本当に大切な人を大切にするために、知っておいてほしいこと

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みなさんは「自分を愛せない人は、他人も愛せない」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 

色々な場面でよく聞く言葉ではありますが、その真に意味するところは、なかなか解釈が難しいのではないかな、と思います。 

今回は、私が心のお勉強を始めてから、一番「なるほど!」と深く心を動かされた法則について、少しご紹介しようと思います。 

冒頭の言葉にも繋がってきますが、自分が本当に大切に想う人を大切にするために、とても重要な法則です。 


「他人は自分を映す鏡」とは、よく言います。 

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉もありますが、人は他者と関わることで、初めて自分の存在を認識出来るもの。 

自分→他人への感情や対応が、そのまま他人→自分へ返ってくる、という解釈もあります。 

これは実際、ある程度は真理だと思います……が、必ずしも全てのケースで当てはまるものではないような気がします。 

例えば、自分が他人に優しくした(つもり)としても、受け取る側の価値観や状況によって、捉え方は変わってしまうので、予想していた反応が返ってこない、ということはよくあるからです。 

今回お話する法則というのは、寧ろ"自分の内側"へと視点を向けることで、そこから外側の他人との関係性を紐解くもの。 

「自分→自分(内側)への感情や対応が、そのまま他人(外の世界)⇄自分への関係性に現れる」というものです。 


先に書いた話とも繋がりますが、人は他人の目を通して自分を位置付けます。 

「自分は愛されている」とたくさん感じることが出来たら、自分を価値の高い人間だと思えますし、逆に、周囲から冷たくされてばかりいると感じたら、だんだん自信が無くなってしまうのが、人の心理ではないでしょうか。 

しかし、優しさや冷たさというのは、目に見えて量れるものではありませんし、受け取る側の事情によって、形が変わってしまうものです。 

卵とニワトリどちらが先かの水掛論ではないですが、実は、他人からの評価が先ではなく、"受け取る側の自分が先にいる"と考えた方が、自分で幸せへの近道を探りやすいのです。 


例えば、相手が心から優しい言葉を掛けてくれたとしても、自分に自信がない人には、ただの社交辞令としてしか響かない、なんて場合もあります。 

他人から褒めて貰っているのに、その言葉を信用出来ない……自信がない、つまり"自分を信じることが出来ない"と、「自分にはそんな価値はないから、他人が心からそんな優しい言葉を掛けてくれるわけがない」と思い込んでいるので"他人を信じることも出来ない"というわけですね。 

そうして「自分の言葉が信用されていない」と悟った相手が、不信感を持って離れていってしまってもおかしくありませんし、それを見て「やっぱり社交辞令だったんだ」と自ら思い込んでまた自信をなくす、なんて悪循環にハマってしまう人も、少なくないと思います。 

普段はあまりそんなことは感じないという人でも、殊に、自分の好きな人が相手の恋愛などにおいては、顕著に問題が生じてしまう場合もあります。 

好きな人に対しては「嫌われたくない」という思いが人一倍強くなって、反比例的に自信が無くなってしまうような場面は、数多くあると思います……少なくとも、私はずっとそうでした。 

"男性の優しさ"と"女性の優しさ"は、表現の形が違うと言われますが、自信が無くなっているところへ、相手なりの心遣いが、きちんと自分の目に"優しさ"として見えていないと、疑心が生まれてしまい、そこからすれ違いが拡がってしまう、なんてこともしばしば。 

もし自分にしっかりと自信を持てていれば、ちょっとくらい相手につれなくされたように感じることがあっても、「嫌われちゃったのかな」なんて、常に相手の愛情を疑うような必要は、本当はないはずなのです。 

"恋"が"愛"になれるか、というのは、お互いがなるべく他人に見せたくない、自信を持てない部分の"自分"と、きちんと向き合って愛せるようになれるかどうか、ということなのかもしれません。 

大切にしたい相手のためにこそ、自分自身をきちんと大切にしなければならないんですね。 


また、現実世界で出会う嫌いな人や苦手な人というのは、実は自分の中で「ここが嫌い、許せない」と"自分に対して"思っている部分の"投影"である、というのが、心理学では提唱されている見方です。 

自分が自分に対して許していないことを、平気でやってのけるので、ある種の嫉妬や羨望といった感情が、嫌悪感に変わる、というもの。 

だからといってそういう他人も自分も、無理矢理好きになる必要はないと、私は思いますが、ただ「こういう部分もあるよね」と、存在を認めて、ちょっと許してあげること。 

自分や誰かを愛するというのは、良い部分ばかりを見ることではなくて、好きな部分も嫌いな部分もあるけれど、まるごと、今はとりあえず「それでよし」とすること、なのだろうと私は思います。 

そうして自分→自分が愛で満たされれば、自分⇄他人……自分⇄世界も、愛に満ちた関係を築けるはず。 

自分が、自分自身と世界を愛することが出来るようになれば、きっと、世界がたくさんの愛を返してくれていることを、しっかりと実感できるようになるはずです。


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