【警告】台風が近づいた夜、「明日は休みます」と決められますか?

【警告】台風が近づいた夜、「明日は休みます」と決められますか?

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皆様、こんにちは。スマート危機管理コンサルティングの久保です。
「台風は前もって分かるから、慌てることはない。」
そう思っていませんか?
私は消防職員として約40年間、さらに行政の危機管理部門でも勤務し、台風接近のたびに施設からの問い合わせを受けてきました。
最も多かったのが、上陸の前日の夕方にかかってくる、この一本です。
「明日、どうしたらいいでしょうか」
——その判断は、前日の夕方に始めるものではありません。
今回は、台風接近時に「決めておくべきこと」をご紹介します。
台風対応の本質は「事前に閉じる判断」です
地震は突然来ます。だから初動が問われます。
一方、台風は数日前から分かる。だから台風で問われるのは、被害が出る前に、どこまで業務を止められるかです。
しかし現場では、これがなかなかできません。理由は明確です。
「休みにして、何も起きなかったら責められる」という不安があるからです。
だからこそ、個人の判断ではなく、あらかじめ決めた基準で自動的に動く仕組みが要ります。
決めておくこと① 判断のタイミングと担当者
● 前日の何時までに決めるか(例:前日15時。夕方以降だと家族への連絡が間に合いません)
● 誰が決めるか(役職名で。管理者不在時の代替者も2名)
● 何を見て決めるか(気象警報、暴風域に入る予想時刻、市町村の休校判断)
「前日15時」と決めておけば、その時間になれば必ず誰かが判断を始めます。これが仕組みです。
決めておくこと② 何を止め、何を続けるか
一律に休むのではなく、サービスごとに線を引いてください。
● 通所(デイサービス):送迎が伴うため、最も早く止める判断が必要
● 訪問:訪問時間帯の風雨予測で、前倒し・中止・翌日振替を決める
● 入所:止められません。だからこそ、夜間体制を厚くする準備が要ります
● 外来・面会:早めに制限をかける
止める判断と同時に、「この方は訪問しないと生命に関わる」という優先度を平時に決めておくことが重要です。全部止めるのではなく、優先順位を持って絞る。これが実効性のある判断です。
決めておくこと③ 職員の帰宅と、泊まり込み
台風で最も危険なのは、実は暴風雨の中の通勤・退勤です。
● 何時までに帰すか、あるいは何時から泊まり込みにするか
● 泊まり込む職員の寝具・食事の準備は誰がするか
● 翌朝、参集できない職員が出た場合の最低人数
「職員を危険にさらしてまで、通常営業をしない」。これを施設長が明言しておくことが、現場の安心につながります。
決めておくこと④ 前日にやる館内の点検
前日の日中にやり切ってください。暗くなってからでは危険です。
● 屋外の飛散物(プランター、看板、物干し、ごみ箱)の撤去
● 側溝・雨どい・排水口の詰まり除去
● 窓ガラスの飛散防止と、雨戸・シャッターの動作確認
● 浸水想定区域なら、1階の機器や書類を上階へ移動
● 非常用電源の燃料残量、懐中電灯の電池、備蓄水の確認
このチェックリストを1枚にしておけば、担当者が誰であっても同じ点検ができます。
決めておくこと⑤ ご家族への連絡文
判断が決まっても、伝わらなければ意味がありません。
送迎中止の連絡は、前日の夕方までに。定型文を用意しておいてください。
「◯月◯日は台風接近のため、通所サービスを休止します。安全確保のためのご判断ですので、ご理解をお願いします。ご自宅での対応にご不安がある場合は、◯◯までご連絡ください」
この一文があるだけで、電話対応の時間が大幅に減ります。
台風対応は「様子を見ること」がゴールではありません
本当の目的は、
職員が迷わず行動できること。
そして、
利用者・患者様の命を守ること。
そのためには、前日の夕方までに決め切る仕組みが欠かせません。
最後に
私は、
消防職員として約40年
行政の危機管理部門で約5年
の経験を活かし、医療・介護施設を中心に、
消防計画
BCP
避難確保計画
の見直しや統合、実効性向上のお手伝いをしています。
「台風のたびに、休むかどうかで毎回迷ってしまう」
そんな不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
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