なぜ「Problem」と「Affinity」が重要なのでしょうか?

なぜ「Problem」と「Affinity」が重要なのでしょうか?

記事
ビジネス・マーケティング
前回の記事では、売れている商品やサービスには共通した設計があり、その考え方を整理したものがPASONAの法則だという話を書きました。

今回は、その最初の2つ。

Problem(問題提起)

Affinity(共感)

について見ていきます。

一見すると簡単な言葉ですが、ここを表面的に理解してしまうと、営業でも商品開発でもセールスライティングでも、本来の力を発揮できません。

1.Problemとは「悩み」を探すことではありません。

Problemは一般的に「問題」や「悩み」と訳されます。
しかし、実際にはもっと広い意味があります。

例えば、
売上を伸ばしたい。
作業時間を短縮したい。
夏バテを防ぎたい。
健康的な体を作りたい。

これらもすべてProblemです。

つまりProblemとは、現状より良くなりたいと思う理由です。
そしてProblemには、深さと広さがあります。

今すぐ解決したいものなのか。
あれば嬉しい程度なのか。
一部の人だけが抱えているものなのか。
多くの人が共通して感じているものなのか。
この見極めによって、その後の伝え方は大きく変わります。

2.最高の教科書『ファウンダー』を観てください。

映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、Problemを考える教材として非常におすすめです。

当時のレストラン業界では、料理が出てくるまで時間がかかる。
価格が高い。
品質にばらつきがある。
家族連れが気軽に利用しづらい。
そんなProblemが当たり前になっていました。

マクドナルド兄弟が作ったのは、ハンバーガーではありません。
「速く・安く・いつでも同じ品質で食べられる」という新しい体験です。

つまり彼らは、「空腹」ではなく、
レストラン業界そのものが抱えていたProblemを見つけたのです。

Problemとは、「困っていますか?」
と聞くことではありません。
世の中の当たり前を観察し、その中にあるProblemを見つけること。
これが出発点になります。

3.Affinityとは「私もそうでした」ではありません。

Affinityは一般的に「共感」と訳されます。

そのため、「私も同じことで悩んでいました。」

「その気持ち、よく分かります。」

と、自分の経験を話すことだと思われがちです。

しかし、それだけでは相手の心は動きません。

Affinityとは、相手がまだ言葉にできていない気持ちを、代わりに言葉にすることです。

相手は何に困っているのか。
なぜそれを解決したいのか。
本当はどんな未来を望んでいるのか。

様々な角度から理解し、最後は一言で伝わる言葉に落とし込みます。

その言葉を聞いた相手が、「そう、それなんです。」

「自分が言いたかったのは、それです。」

と感じた瞬間、初めて「この人は分かっている。」
という信頼が生まれます。

Affinityとは、寄り添うことではありません。
相手の気持ちを、本人以上の解像度で言語化することなのです。

4.だからProblemとAffinityはセットになります。


Problemだけでは、「確かにそうだね。」
で終わってしまいます。
Affinityだけでは、「分かってくれている。」
で終わってしまいます。

Problemによって、「それ、自分のことだ。」
と感じてもらう。
Affinityによって、「この人は分かっている。」
と感じてもらう。

この2つが揃って初めて、「その解決策を聞いてみたい。」

という状態になります。

だからPASONAでは、Problemの次にAffinityが配置されているのです。

次回予告

次回は、ここで初めて登場する**Solution(解決策)**について書いてみようと思います。

どれだけ素晴らしい解決策でも、ProblemとAffinityがなければ、その価値は相手に届きません。

だからこそ、この順番が大切なのです。

おまけ:AIプロンプト〜商品やサービスブラッシュアッププロンプト

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あなたはマーケティングコンサルタントです。
私は新しい商品・サービスを考えました。
「こんなことが解決できたらいいのではないか」
という仮説をもとに作っています。
これから商品・サービスの内容を書きますので、一緒にProblemを整理してください。

次の順番でお願いします。

① 私が解決できると考えているProblemを整理し、第三者にも伝わるように言語化してください。

② 私が気付いていないProblemや願望が隠れていないか、多角的な視点から分析してください。

③ このProblemの「深さ」と「広さ」を評価してください。
・どれくらい切実なのか。
・どれくらい多くの人が共感するのか。

④ これらを踏まえ、この商品・サービスが本当に提供している価値を一文でまとめてください。

⑤ 最後に、その価値を「そう、それなんです」と思わず言ってしまうようなコピーへ変換してください。

改善案を急いで出すのではなく、まずはProblemを深く理解することを優先してください。
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