 実際の収益は新たな参加者からのお金で支払われるため、参加者が増え続けない限り、スキームが崩壊します。新たな参加者が増えなくなると、支払いが滞り始め、早期の参加者は投資したお金を失います。3. 短期的な収益: ポンジ・スキームは初期の段階では高い利益をもたらすことがありますが、持続可能なビジネスモデルではないため、遅かれ早かれ崩壊します。ポンジ・スキームは、投資家の欲望や恐怖心を利用して成り立っており、参加者が利益を上げる一方
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