こんにちは、オーストラリアの占い師・セレナです。
オーストラリアにおける占いは、かつては女性の重要な収入源=仕事のひとつでした。
しかし同時にその曖昧さから「詐欺の可能性があるもの」として警察による取り締まりの対象にもなっていた歴史があります。
今回は、歴史学の研究論文をもとに、その背景を少しわかりやすくお話しします。
占いはオーストラリアで「女性の仕事」だった
19〜20世紀初頭のオーストラリアでは、占いは都市部を中心に広く行われており、女性がその担い手になるケースが多くありました。
当時は今のように自由に職業を選べる時代ではなく、
学歴や資格の制限
就ける仕事の少なさ
経済的自立の難しさ
といった背景の中で、占いは個人で始められる現実的な仕事のひとつでした。
この点については、歴史学者アラナ・J・パイパーによる研究
“Women’s Work: The Professionalisation and Policing of Fortune-Telling in Australia”(2015, Labour History)
でも詳しく論じられています。
(※ココナラブログ、他サイトのURLが貼れないので興味ある方は検索してみてください)
オーストラリアで占いが「怪しい」と見られ始めた理由
一方で占いは、はっきりとした基準がない仕事でもあります。
そのため、
本当に当たっているのか
お金を取るのは正当なのか
人を騙していないのか
といった疑いの目が向けられるようになっていきました。
パイパーの研究や当時の報道分析でも、占いは「女性的な迷信」や「非合理的な行為」と結び付けられ、社会的にグレーな領域へと位置づけられていったことが指摘されています。
オーストラリア、占いは取り締まり対象になっていった
実際の法制度としても、占いは詐欺防止の文脈で犯罪として扱われることがありました。
パイパーの論文では、20世紀初頭のオーストラリアにおいて占いが「criminal offence(刑事犯罪)」として扱われ、実際に警察による摘発や監視の対象になっていたことが記録されています。
つまり占いは、
「仕事として成立していた一方で、法律上は違法にもなりうる存在」
という非常に矛盾した立ち位置にあったのです。
それでも占いが消えなかった理由
それでも占いが完全になくならなかったのは、シンプルに需要があったからです。
誰かに相談したい人がいる
不安を言葉にしたい人がいる
日常の中で頼れる場所が欲しい人がいる
そうしたニーズがある限り、形を変えながら続いていきました。
取り締まりが「職業化」を進めた皮肉
興味深いのはここで、規制や取り締まりが強くなることで、逆に占いは「仕事としての形」を整えていったという点です。
パイパーの研究では、取り締まりの強化が結果的に占いの可視性を高め、店舗化やサービス化といった「professionalisation(職業化)」を促したことが指摘されています。
店舗として営業する
広告を出す
サービスとして整理する
つまり、
疑われたことがきっかけで、より「職業らしく」なっていった
という少し皮肉な構造です。
現代にもつながる話
この構造は、実は今の働き方にも少し似ています。
新しい仕事や形の見えにくい働き方ほど、
怪しいと言われる
理解されにくい
でも必要とされている
という状態になりやすい。
占いはその典型例だったのかもしれません。
最後に(ご案内)
占いは「当たる・当たらない」だけではなく、
あなたが抱えている状況や気持ちを整理するための時間でもあります。
今抱えているモヤモヤや不安は、はっきりした言葉になっていないことが多く、そのままだとずっと頭の中で回り続けてしまいます。
でも一度外に出して整理すると、
何に引っかかっていたのか
何が怖かったのか
本当はどうしたかったのか
少しずつ輪郭が見えてきます。
鑑定では、いわゆる「答えを一方的に伝える」というよりも、今の状況や気持ちを整理しながら、進み方のヒントを一緒に見ていく形を大切にしています。
もし今、
同じことでぐるぐる考えてしまう
人に相談してもスッキリしない
自分の気持ちがよく分からない
そんな状態があるなら、言葉にすることで、思っている以上に状況が整理されることがあります。
内容がまとまっていなくても、そのままで大丈夫。
必要なタイミングでお声がけくださいね。