古いヴィトンのカバンを利用して リメイクを始めたのはもう10年以上前。
タバコで焼けて穴の空いたカバンを何とか利用してなんか再利用してほしいと
頼まれました。
ヴィトンの革って 厳密には革ではないのです。布の上に印刷したビニールレザーを張ったようなもの。ですので雨に強い。
最初のころは加工に苦労しました。保存の違いで硬くなってしまったり ひび割れしたものが多い。でも長持ちします。
縫製もとっても丁寧。高いだけあります。 糸ほどくのも難儀します。
この20年前のヴィトンのカバンをリサイクルして 財布と小さなバックにしてほしいといらいを受けました。
まず分解してみると 外は手紐の金具との接触部分がちぎれている以外はいたって綺麗ですが 中のインナーバックは表面がボロボロ。
型紙を作って使える部分を計算。
こんな形で 3Dでモデリング 。細かな仕様を聞きました。同時に型紙も
作って縫い合わせ方の試作 まずは 別革で 試作します。
縫い方によって 形のしっかり度が変わってきます。
大きさの確認のついでに レーザー彫刻機もテスト。あとでわかったことですが 仕上げ前の革にレーザー彫刻を施すと レーザーで焼けたカスで回りが汚れることがわかりました。
汚れたけど一応最後までぬって作ってみました。横の財布は同時に頼まれたL型の財布。
同時に作ったL型の財布。
中はシンプルに 仕切りだけ。
後日 同じ方から再度ヴィトンのトートバックの注文依頼 残った材料を全部使って何とか完成。
3Dでモデリングして 型紙作り。インナーバックも作ってます。時間的にはずいぶんかかりましたが 喜んでいただきました。
リピーターの方から再度注文受けるってうれしいことですよね。今は月に何度か見積依頼もきます。自分にできそうかなと思うものを引き受けさせてもらってます。多少の勉強も含めて 難しいのも受けることも。そこのとこの見極めも難しいかも。結局できなくて迷惑かけるといけないので。
お金じゃなくて 作るのが楽しいのかもです。