思考整理ノート #2 失敗は誰の責任なのか。

記事
ビジネス・マーケティング
管理者は「失敗させない人」ではない。

失敗を引き受ける人でもある。

責任はどこにあるのか

前回の思考整理ノートでは、難しい案件に失敗し、委縮してしまった友人の話を書いた。

その話を書きながら、私はもう一つ考えていたことがある。

「失敗は誰の責任なのだろう。」

新人が失敗した。

先方は怒った。

管理者は対応に追われた。

では、この失敗の責任は誰が負うべきなのだろうか。

責任はあらゆるところに存在する

この話は、誰が一番悪いかを決める大会ではない。

各々、コミュニティや各人の責任とは何かを、私は考えたいのだ。

まずこの新人は、不安を感じた時点で上司に相談をしている。
詳しい内容は分からないが、困ったときにエスカレーションを行う、
という行動は良いものだろう。
この時点で、少なくとも「一人で抱え込まず相談する」という行動は取っていた。

次に、上司は君の裁量でやってみていい、という回答を出した。
この回答自体は間違いとも正しいとも今は言えない。
結果論でしかないからだ。
ただ、部下の相談に対して何らかの判断を返した。

そして、結果、うまくいかなかった。

問題はここからだ。

結果が悪かったからといって、
誰か一人を悪者にすれば、この話は簡単に終わる。

しかし、現実はそう単純ではない。
私は、責任とは「誰が悪いか」を決めるものではなく、
「誰が何を引き受ける役割なのか」を整理するものだと考えている。

まずは新人が何を引き受ける役割なのかを考えてみよう。

新人は、自分の仕事を引き受けることが第一の役割だろう。
そして困ったことや迷うことがあれば専門家や上司へ相談をする。
ここまでは彼らの役割だ。

次に上司の役割を考えてみるとする。

上司は、チーム全体のバランスや仕事の流れを正常化するために
様子を適宜見ることが一つの役割だろう。
つぎに、エスカレーション(相談)を受けたときに何らかの指示をする。

ここで間違ってはいけないのは、
指示をすることは役割の一つだが、必ずしも正解をたたき出すことではない、ということだと思う。

なぜなら、前回の記事でも書いたが、
人は必ずミスをする。
それは上司だからと言って変わらない。
あくまでも役割は、指示出し。

責任を取るとは何か

次に、指示を出した後の役割は何だろうか。
成功した場合は、新人の成功をともに喜び、相手を鼓舞するのも役割の一つだろう。

では、失敗した場合はどうだろう。

管理者の役割は、謝罪をして終わることなのだろうか。

もちろん、謝罪は必要だ。
しかし私は、それだけでは責任を果たしたことにはならないと思っている。

人は誰しもが失敗する。

だからこそ、責任とは誰か一人を責めるための言葉ではなく、
次に同じことを起こさないための役割なのではないだろうか。

失敗の責任を取るとは、「私が悪かった」と謝ることだけではない。

同じ失敗を繰り返さないようにすること。

仕組みを見直すこと。

判断基準を共有すること。

次に同じ状況になったとき、
誰でも安全に仕事ができるようにすること。

これもまた、責任を取るということなのだと私は思っている。

管理者は、失敗した人を責める人ではない。

失敗を引き受け、仕組みを改善し、

次に挑戦する人を守る人でもある。

私は、これこそが

「責任を取る」

ということなのだと思っている。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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