YouTubeに大きな音圧音源をUPしたらどうなる?実験

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音声・音楽
おはようございます! MaCoです。

福岡県北九州市にあるレコスタを拠点に、録音からミックス、ライブやイベントのPAまで“音に関する仕事”をしています。
今回は、「WERKEE呑みラボラトリー」での実験企画について番組内では言い切れなかった僕の感想も含めてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。


はじめに

“音圧” や “ラウドネスノーマライゼーション” の話題をさらに深堀りし、実際に YouTube に音源をアップロードしたらどのような変化が起こるのかを検証してみました!

今回は同じ楽曲を 4種類の音圧・処理違い で用意し、YouTube側の自動調整(ノーマライゼーションやコンプレッション等)がどのように影響するのかを実験。その結果から見えてきたことをまとめました。

実験の背景:YouTubeのラウドネスノーマライゼーション
YouTubeやSpotifyなどのストリーミングサービスでは、音源の音圧が高すぎるとシステム側で 強制的に音量を下げられたり、逆に低すぎる音量は 持ち上げられたり することがあるのか??
特にYouTubeにおいては、明確な公式発表はないものの、さまざまな検証結果から 「-14 LUFS」 あたりが “処理がかからない目安” と言われています。
今回の実験では、楽曲の音圧をいくつかの段階に分け、どのようにYouTubeが再生時に処理を行うかを確認しました。

用意した4種類の音源
1.ミックス(マスタリングなし)
• ピークが 0 dB に当たらないよう、余裕をもってミックスされたもの。
• サンプルピークがおおよそ -6~-10 dB 付近になるようにしてある。

2. ノーマライズした音源
• 2ミックスのピーク余裕(-数dB分)を一気に“天井”まで持ち上げて 0 dBギリギリ に合わせたもの。
• 音圧は上がるが、細かなマスタリング処理はしていない。

3. -14 LUFSに合わせた音源
• Waves L1などのリミッターを使い、-14 LUFS で揃えるように音圧を調整したもの。
• “YouTubeではここを超えなければ潰されずに済む” と言われている数値に合わせた。

4. -7.5 LUFS付近まで上げた音源
• 攻めた音圧設定で、ラウドに聴かせるためガッツリ潰した状態。
• YouTubeにアップ後、どの程度システム側で自動的に押し下げられるかを検証。

聴き比べ&アップロード後の変化

1. 音圧違いの聴感上の差(アップロード前・元データ)
• 2ミックス
全体的にダイナミクスの余裕があり、音の空気感や立体感を感じやすい。

• ノーマライズ
単純に音量が上がるため、各パートが聴こえやすくなるが、細かいニュアンスはまだ自然な印象。

• -14 LUFS
YouTubeの目安に合わせてリミッターを使い、圧縮率をやや高めに。楽曲を通して聴いても破綻がなく、迫力を出しやすい。

• -7.5 LUFS
かなり潰してあるため、「スネアやキックのアタック感」「シンバルの鳴り」のピーク感が減り、全体として“密度が濃い”音に。

2. YouTube上でのノーマライゼーション結果(アップロード後)

• -14 LUFS音源
再生画面の「統計情報」を確認すると “±0” となり、追加の処理を受けていないことが確認できた。

• -7.5 LUFS音源
数値上 「-7~-8 dBほど抑えられている」 、質感としては単にボリュームを下げられただけの印象。追加のコンプレッションを受けたような印象はないがシンバルがややザラつき、ベースの低域も痩せ気味に感じるとう意見もあって、それは再生ソフトの特色なのかもという予想。

• 2ミックス(元がかなり余裕のある音量)
実際には 上げは行われず、小さい音源は放置 される様子。YouTubeがどれほど音量を持ち上げるかは、今後の検証が必要。(次回検証!)

まとめ:音圧を上げすぎるとYouTubeに潰される?

• 今回の実験では、“YouTubeの目安” と言われる -14 LUFS あたりなら、潰されずに済む可能性が高いことが改めて確認できました。

• 攻めすぎた音圧(-7.5 LUFS)はYouTubeの自動処理で、ただ音量を下げられるだけ。音色自体の劇的変化はないが、他の楽曲と並べた時に相対的に小さく聴こえるリスクがある。

• 「音量が小さすぎる音源」をアップした際も、特に大きくはならず、そのまま小さいままの可能性が高い。

今回のポイント

• ストリーミングサービスのラウドネス・ノーマライゼーションを考慮したマスタリングは必須になる。

• 特にYouTubeにおいては、-14 LUFS前後 を一つの“ターゲット”として考えると良さそう。

• やりすぎると潰される/小さすぎると放置される という事実を踏まえ、楽曲の意図を損なわない絶妙なところを知っておくのが大切。

さいごに

配信プラットフォームは楽曲を聴くうえで避けては通れない存在になりました。
今回の実験は、YouTubeにおける音圧調整のリアルを垣間見る内容でした。改めて、マスタリング段階でのラウドネスとダイナミクスのバランスが作品の印象を左右する重要な要素だと感じました!

そして、僕個人の見解としては、、、
「音圧は、その楽曲の気持ちの良いところで良い」
と思っています。無理に上げすぎてニュアンスを壊すのではなく、かといって-14LUFSに拘りすぎて小さくまとまるのも良くない。そんな感覚です。

今後もこうした実験的アプローチや、音楽制作の裏側についての発信をしていきます!気になった方は、ぜひ他の実験もチェックしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が、少しでも プラットフォーム別の音量・音圧調整 の理解にお役立ちできれば幸いです。
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