(→ 前半記事「長い間うまく生きられなかった私が、手を当て始めるまで」からの続き)
● 本当の根っこは、表面の不快感とは違う場所にあった
最初、私は怒りや不快感は、胸やみぞおち、
肝臓のあたりに溜まっているのではないかと思っていました。
実際、みぞおちが気持ち悪くなったり、
身体のあちこちに不快感が出たりすることもありました。
けれど、実践を続けるうちに気づいたことがあります。
本当に深い傷ほど、最初から分かりやすい不快感として
表に出ているわけではない、ということです。
むしろ、深い場所ほど感覚に蓋をしていて、
自分では気づきにくいのかもしれません。
そこで私は、過去に強いダメージを受けていた
顔や頭のあたりに手を当てるようになりました。
両手で顔や頭を覆い、何十時間も感覚を研ぎ澄ませていく。
すると、左側の顔や耳、こめかみの周辺に、強い反応が出るようになりました。
最初は、なぜ左側だけに反応が出るのか分かりませんでした。
けれど続けていくうちに、幼い頃に顔や頭の左側の部分だけ
強くたたかれていたのを思い出しました。
日本人は右利きが多いですからね。
それまで私は、恐ろしくてその場所に触れることすらできなかったのかもしれません。
● 首より上への手当てで、全身が変わり始めた
首より上の、的確な場所に手当てを行うようになってから、
身体の変化はそれまでとはまったく違うものになりました。
動悸がなくなる。
腸の働きが活発になる。
身体が柔らかくなり軽くなる。
イライラが減る。
気持ちが穏やかになる。
身体が疲れなくなる。
肌つやが良くなる。
それまで身体に出ている不快感を追いかけていた時とは、
明らかに違う感覚がありました。
表面に出ている反応だけを見るのではなく、
もっと深いところにある頭部分の根っこの反応に触れることで、
身体全体が動き始めるような感覚があったのです。
ある時、左側の顔や耳のあたりを集中的に手当てしていた時、
鏡を見ると顔が真っ白になっていたことがありました。
左半身が冷たくなり、指先まで冷えているような感覚もありました。
今思えば、身体全体が頭部の深い修復に向かっていたように感じます。
もちろん、これは私自身の体験であり、
誰にでも同じことが起こるという話ではありません。
けれど私にとっては、手当ての本質に近づいた大きな出来事でした。
● 眠れる日が出てきた
長年、私にとって一番大きな悩みのひとつは、
眠れないことでした。
薬を使っても、ぐっすり眠れることはほとんどありませんでした。
けれど首より上への手当てを続けるうちに、ある時大きな変化が出てきました。
ぐっすりと眠れるようになる日が来たのです。
すぐに毎晩眠れるようになったわけではありません。
眠れる日と、眠れない日が交互に来るような時期もありました。
今では毎日ぐっすり眠れるようになりましたが、
当初は眠れる日と眠れない日が混ざっていました。
それでも、深く眠れた朝は、目覚めがとてもすっきりしていました。
そして何より驚いたのは、眠れた日は一日中、
なんとなく楽しいと言う感覚がずっと続いたことです。
長い間、喜びを感じにくかった私にとって、
その「なんとなく楽しい」が一日続くという感覚は、
とても大きな変化でした。
眠れる。
気持ちが落ち着く。
身体が軽い。
不安や怯えが無くなる。
健康的。
その変化を通して、私は少しずつ、
自分の身体を信じられるようになっていきました。
● 私が目指しているのは、ただの癒しではありません
本物の天才ヒーラーとかなら治るのかもしれませんが、
私は、手当てによってすべてが100%傷が治るとは思っていません。
長い年月をかけて受けた傷が、
何もなかったことになるわけではないと思っています。
けれど、身体の奥に残っている不快感が無くなる。
眠れるようになる。
気持ちが落ち着く。
エネルギーの詰まりがなくなる。
正しい判断力が戻ってくる。
身体が疲れなくなる。
理由もなく、毎日が楽しいと感じられる。
その先に、本来の自分の力が呼び戻される感覚があります。
私が体験したことは以下の通りです。
・楽しいアイデアが閃く。
・何をやっていても疲れない。
・人間関係が上手くいく。
・何でもできる。
・夜ぐっすり眠れる。
これを「覚醒」と言わずなんというのでしょうか。
正直、世界線が変わった気がします。
しかし、私にとっての「覚醒」とは、
何か特別な能力を得ることではありません。
傷や緊張、滞りによって覆われてしまった、
本来の鋭い感覚、本来の頭脳のクリアな働き、
本来のパワフルな力が、もう一度自然な形で発露すること。
そういうものに近いと感じています。
● この形にした理由
私は、ここまで来るのにかなり遠回りをしました。
長い事苦しい日々を送り、食事を整え続け、身体感覚を見つめ続けるうちに、
YouTubeで笠村裕子さんが作られた『体感メソッド』というものに出会い、
大きなヒントを得ました。
その後、勉強をしてきた気功やレイキなどの経験を組み合わせて
手を当てる実践を重ね、
ようやく自分の人生が大きく変わる大切な場所にたどり着きました。
その中で分かったことがあります。
手当ては、ただ長くやればいいわけではありません。
当てる場所も大切です。
今感じている不快感が、本当の根っこだとは限りません。
深い傷ほど、感覚が麻痺していて、自分では分からないことがあります。
だからこそ、食事で身体の土台を整えながら、
身体の反応を丁寧に見て、
どこに手当てを向けるのかを探っていく必要があるのです。
私自身が経験したことをもとに、食事、身体の反応、感情の変化、
手当ての場所を見ながら、本来の力が働きやすい状態へ向かっていく。
この実践を続けると「覚醒」してしまうのです。
「覚醒」すれば、情報の罠にかかることも劇的に減るのです。
● 一言
私が言いたいのは、一時的に楽になりたいということではありません。
自分の身体と向き合い、深いところに残っている
ネガティブな感情を浄化して、
本来の力を取り戻したかったのです。
そのために、私はこの手当てという実践を続けてきました。