ホワイトな職場で、うつ病になった理由 その4(最終話)

ホワイトな職場で、うつ病になった理由 その4(最終話)

記事
コラム
電話相談をしている”いいじま なおゆき”です。


絶望の日々


診断を聞いた瞬間、私は頭の中が真っ白になりました。

「自分はそんなに重症なのか」
「ただ腰が痛くて眠れないだけなのに」

そんな思いが何度も頭をよぎりました。
しかし、現実は容赦ありませんでした。

医師の言葉通り、私は長期間の療養を余儀なくされることになりました。
会社を休むことになり、給与も傷病手当金に切り替わり。

「このままではいけない」という焦りが強かった一方で、体も心も思うように動かず、ただ布団の中で過ごす日々が続きました。
特に辛かったのは、「自分は何の価値もない人間になった」という思いでした。

これまで営業として結果を出してきた自分、家族を養ってきた自分、会社から必要とされていた自分——それらがすべて失われていくような感覚に襲われ。
夜も眠れず、昼間はぼーっと過ごす。家族と顔を合わせるのも苦痛で、部屋に引きこもり。

「この先、どうやって生きていけばいいのか」

そんな問いが頭から離れませんでした。
正直に言えば、何度も「どうにかなってしまえば楽になれるのに」と思ったこともあります。
ただ、それを実行に移すことはできませんでした。
残された家族のことや、これまで支えてくれた人たちのことを思うと、踏み出すことができなかったのです。
そんな日々が永遠と続く。
それはまさに絶望と言わざるを得ないものでした。

自分を取り戻す一歩


そんな暗い日々が続いたある時期、私はふと「何かを書く」ことを始めました。
とは言え、それはただの愚痴や、誰にも言えない気持ちを吐き出す為のものであり。
思い返せば、とりとめの無い駄文でしたが。
それはブログでありmixi と言った、今でいうsnsです。
特にmixi では「同じ境遇の仲間と出会えた」事が凄く助けにもなり。
そして、文章にすることで、少しずつ自分の内側を整理できるようになっていきました。

同時期にYouTubeやニコニコ動画を見る事も増え。
そこには「好きに歌っている人」「延々とゲーム実況をしている人」「好きなアニメを思う存分語る人」「旅の様子をレポートする人」「ひたすら雑談に興じている人」など。
それぞれが各々のジャンルで発信しているのを見るのは、心の健康を取り戻すきっかけにもなりました。

ニコニコ生放送へのチャレンジ

そんな折、ニコニコ生放送で自分の考えを話すという新しい試みも始めました。
初めはリスナーのひとりでしたが。
如何せん、当時の私はタイピングが遅い。
その事をあるニコ生主に相談したところ・・・。

じゃあ配信者になれば?
配信者なんてマイク一本で出来るのだし。

思えば安直な提案です。
確かに配信者はタイピングは不要な訳ですし。
きっかけと言うのは思いもよらず起きるもので。
ある意味助け舟のようなそんな気持ちすらありました。
とは言え、人前で話すことは、当時の私にとって大きなハードル。
しかし少しずつ「自分の言葉で誰かに届ける」という行為が、心の支えになっていきました。
それでも、すぐに前向きになれたわけではありません。

うつ病は波があり、良い日もあれば急に落ち込む日もありました。
ただ、徐々に「治す」というより、「この状態とどう付き合っていくか」を考えるようになっていきました。

「私が話す」
「それを聞く人が居る」
「そしてコメントをくれる」

言葉のキャッチボールは確かな手ごたえがありました。
それまで「仕事ができて当たり前」「結果を出して評価されること」が自分の価値だと思っていました。
しかし、すべてを失いかけた経験を通じて、「ただ生きているだけでも意味がある」ということを、少しずつ学んでいきました。

ココナラブログで以前書いた、私が勝手に師匠と仰いでいる明石家さんまさんの「生きているだけで丸儲け」という言葉が、この時に痛い程伝わってきました。

お悩み相談の開始


ニコ生でのこのような活動の中で生まれたのが「お悩み相談」でした。
初めはシンプルに悩みを投げかけれていたものに答えていただけでしたが。
それが後に「心のお悩み相談」へと変わって行きました。

初めから上手く答えられていた訳ではありませんでしたが。
徐々に「相手に寄り添う」という事を覚え。
そこから瞬く間に口コミが広がっていくのを実感しました。

「病気を治す」という事ばかりが頭を支配していた時期から、この頃には「誰かの役に立ちたい」という思いが強くなり。
そしてゆっくりですが、確実に快方に向かっていました。

ピアサポートへの参加


当時のカウンセラーにこの話題を出したところ、「ピアサポートをやってみない?」という誘いがあり。
そもそも「ピアサポート」って何?というところからでしたが。
シンプルに言えば「同じような病気、障がい、または悩みを抱える当事者(仲間=ピア)同士が、互いの経験を共有し支え合う活動」です。

相手のお話を聞く。
悩んでいるのは私だけではない。

そういう気遣いは新しいステージに立つきっかけにもなりました。
ピアサポートでは10人以上の方、延べ約3年間もの間、お話を聞き、またアドバイスをし。
感謝の言葉を頂いた時は、この上ない喜びの気持ちでいっぱいになりました。

現在のココナラでの電話相談


現在、私は電話相談という形で、同じように苦しんでいる方のお話を聞く仕事をしています。
当時の自分と同じように、「どうしたらいいかわからない」と感じている人に、少しでも寄り添えたらと思っています。

うつ病は、決して「甘え」でも「気の持ちよう」でもありません。

しかし、適切な治療と、周囲の理解、そして自分自身が少しずつ前に進もうとする姿勢があれば、必ず光は見えてきます。
もし今、この記事を読んで「自分も同じだ」と感じている方がいらっしゃるなら、どうか一人で抱え込まないでください。

あなたが思っているより、ずっと多くの人が同じような経験をしています。
この経験が、少しでも誰かの支えになれば幸いです。

ここまでの私の過去と現在の話に付き合って頂いた事に心より感謝しています。
そしてひとりでも多くの方にこの言葉が届く事を切に願っています。

電話相談について


電話相談は概ね夜19時から待機しています。
待機時間外や離籍中になっていた場合は、メッセージを送ってくれれば幸いです。
時間をセッティングし、対応させて頂きます。

1分でも5分でも大丈夫です。
あなたのペースで話してください。

お電話、お待ちしています。






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