こんばんは!ココナラで【トランスジェンダー・育児・家族・脳卒中】の当事者電話相談をお受けしている、くまごろうパパです。
今日は、僕が脳卒中で緊急入院した時についてお話ししていこうと思います。
2023年4月1日。なんてことない春休み中の夜のことでした。
僕はいつものように、ペットのウーパールーパーの水換えをしていました。
その途中で家族のリクエストに応え、原付を飛ばして某チェーン店のカレーをテイクアウト。この時は、まだ「普通」の僕でした。
ところが、カレーをモリモリ平らげて水換えの続きを始めた時、右半身に妙な痺れを感じたんです。
「あれ、なんか変な体勢でもしてたかな?」
そう思いながら立ち上がった瞬間、世界が右へ右へと傾き始めました。その場でクルクルと回ってしまうような、おかしな平衡感覚。
そばにいた家族に「怖い、怖い!」と伝えても、見た目は普通な僕に家族も困惑顔。少し座れば収まったので、「よし、とりあえず水換えだけは終わらせよう」と、執念でウーパールーパーの環境を整えました。
今思えば、あの時の自分に「まずは自分を整えろ!」とツッコミを入れたい気分です。
正直、脳卒中を少しも疑わなかったと言えば噓になります。
だけど、これまで見聞きした情報、顔の片方が麻痺する、すごい酷い頭痛がする、ろれつが回らなくなるといった代表的な症状がなかったんです。
右側クルクルもすぐに治まったし。
そこで僕は様子を見るを選択しました。
「えー怖い!眠れないかも!」といった3分後には寝てましたし(笑)
翌日の日曜日。
どうしても手足の痺れだけが残っていたので、念のため日曜診療の病院を探しました。
当番医を教えてくれるダイヤルに電話をかけ症状を話すと、一応頭を見てもらえる病院を紹介しますねとの事。
「どうせ大したことないだろう」と高を括っていた僕は、家族にこう言ったんです。
「帰りにみんなで花見でもしようか!」
シャワーを浴び、家族3人で、バスと電車を乗り継ぎ、駅から徒歩で病院へ。
後に看護師さんやリハビリの先生たちに「自力で公共交通機関を使って来たんですか!?」と驚愕され、僕の入院生活の「鉄板ネタ」になる伝説の通院です。
病院側はてっきり救急車かタクシーで来ると思っていたようで、道中「無事に向かってますか?」と確認の電話が入るほどでした。
病院に到着し、症状を話すとすぐ「念のためMRIを」と言われ、スタスタ歩いて検査室へ。次にCT、さらに心電図。
「やけに手厚いな」なんてのんきに構えていたら、突然、僕の前に車椅子が現れました。
「座ってください。ご家族も呼んでください」
先生が見せてくれた画像には、僕の脳の中に、小さくて白い丸い影が写っていました。
「脳出血です。即、入院です」
その言葉を聞いた瞬間、家族とはその場で「さようなら」を告げることになりました。
両親のことが大好きでたまらない息子の目が、みるみるうちに涙で潤んでいくのが見えました。突然、僕と離れ離れになることが、彼には耐え難いほど悲しかったのでしょう。
「ごめんよ、花見どころじゃなくなっちゃったな」
妻にも、ごめんよ急なことになっちゃってと申し訳なく思い、僕と離れたくないと泣く息子を前に、愛おしさが混ざった複雑な感情を抱きながら、僕は車椅子でそのまま運ばれていきました。
幸い、僕の場合は出血が少量で、自力で脳内にカサブタのようなものができて止血されていました。もし寝ている間に出血が続いていたら……と思うと、今でも背筋が凍ります。
入院当日は再出血の恐れもあり、NCUへ。
ベッドの上で起き上がることも禁止。トイレに行くのもナースコール必須。左腕には血圧計が巻かれたままで、一定時間経つと自動で腕を締め上げます。右腕には点滴が。翌日血圧計は外れ、自力でトイレに行くことは許されましたが、とにかくひたすらベッドの上で過ごしました。
まだコロナ禍で面会は一切禁止でしたが、幸いベッドの上でスマホを使うことは許されていました。
画面越しに見える家族の顔。その日常の光景が、僕にとってはどんな点滴よりも効く薬でした。
こうして、僕の「入院ライフ」という名の、新しい人生の章が幕を開けたのです…。
「自分は大丈夫」という根拠のない自信は、時に僕たちを強くしてくれますが、時に大切なサインを見逃させてしまいます。
僕のように、動けるからといって無理に水換えを完遂したり、電車で病院へ向かったりするのは、本当におすすめしません。
もし今あなたが「何かおかしいな」と感じているなら、その違和感を信じてあげてください。
そして、元気な体あってこその「日常」です。
何もなければないでいいのですから、ためらわずに受診、必要なら救急車を呼んでください。
「まさか自分が」というお花見気分から、一瞬で始まった私の闘病生活。
今となっては笑い話の鉄板ネタですが、当時は頭が真っ白になり、これからの生活や仕事への不安で押しつぶされそうな日々が始まりました。
脳の病気は、後遺症の不安だけでなく、これからの生活、お金、使える制度のことなど、周囲に相談してもなかなか分かってもらえない孤独がついて回ります。
【お知らせ:お電話の受付をしています】
通信環境の大型整備も完了し、新しく安定した回線でお電話がつながるようになっております。日常の生活リズムに合わせて、このあとも「夜間」を中心に【待機中】にしています。画面の下に【待機中】の表示が出ている時は、いつでもすぐに通話可能です。
「病気の後遺症の不安を聞いてほしい」「これからの生活の愚痴を吐き出したい」という方は、どうぞお気軽におかけくださいね。同じ経験をした当事者として、あなたの不安にゆっくり寄り添います。
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