感情に振り回されない人は、こころがよわい?
「自分の心に対処する」ことは、その時の感情に振り回されることであり、感情に振り回される人は「心が弱い人」ではないか?
そんなんじゃいけない。強くならなきゃいけない。
とにかく、ポジティブでなければいけない。悩んじゃいけない。
そう考える人は多いと思います。
対して、アスリートや芸術家、音楽家など、あらゆる分野で自分のパフォーマンスを最大限に発揮する人や良い人間関係を築ける人、自己実現をしている人にはある共通点があります。
それは、心が強いというよりも適応力が高いということです。
めまぐるしく変わる状況や環境に上手に適応していける人が自分の持っている潜在能力を発揮し、高いパフォーマンスを維持できるのです。
パフォーマンスとは、そもそも何でしょう?
パフォーマンスとは、主に二つの要素から成り立っています。
一つ目は、「何をするのか」という行動の内容、
二つ目は、「どんな感情で行うのか」という心の状態です。
パフォーマンスを決定づけるこの二つの要素には、脳の二つの機能が深く関わっています。
それが、「認知機能」と「ライフスキル機能」です。
脳の「認知機能」が行動の内容を決め、「ライフスキル機能」が心の状態を整えていくのです。
ライフスキルとは、自分の願望を実現したり、自分らしく生きるための「心の技術」です。
スピリチュアルなものとは違います。
このスキルを高めることで、心の状態を整え適応力を高め、パフォーマンスを最大限に発揮することができます。
何が正しい、間違っているという考えではなく、心の筋力をつけながらやわらかな発想を取り戻したいものです。
自分の心に対処する、この発想があなたを救います。
悩まず、気楽に取り組むことです。
誰でも大人になれば、身体のあちこちに変なクセがつきます。
左右のバランスが崩れたり、肩や腰にも負担がかかるようになります。
こころも同じです。
だったら、身体を直すように心にもストレッチを加えてください。
固くなって、心が硬直して悩んだら、ほぐしてください。
固くなって悩んだら、またほぐす。
その繰り返しです。
こんなことから始めてください。
(1)「自分がどう思われているか」ということを考える時間を減らす
(考えないではなく、考える時間を減らす)
(2)人を許すことで自分を自由にする
(3)否定的な思いに焦点を合わせない
(4)相手と自分は違うことに気づき、理性によって共に歩む道を模索する
(話せばわかると信じ込まない)(分かり合えない人もいる)
その時の感情(心の見える化)から自分の心のくせを見つけて下さい。
何回も繰り返せば、徐々に変わります。
私が経験してきたことです。
時間は掛かりますが必ず変わります。