プロが気をつけたい、ジブリ風AIの“危うい可愛さ”

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最近、SNS上で「ChatGPTでジブリ風のイラストが作れる!」と話題になっています。確かにそのビジュアルは美しく、懐かしさや優しさを感じさせ、見る人を惹きつけます。しかし、プロのデザイナーとしてこの流れをどう見るべきでしょうか?今回は、AIと著作権、そして表現の“信用”について少し立ち止まって考えてみたいと思います。

まず大前提として、「ジブリ風」という表現は、明確にスタジオジブリの作品を指しているわけではないにせよ、そのテイストや雰囲気に依存しています。これは法律的には“グレーゾーン”にあたる可能性があります。個人がSNSで「遊び」で投稿する分には問題になりにくいですが、プロが同じことをするとなると話は別です。

特に、営利目的で“ジブリ風”の世界観を使って商品やサービスを売ろうとすると、「ブランドに便乗している」と見なされる可能性があります。ジブリは特にブランド管理に厳しく、過去にも類似表現に対して抗議をした事例があります。プロのデザイナーが無自覚にこの世界観を使うことは、思わぬリスクにつながるかもしれません。

例えば、ある企業のSNSアカウントが「遊び」のつもりで、自社キャラクターをジブリ風にAI変換した画像を投稿したとします。フォロワーには大ウケだったとしても、それを見たジブリ側が「無断使用」と捉えた場合、削除や法的な指摘につながるリスクもあります。たとえ意図がプロモーションでなくても、結果的に“ジブリ風の信頼感”を利用していると見なされることがあるのです。

また、「可愛い」「優しい」「親しみやすい」といった感情を引き起こすビジュアルには、“信頼”を演出する力があります。それ自体は悪いことではありませんが、その信頼が“本物”であるかどうか、私たちプロはより慎重に見極める必要があります。デザインには「人を動かす力」があるからこそ、その使い方には責任が伴うのです。

ジブリ風AIの可愛さに惹かれる気持ちはわかります。でも、だからこそ、その“危うい可愛さ”をどう扱うか、プロとしての目線を持っていたい。そんなことを思う今日この頃です。
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