VBAエンジニアとAI

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IT・テクノロジー
前回、PMに現状把握、業務要件のまとめができない場合は、事業部門様に負担が集中する(丸投げされる)ようすを、フロー図とともに説明しました。

事業部門に全負担.gif

最近では、この体制でも「事業部門がAIを使えば、VBAツールの解析、隠れた機能の文書化、改修方法、影響範囲、入力規則の提案なども行ってくれる」「AIさえあれば開発費は要らない」と考えられています。

事業部門がAI活用.gif

このAIの活用方法について、ほかでもない、AI(ChatGPT)に質問してみました。要約すると、次のように答えていました。
1)PMに時間が無いなら、事業部門がAIを使うとよい。
2)事業部門だけが、業務内容を把握している状態だから。
3)新規機能、改修内容も、PM、エンジニアには不明な状態だから。

また、次のような説明もしています。
4)業務要件を理解できない初心者エンジニアには、AI活用は難しい。
5)事業部門が業務要件、機能要件などをまとめ、PMが確認するべき。
6)PMが確認した要件に沿って、エンジニアがコードを実装するべき。

そして、注意点もあげています。
7)事業部門のリソースに余裕がなければ、業務要件の整理ができない。
8)AIの回答、提案が技術的に矛盾しても、事業部門では把握できない。
9)PMに時間が無く、実装経験が少なければ、PMも問題点を把握できない。

わかりやすく言えば、事業部門様、PMで要件定義をすべて行うなら、時間と開発の知識が必要、ということでしょう。現実的には難しいと言えます。
AI(ChatGPT)は、次のような体制が理想的だと答えています。

ベテランがAI活用.gif

事業部門様、PMをサポートして、現状把握、業務要件、機能要件、非機能要件をまとめるエンジニアが必要、ということになります。
AIの技術的な提案を理解・確認できるエンジニアがいなければ、結局は要件定義で穴があいてしまう、ということでしょう。

この図をみれば、VBAツールの開発において、コーディング(実装)が全体に占める割合はとても少ないとわかると思います。
実際に開発に携わっている方なら、コーディングは全体の10~20%程度と感じるでしょう。
VBAは言語としては容易です。
しかし、コーディングだけのつもりで、経験の浅い、VBAは書けるけど、というエンジニアを連れてくると、要件がまとまりません。

つまり、VBAツール開発も、結局はシステム開発なのです。
要求まとめを事業部門様に丸投げしたり、要件定義をPMが一人で抱え込むと、開発は失敗に終わります。
上のようなフロー図を描けば、どれくらいの作業が隠れているかわかることなのですが、たいていの場合は要件定義の作業量を過小評価しています。
そして、事業部門様やPMに「AIとならできるでしょ?」と押し付けてしまうのです。

「属人化している」と言い訳をして、何千万円もかけて丸ごと新しいシステムに置き換えても、上記の点を見なおさなければ同じことの繰り返しです。

事業部門様とPMを、既存ツールの解析でサポートし、現状把握や要件定義をおこなえるエンジニアを雇うほうが、結局は安上がりと考えています。

補足
AIを使えば、最新の方法で開発費をかけずに、業務アプリを作れるはず。
簡単な業務だけなら、それもいいかもしれません。
でも、大切な業務も、AIに任せきりにしてよいのでしょうか?
たとえば、家族が高熱と痛みで倒れた時、AIに教えてもらった薬だけ飲んで、診察は受けないと言ったら、安心できますか?
自分で気づいた症状だけAIに伝えて、大切な症状を見落としているかもしれません。
ベストな方法は何でしょうか?
医師(専門家)がAIを活用することが、一番安心できると思います。




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