血染めの帰宅路と、謎の巨大魚!!

血染めの帰宅路と、謎の巨大魚!!

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こんにちは!ココナラで【トランスジェンダー・育児・家族・脳卒中】の当事者電話相談をお受けしている、くまごろうパパです。
今日は、前回お話しした、あの「重すぎる本革の赤」の後の番外編、についてお話ししていこうと思います。
女の子ならこれ、という「色」を背負わされていた僕ですが、ある日、僕自身がそのランドセルの「赤」に染まってしまう事件が起きました。
今回は、なぜ僕が「赤」に染まり、なぜか巨大魚と格闘することになったドタバタな一日のお話です。

僕が通っていた小学校は、田舎町の坂の上にありました。
行きはずっと上り坂、帰りは下り坂。
大人になった今でも、あそこを毎日歩くのは結構しんどいなと思うくらいの距離です。
当時はベビーブーム世代で、集団下校の列はかなりの人数でした。
二人ずつ手を繋いで歩くのですが、僕は左手でランドセルの肩ベルトをしっかりと握り締め、右手は友達としっかり手を繋いでいました。
そうしないと、ランドセルの重さに負けて後ろにひっくり返りそうだったんです。

事件は、帰り道の排水溝の上で起きました。

排水口の上にコンクリートの蓋が置いてあって、持ち上げるための小さな穴が開いているところ、ありますよね。あの上をみんなで歩いてました。
前の方で列が離れたのか、僕と手を繋いでいたペアの子が、突然グイッと僕の手を引き走り出したんです。
僕は手を引かれたまま、しっかり握ったランドセルも離せないまま。
運悪く、靴のつま先が排水溝の蓋の穴にスポッとはまってしまいました。
なすすべなく、僕はそのまま前へダイブ。顔面からコンクリートに突っ込みました!
人間ってとっさに鼻をぶつけるのは避けるようで、その代わりに僕のおでこが犠牲になりました。
頭の傷というのは、小さくても驚くほど血が出るんです。
まるでプロレスラーのように、タラタラとおでこから流れる真っ赤な液体に、周りは騒然となりました。
僕自身は痛いし、いっぱい血は出るし、その時点で半泣きだったけど、周りの「うわぁ…」というドン引きの顔をみて更に不安が募り、先生にもらったティッシュの束を額にに当てながら、泣きながらなんとか家までたどり着きました。

家でおばあちゃんは腰を抜かすほど驚いていましたが、きれいに拭いてみれば案外小さなキズ。
少したんこぶにはなっていましたが、「具合が悪くないなら大丈夫だろう」と、絆創膏をペタリと貼ってもらって治療終了。
「今日は大人しくしてなさいよ」と釘を刺されましたが、手当てが終わればこっちはもう元気そのもの。
そこへ、女の子の友達から「遊ぼうよ」と電話がありました。
正直、お人形遊びはあまり気が進まなかったけれど、家にいるのも退屈なので遊びに出かけました。

その子の家に向かう途中、川で男の子たちが何やら騒いでいました。
「すげぇデカい魚がいるぞ!」
その一言を聞いた瞬間、お人形遊びのことは脳内から消え去りました。
気づけばみんなと一緒に川に入って、バシャバシャと魚を追い込んでいました。
捕まえたのは、1年生の僕らからすればかなりの巨大魚。
誰かが、「これ、魚屋さんに持っていけばお金になるんじゃない?」なんて言うもんだから期待に胸を膨らませ、バケツからはみ出した獲物を交代で抱えて、町の魚屋さんへ向かいました。
期待に反して、魚屋のおじさんは苦笑い。
「それは『ボラ』だよ。食べられるけど、お店では売れないねぇ」
僕らの一攫千金大作戦は、あっけなく終了しました。
でも、この巨大な魚をそのまま帰すのはもったいない。
「いい場所がある!」という友達についていくと、彼の家の外に、コンクリート製の貯水槽のようなものがありました。
そこに水を張り、とりあえずボラを泳がせておくことに。「明日、食べるなら食べてもいいよな」なんて言って、その日は満足して解散しました。

びしょ濡れの服で帰宅し、「ただいま!あのね、大きな魚がね……!」と報告しようとした僕を待っていたのは、鬼の形相のおばあちゃんでした。
そう、僕はきれいに忘れていたのです。女の子の友達と約束していたことを。
そして額の絆創膏も魚と格闘した時に剝がれてしまってることにも気づかず。
何度も「まだ来ない」と連絡が入っていたらしく、おばあちゃんの怒りは頂点に。
「怪我をしてるのに遊び回って!もうしばらく男の子と遊ぶのは禁止!」
こっぴどく怒られた挙句、僕の「男の子たちとの自由な時間」はしばらくお預けになりました。

後日談ですが、あのボラは結局どうなったのか友達に聞くと、みんな言葉少な。
どうやら彼らも「勝手に貯水槽に水張って何を泳がせてるんだ!川に逃がしてこい!」と親に怒られたそうです。
おでこはしばらく痛かったけれど、血を流して、魚を追いかけて。
真っ赤なランドセルを背負いながらも、心だけは自由だった、最高に楽しい一日でした。
大人はあきれたでしょうけど、あの日の僕たちはいたって真剣で一生懸命で。


男の子と遊ぶのを禁じられた僕でしたが…次の機会にはFTM中学年編、三年生になった僕がさらにグレードアップしたやらかしを…(笑)
また、読みにきてくれると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました♪
自分もそんな感じだったな、性自認に違和感あるんだよな。や、うちの子こんな感じだけど、どうすれば…など、もし今、あなた自身が性別のことで悩んでいたり、当事者ではないが子供が…など、周囲に言えないモヤモヤを抱えている方、カミングアウトや、恋愛の悩みなども、どうか一人で抱え込まずに私に声を聴かせてくださいね。

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