※前回の続きです。
次に後天運を見ていきましょう。
算命学では、まず大きな運の流れとして、10年ごとの運気というものがあります。
石川さんの場合は、2歳運といって、2歳、12歳、22歳、32歳・・・と変化していきます。
これを「大運」と言います。
石川さんは、大きな流れの特徴として、「大運天中殺」を所有しております。
天中殺ときくと、またネガティブなイメージがあるかもしれませんが、
この大運天中殺は、いつもの天中殺ととらえ方が異なります。
大運天中殺は基本的に20年でひとまとまりです。
そして、1年ごとの天中殺は運の低迷期として慎重に過ごす必要があるのですが、
この大運天中殺は陽転と陰転があります。
陽転すると、15年運勢がぐんぐん伸びていきます。そして、残りの5年で普通に戻っていきます。
陰転はその逆で、15年運勢が低迷していきます。そして、残りの5年で普通に戻ります。
この陽転と陰転の分かれ目は、大運天中殺に入る5年前の過ごし方にあります。
この5年で、現実苦を味わうと、のちの15年は陽転します。
しかし、入る5年前が悠々自適に過ごすと、運勢が陰転します。
現実苦とはなにか。
経済的に困窮した。住む家もない。誰かとの死別・生別。病気・怪我。不名誉・・・などなどです。
石川さんの大運天中殺は移動現象が起こり特殊のため、運命現象も鑑別が難しいですが、
この17歳くらいからの5年間は本人にとって厳しい時期を過ごされたのではないかと思います。
※石川さんは22歳から42歳までが大運天中殺となります。ですので、その5年前が17歳になります。
大運天中殺は大きく分けて、天仁の型・天礼の型・天智の型の3種類あります。
石川さんは天礼の型でしょう。
特色
・大運天中殺が一番はっきり出てくる
・財や名誉が大きく現れるが、それに伴う弊害も大きい
・天中殺終了後も10年間後遺症が残る
・自力で改良が可能
陽転条件
①突入5年前、現実苦があるか。
②2~3年前から心が不安定となりまわりが慌ただしくなる。
③目上との争いや離反・意見の食い違い・他界などがある。
④突入の変化の現われ(方向)は大運天中殺終了後に影響してくる。
⑤多くは単純で新しい出発をしていく状態になる。
⑥変化させず一貫性を保つこと
※北方の変化によって出発した大運天中殺は終了時の運気の低下の原因が北方になる
もし、石川さんの大運天中殺が北方で動いた場合、石川さんの場合は北方の星が龍高星なので、龍高星的なことが原因で低下してくるということです。
北方の変化によって出発する天礼の型の陽転
①自分ひとりだけが彗星の如く発展(最大で自分と家族のみ)
②地位名誉・財力が大きくなる
③目上と争って離反した場合なら目上を持たずにそのままの姿で過ごさなければならない
④目上や上司は自分の意志で変えてはならない
※もし、新しい目上を持つ場合は陰転する。
仕事を変えないことが大切。
大運天中殺終了時の現実有形の崩壊を防ぐ方法
自分自身が中央から退くこと。全ての立場、行動、地位から退いて北方へ退去する。15年目で退去すると良い。
ということになります。
もしかしたら、石川さんの影響で家族が幸運をつかんでいるかもしれませんね。
彼女がどのように大運天中殺をつかんだのかは、お話しを聴かなければわかりませんが、
目上との離反・反発があったとすると、父親か監督・コーチなどと意見の衝突があったかもしれません。
そして、自分のプレースタイルなどを貫くことでこの時期に何かしら変化を加えて、大運天中殺に乗ったのかもしれません。
(※ちなみに10代は守護神が回っているので、彼女の10代の活躍は大運天中殺ではなく、守護神から見ます。後述)
だとすると、この条件では、その変えた目上は大運天中殺中に再度変える事はご法度となります。
住む世界も変えてはいけないですね。
彼女の場合でしたら「卓球界」から離れてはいけません。
よく、メダリストになって、タレントに転身する方もいらっしゃいますが、
彼女の場合は、卓球ありきの人生です。
大運天中殺は、普通の人以上の運をつかむ時期です。(陽転すればです)
この運を持っている人は、企業家や芸能人、もしくはいわゆるハイクラスな収入を得ている人など
現実的には裕福だったりします。
しかし、それは自分の運以上のものをつかんでいる時期でもあります。
これが、15年経過すると、「普通」に戻るのですが、いままで裕福であった人が普通に戻る時にはそれなりの衝撃が来ます。
それを「不運」ととらえる人もいるかもしれませんが、ただ「普通」に戻っただけのことです。
彼女の場合は、37歳までぐんぐん運勢が伸びるのですが、その後は普通に戻ります。
例えば、卓球の監督に就任して地位名誉や財を獲得していた時期があったとしたら、この時から監督を引退していくとよいのです。それを自分の意志で行った方がよいですよと算命学では解いています。
もし、しがみつくようなら、無理やり下ろされます。
周囲からの不評やスキャンダルなのか、わかりませんが、そのような事が起こって結果として降ろされることになるので、でしたら、自分から「勇退」という形で一旦けじめをつけるのがよろしいと思います。
ただ、運命をしらないと、「自分の力」だと過信して、後進に道を譲る発想などありません。
ここが、運の分かれ目となるでしょう。
算命学を活用するとはそのような利点があります。
彼女は、その後の10年(42歳~52歳)までは、つかみ過ぎた運の後遺症が待っています。
いろいろ苦労することもあるでしょう。
しかし、彼女が特殊なのは、第二期大運天中殺が52歳から72歳まで回ってくることです。
ここでの、大運天中殺は天智の型となります。
天智の型にも破転・洪転・恍転の3種類あります。
それぞれに条件があるため、どの条件に当てはまるかは聞き取りをしなければなりませんが、
仮に、彼女の場合が、破転としましょう。この可能性が他の星も見て一番高いです。
「破転」
・死ぬまで隠居できず多忙な毎日を過ごす
・「手助け運」とか「お助け運」と呼ばれる
・自分のための人生ではなく誰かの為の20年間
・一代運
・この中で築いた家柄や財・地位名誉を受け継ぐ人はいない
・最後まで自分が先頭に立って走り続ける
・孤独を背負って今までの人生のお返しを世の中にすることで現実有形の上昇がある。故に寂しさから新しい代わりの相手を求めると運気低下。
初回に彼女は生年天中殺だとお伝えしました。
これは現実から精神重視の価値観に変化しなければ立ち行かないということです。
ここでは、「自分のための人生ではなく、誰かの為の人生」を生きる運勢で、伸びていきます。
今まで自分が受け継いできたものや考えてきたことを目下に繋げていく晩年期となるでしょう。
彼女は宿命上は晩年期は目下に囲まれて穏やかな時期を過ごします。
彼女は卓球を通じて人生の精神性を伝えていく役割のある人ですね。
いわば「卓球道」に生きる方です。
ここまでの後天運の見方は大運天中殺の技法だけで見てきました。
これに、守護神法を加えるとまた厚みが増します。
少し紹介すると、
彼女の守護神は「雨」と「太陽」と「土」です。
すると、12歳から太陽がめぐっています。
大運天中殺で苦労はしたものの、その結果は彼女に良いものをもたらしている時期でしょう。
そして、雨の水を宿命上の人物に当てはめると、「父親」や「監督」など目上、さらに外国など龍高星
の意味合いに当たります。
つまり、父親やコーチに従うことは彼女にとって大事な事であると同時に、それに甘んじることなく、自分で改革改良もしていくことが彼女にとって良いのです。
そうやって育てられた10代の中で、卓球の基礎を築き、17歳から苦労もしながら、22歳から現実有形の運勢が伸びていくということになります。
自分から体験学習で学んできたからこそ後世に伝えることができるのですね。
彼女の宿命上のポイントは北方の水をどう活かすかになってきます。
算命学は陰陽の考え方が基本にあります。
もし、父親に縁がなければ、外側の目上に縁ができます。逆に、外側になければ内側にできます。
彼女の場合は、どのように作用したのでしょうか。
父親は実際卓球選手だったようです。
父親兼監督として関われたのでしょうね。
そうすると、彼女の大運天中殺は自分一人ではなく、家族の運も同時に上げたのだと思います。
その分、外側の目上には、父親がいる時は、縁がなかったのでしょう。
ただし、彼女の龍高星は天中殺現象を受けています。
素直には出ないのですね。
この辺りを聞き取り上手く活用できるように環境整備していくことで、彼女の運勢が陽転するように助言が出来たりもします。
算命学には生きる条件が記されています。
その通りに生きても良いし、意志を使って違うように生きることも可能です。
自分の宿命を無視して生きることは、苦しいです。
よく、占いが当たらない人がたまにいます。それは、自分の宿命通りに生きていないことが多いです。
本来の自分の心に従うことが出来ず、周囲の評価や顔色を伺って生きている人は特にそのようになります。
(※ここは心理学からのアプローチが必要になります)
是非、自分の宿命(生きる範囲と条件)を知って、自分らしい生き方をされることをお勧め致します。これが何よりの開運方法となります。
算命学は膨大な学問体系のため、今回ご紹介したことも、まだ一部にすぎません。
これに対話を加えて、自分らしい星の輝かせ方を模索できるのが、算命学の良いところです。