思考整理ノート #1信頼して任せることと、管理放棄は紙一重

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ビジネス・マーケティング
ある友人の話。

現場に出てすぐ、難しい案件を担当することとなった。

不安になって上司へ相談すると、「君は成績もいいし、自由にやっていいよ。」といわれた。

友人は期待に応えようと、一生懸命対応した。

しかし結果として、先方を怒らせてしまった。

戻って報告すると、上司はため息をつき、

「期待外れだったな。」

と一言。

友人は落ち込み、すっかり委縮してしまったという。

この話を聞いたとき、私は「管理とは何だろう」と考えた。

管理は何のためにあるのだろう?

管理者の仕事とは、管理することだ。

では管理とはいったい何を目的にしているのか、
みなさんは考えたことがあるだろうか。

仕事をスムーズに進めること、成果を出すこと、チームビルドなど、いろんな考えがあるだろう。

しかし、私は違う考えを持っている。

管理の目的は、人を縛ることではない。

人を守ることだ。

そして、人を守るためには「仕組みづくり」が重要だとも考えている。

なぜ仕組みが必要なのか

人は必ずミスをする。

どれだけ優秀でも、経験があっても、失敗することがある。

管理の目的を「人を守ること」だと考えたとき、そこをフォローするための仕組みが必要なのだ。

一番防ぐべきことは、人が傷つき、悲しみ、怒ることだと思う。

それはチームメンバーだけではなく、クライアントやお客様を守ることにもつながる。

人を縛るルール作りではなく、人を守るための仕組みを作っておくことで、恥をかくことを未然に防ぎ、万が一失敗したときでも安心してチームに戻ってこれる。

仕組みとは、人を監視するためのものではなく、

安心して挑戦し、安心して失敗し、安心して戻ってこられる環境を作るためにある。

これが理想なのではないか、と考えている。

判断基準を共有する意味
この友人の話を聞いたとき、上司は「自由にやっていい」と言った。

一見すると、部下を信頼して任せたようにも見える。

しかし、本当に信頼だったのだろうか。

私には、「必要な確認や支援を手放してしまった状態」、つまり管理放棄にも見えた。

不安を感じていた友人が相談に行ったとき、何を不安に感じていたかを拾い、一緒に検討すれば失敗は防げたかもしれない。

その不安というあいまいな感情の中に、もしかしたら危険な予兆があったかもしれない。

そこをヒアリングするルールや、伴走する仕組みがあれば、先方は怒らなかったかもしれないのだ。

もちろん、伴走したところで結局失敗した、という場合もあるだろう。

管理とは「傷つき方を小さくすること」
ここで大切なのは、「傷つき度合いが軽くなるか、重くなるか」だと思う。

管理の目的は、失敗をゼロにすることではない。

私は、「傷つき方を小さくすること」だと思っている。

安全に失敗できたか。

安心して次の案件へ取り組めるメンタルへ持っていけるか。

そういった視点では、「期待外れ」の一言はまさに余計な一言だっただろう。

新人が委縮してしまうことで、より一層失敗しやすくなってしまったら、チームとしては損失になる。

私は、人は論理だけでは動けない生き物だと思っている。

人間は感情で動いている生き物だ。

だからこそ、相手の感情をどれだけ安全に、良好に保てるか。

それを支える仕組みを考えなければならない。

その仕組みは状況によって変わるだろう。

しかしベースとなる考え方は変わらない。

「人を守る仕組みづくり」。

私は、それを大切に考えることが、管理者に最も求められることなのではないかと思っている。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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