名前のこと 〜アイデンティティー ②

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命名

ご自身の名前の由来や命名の経緯をご両親などから聞かされて知っている、という方も少なくないだろう。
私の場合、母の長兄の名前から一字をもらって命名された、ということだ。
代々長男に付けられることが多かった名前のようで、一つ前の世代にも同じ名前がいたらしい。
名前というのは他人と自分を区別する「アイデンティティー」の最たるもので「自分は〜である」という意識にも結びつく。
「自分は何者なのか?」というアイデンティティー問題を考える時のヒントにしていただければ、という思いをこめて書いてみたい。

文字の成り立ち

「誠」という文字の左側、偏の部分「言」は、考えを声に出して表すことを意味する。これに使うのが言葉だ。右側の旁(つくり)「成」は何かを形あるものにすることを表す。文字の成り立ちとしては「戈」が斧(オノ)の形をした鉾、マサカリを表す。それを除いた部分は「丁」の字が横向きになった状態で、杭や釘を表す。これらを合わせて、斧の形をした道具で杭や釘を叩いている様子を表現している。道具を使って何かを作っている様子を表したものである。さらに抽象化すると、何事かを「成す」「行い」ということになる。
「誠」全体としては「声に出して言っていることを実際に行う」つまり「うそ偽りが無い」という意味になる。

斧で杭を叩くって…

杭にしろ釘にしろ、それを叩くための道具は刃がついた斧ではなく槌(つち)つまりハンマーなのでは?という疑問がわく。ところがこれが槌ではなく斧なのには何か相応の理由があるはずである。漢字が成立したのは三千年くらい前の話だ。この時代の中国はまだ鉄器が普及しておらず青銅器の時代に当たり、金属製の道具を作るのにはとても時間と手間がかかったはずである。とすれば、叩くのも切るのも割るのもみな一つの道具を器用に使いこなしていたと想定することもできるだろう。
そんなふうに考えると、斧で杭や釘を叩くというのも納得がいく。きっとその時代の斧は万能工具だったのに違いない。

知恵と工夫をもって

話がいい感じに展開してきた。用途に応じた道具がないのならば、あるものを知恵と工夫で使いこなすことが重要になる。
これは面白い!
コーチングのモットーは
「答えはクライアント(依頼者)の中にある」
というものがある。まずは持っているものを活かせ、と。
また、コーチがよくする質問に
「それをもっと確実にするために何かできることはないですか?」
「それを乗り切るために何か工夫やアイデアはありませんか?」
という質問がある。まさにあの手この手、何でも有りなのだ。
言葉という手持ちの道具を知恵と工夫とアイデアで活用して事にあたる。もしも本当に必要なら手持ちの素材を活用して道具をこしらえればよい。
そんなあり方こそ「誠」という文字にふさわしいに違いない。


関連記事:アイデンティティー ①

画像生成AIを使って
「木の杭を土の地面に斧を使って打ち付けている様子」
を描かせたら斧の刃の側で打っている絵になってしまった。これでは杭が裂けてしまうのでここは是非とも反対側の平らな、刃が無い側で叩きたいところなのだが残念ながら AIはその事情をなかなか理解してくれなかった。(余談)

DALL·E 2024-10-14 15.15.15 - A realistic depiction of a wooden peg being driven into the ground using an axe. The scene shows a detailed wooden stake partially buried in the soil,.jpeg

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