支える人がこわれてしまわないように

支える人がこわれてしまわないように

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コラム

これまで仕事をする中で、本当にさまざまな出会いがあった。
相談援助の仕事の中では、前回も書いた「豊かなケース」との出会いも、数えきれないほど。
ただし、特段「多重問題」を抱えたケースとの出会いを求めていたわけではない。
一緒に仕事をしていた方々から、
「あなたは、そういういろんなことがあるケースを呼ぶんだよね」
「きっと、そういう人たちを引き寄せるアンテナがあるんだよ」
などと言われることもあった。
そんなはずはない……決して!!
それは求めていない(笑)。
そもそも、そんな難しいケースに自ら飛び込んでいけるほど、自分の力量に自信があったわけでもない。
諦めが悪いのは、性分
ただ、私は諦めが悪い。
それは認める。
誰かが「仕方ないよね」と言っていても、
「そうだよね」と答えながら、考える。
本当に仕方がないのだろうか。
この人に何が起きていて、課題はどう重なっているのだろう。
優先して解決する必要があるのは、どこなんだろう……。
暇があれば考えたし、暇がなくても考えた。
しかも、対象は一人じゃない。
だから、頭は忙しい。
リスクの高い方は、特に。
(ストレスの多い仕事を長く続けると、身体にもいろいろ影響があるらしいけど……。( ノД`)シクシク…)

武者修行で気づいたこと

主任介護支援専門員になりたての頃、とにかく武者修行に出かけた。
支援者を支えるための方法のひとつに「スーパービジョン」というものがある。
支援者が自分の実践を振り返り、新たな気づきを得るための取り組みだ。
先駆的な実践を調べては、あちらこちらへ学びに出かけた。
ところが、最初はやっている内容が、ひとつも入ってこなかった。
何が起きているのかはわかる。
問いかけにも、多分、狙いはある。
でも、なぜその問いかけなのか。
その意味を、自分の言葉で説明できない。
悔しかったし、情けなくなった。
そんな頃、尊敬する先輩に誘われ、以前から著書を読んでいた先生方の講座を受けた。
そこで、ある先生が仰った。
「対象者の課題に向き合うには、さまざまな学問が必要」
……ガツンとやられた。
ケアマネジャーとして、制度の調整役に重心がなかったか?
どこかに、サービスありきの考え方がなかったか?
講座で検討されたケースについては、概ね理解できた。
先輩ほどではないけれど、視点も多少なりとも間違っていなかった。
しかし、そのケースを担当するケアマネジャー自身の課題に向き合うための問いかけ。
……これは難題。
わかった気になって、知識不足を感覚でやっつけていなかったか?
一般論でバイアスをかけていなかったか?
まだまだだなぁ……。
私に足りないものは、学び。
そして、視点の根拠となる知識だった。
(今もどれほど身につけられた???(´;ω;`)ウッ…)

支援する人にも、支えが必要

支援者を支えるのは、たやすくない。
「大変だったね」と気持ちを受け止めることも大事。
でも、それだけでは足りないこともある。
支援者自身が、自分の考え方の傾向に気づくこと。
何に困っているのか、課題を整理できること。
自分では気づかなかった視点を得ること。
そして、次の支援につなげられること。
本当の意味での「援助者支援」とは、そうした人材育成なのだと思う。
もちろん、相談するかどうかは、その人次第。
「誰かに口出しされたくない」
「別に、自分で何とかできるし」
この気持ちも、身に覚えがある(笑)。
でも、振り返ってみると、ケースについて誰かに相談できるかどうかが、ストレスのあり方を変えてくれた気がする。
一人ではわからなかったことに、誰かと話すことで気づける。
気づけたら、こっちのもの!
すぐに解決できなくても、次に何を考えればいいのかが見えてくる。
支援する人が、一人で抱え込まなくていいこと。
安心して相談できる人や、一緒に考えられる機会があること。
そんな機会が、まだまだ足りていない。
支援する人が、壊れてしまわないために。

私にも、寄り添ってくれる存在がいる

さて、そんな私自身はどうなのか。
今もさまざま学びながら、ストレス発散が自分にとっての課題かな(笑)。
一番の癒しは、現在13年の付き合いになる愛犬。
ある意味……ストレスにもなるが(汗)。
概ね、癒し!
多分、癒し!(笑)
体重10kg。
抱っこする腰への負担も、なかなかのもの。
それでも、そばにいてくれる。
気づけば、私のほうが寄り添う支援を受けている。
十分ではないけど、恩返ししていくよ。
あなたにも、他の人にも。

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