さて、いよいよ売れ筋商品の抽出の自動化を行っていくのですが、その前に初期設定を行う必要があります。
初期設定を行わなくても稼働はしますが、環境や条件に応じて最適化することができます。
はい。よろしくお願いします。
WordPressのダッシュボード(管理画面)にログインして、左サイドメニューから [ Mersearch Press ] → [ 設定 ] をクリックします。
しました!
細かくいろんな設定があるのですが、重要な箇所だけ説明します。
[ メルカリ検索設定 ]タブ → [ メルカリ検索設定 ]タブをクリックします。
「出品者のその他の出品商品も取得するか」を「する」にします。
「する」にすると商品検索と同時に「同一出品者商品取得テスト」で行った出品者ごとの売れ筋商品リストも検索するようになります。
ただし、注意点として取得処理に10倍時間が掛かるようになります。
貧弱なサーバーの場合は、取得完了までに時間が掛かるため「しない」のままにして下さい。
また、取得完了までに時間が掛かり過ぎると思われたら「しない」をおすすめします。
はい。この機能は様子見で使うといいですね。
はい。そうして下さい。
次に「取得しない商品名NGワード」です。
初期設定では「専用」と「様」がNGワードになっています。なぜだか分かりますか?
う~~~ん、専用とあるから専用出品を避けるため!?
正解です。
メルカリには専用出品という文化があるのですが、専用出品は特別な値引きや商品がまとめ売りになっている場合があるため、売れ筋商品のノイズとなる可能性があります。そのため、NGワードにしています。
その他、ノイズになりそうな単語があれば登録をして下さい。
分かりました!
次に [ 売れ筋商品抽出設定 ]タブをクリックします。
「何個以上売れたら抽出するか」を確認して下さい。
初期設定では「3」になっています。これは類似商品が3つ以上売れたら売れ筋として認定する、という意味になります。
ここで設定できるんですね!
はい。
もう少し厳しく売れ筋商品を判定したければ「5」とか「10」に変更できます。
ただし厳しくし過ぎると売れ筋商品がまったく抽出できなくなるので注意して下さい。
うーん、3くらいが丁度よい感じですね。
次に [ 投稿設定 ]タブ → [ 抽出結果投稿設定 ]タブをクリックします。
「投稿タイプ」を確認して下さい。
初期設定では「抽出結果」になっています。
説明すると抽出結果を保存する先が「mersearch-press_post」というカスタム投稿だということになります。
カスタム投稿ってなんですか?
カスタム投稿というのは、自分が独自に用意した投稿タイプのことです。
WordPressには初期設定では、「投稿」と「固定ページ」という投稿タイプの二種類が存在しています。
WordPressはもともとブログを書くためのツールですので、「投稿」にはブログ記事を書いて、「固定ページ」には特定商取引法による表記や、会社概要といった個別の目的に使用されるコンテンツを投稿するならわしとなっています。
あーっなるほど。そういうことなんですね!
なんでもかんでも「投稿」にデータを保存することもできるのですが、それだとコンテンツの出し分けが難しくなります。
例えば、ブログの他に小説も書きたいんだけれど、ブログ記事とは別にしたいという場合があるとします。
そんな時は、投稿タイプを自分で作ることができます。
小説というカスタム投稿を作ればいいわけですね。
はい。そういうことです。
メルサーチプレスでは取得した商品データを「投稿」に保存して、そこから抽出した売れ筋商品データは「抽出結果」というカスタム投稿に保存されるようになっています。
分かってきました!
じゃあ、商品データを「投稿」に保存していますが、投稿にブログ記事を書いている場合は、商品データ用にカスタム投稿を追加すればいいということですか?
その通りです。メルサーチプレスを使うWordPressは基本非公開のサイトで行って頂きたいのですが、公開しているサイトでかつブログ記事を書いているサイトに導入したいという方もいるかと思います。
そんな時は、ブログ記事に商品データが保存されるとまずいので、別のカスタム投稿を追加して、そこに保存すると良いですね。
詳しくはマニュアルをご覧いただければと思います。
はーい。
次に商品検索と売れ筋商品抽出のスケジュール間隔です。
[ 巡回設定 ]タブ → [ 商品検索スケジュール ]タブをクリックします。
「商品を自動取得するか」を「する」にして、「商品取得スケジュール間隔」を確認して下さい。
初期設定では「15」分毎になっています。
これは15分毎にメルカリで商品を検索してサンプリングを行う、という意味です。
商品取得件数は初期設定で20件ですので、1時間で約80件の商品を取得することになります。
24時間にすると1日約1920件の商品データを取得します。
じゃあ1分毎にすればたくさん取得できますね!
確かにそうなんですが、注意が必要です。
仮に1分毎に商品データを取得する場合は60秒×20件×24時間 = 約28,800件になります。
7日間運用すると約20万件の商品データが取得できる計算ですが、WordPressがパンクする可能性があります。
パンクですか!
WordPressというか、レンタルサーバーで契約しているデータ量の限界を超えるということですかね。
データは無限に保存しておけるわけではありません。
安いレンタルサーバーだと4万件ぐらい保存すると不安定になってきます。
え~~~そういうものなんですか?
あくまでも契約しているレンタルサーバーのプランとスペックによります。
ただ、どんなにレンタルサーバーのスペックが良くてもデータ保存容量には限界がありますから、取得間隔を短くして大量のデータを取得するということは、限界も早く訪れるということです。
どうすればいいんですか?
2つ方法があります。
古い使わなくなったデータを消すか、商品検索を適度な間隔で行うかです。
あっそっか。容量は消せば回復するのか(笑)
基本的には売れ筋商品をピックアップしたら商品データは不要ですから削除しても構いません。
姉妹品で自動的にデータを削除する「デリートプレス」もあります。
その「デリートプレス」があれば半永久的に稼働し続けたりしますか?
そうですね。デリートプレスを導入すれば古い商品データを自動で削除してくれるので、基本的にはメンテナンスフリーになります。
おーーーっすごい! さすがっ!
次に売れ筋商品抽出のスケジュール間隔です。
[ 巡回設定 ]タブ → [ 売れ筋商品抽出のスケジュール ]タブをクリックします。
「売れ筋商品を自動抽出するか」を「する」にして、「売れ筋商品抽出スケジュール間隔」を確認して下さい。
初期設定では「15」分毎になっています。
これは15分毎にメルカリで取得した商品データの中から売れ筋商品を抽出する、という意味です。
初期設定では最新1000件の商品データから抽出を行います。
例えば、商品データを10000件取得していたら、15分毎に最新1000件の中から売れ筋商品の抽出を行います。
うーーんと、商品を15分毎に20件取得するなら、1時間で約80件でしたよね。
そしたら、売れ筋商品の抽出の間隔は1000件溜まる12.5時間後の方が良いのでは?
確かにその通りなんですが、そうすると売れ筋商品の抽出通知が1日に1回になっちゃうんですよね。
あっ……そうなんですね。
とりあえず15分間隔にしておけば、15分毎に売れ筋商品があれば通知してくれるようになります。
分かりました!