キャバ嬢は舞台女優

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5つ上の従兄弟、
きみちゃん(仮名)

子供の頃から、よく遊んでもらっていた親戚だ。

素直で優しい性格だが、
それゆえ同級生は彼をイジメたり、からかったり、万引きをさせられたりと、酷い扱いを受けていたらしい。

東京へ出てきて、やっと友人ができたと喜んでいたが、
なにやら高額な商品を買わせられたりしたと聞いた。

友達がいないこともあり、私がおばあちゃんちで暮らしているときには、よく私に会いに来ていた。

近くの駄菓子屋でお菓子を買ってくれたり、宇宙戦艦ヤマトの小さいプラモデルを買って一緒に作ったりと、とても可愛がってくれた。

駄菓子屋のクジで、狙ったものが引けずに悔しがってると、きみちゃんが当たるまで引かせてくれたこともあった。

私が東京に出てきたことを知り、遊びにきた時の話だ。

きみちゃんと話しているうちに
流れで、
キャバクラに連れてってやるということに。

渋谷へ移動して、キャバクラに入った。

女の子(私より年上だが)が20人はいたと思う。
大きなお店だ。

ついた女性は、白いボディコン(懐かしw)にロングヘアの綺麗な人。

きみちゃんは純朴なので、
自分からは全く会話はできない。

恋人居ない歴=年齢 だ。

場を盛り上げようと、
私がリードして話していた。

すると彼女は私の隣駅に住んでいることがわかり、
さらに会話が盛り上がった。

何度かウェイターがきみちゃんのところへ来ていた、

その度に、きみちゃん
「延長で」

閉店が近づいてきて、
食べ物のラストオーダー、
ついでに金額を確認…

「あ、足りなくなるかも…」
と、きみちゃん

「んじゃ、今のセットで帰ろっか?」
と私

きみちゃん
「でも…」

おそらく、きみちゃんは
私の
(もっと話したい)
という表情を読み取り、
延長してあげたい
と思ったのだろう。

財布の中をみてる
きみちゃん。

しばらく見てた嬢が
「足りなかったら、アタシが立て替えてあげる。ラストまで話そ!」

まさかの展開。

あとでわかったことだが、
彼女は指名が少なく、周りの女の子より年上だったため、
肩身が狭く
指名が欲しかった
ということでもあったらしい。

その後、お店で約束してた
近くの
駒沢オリンピック公園で
その女性と会った。

白いシンプルなTシャツにジーンズ。
長いストレートヘア。
ナチュラルメイク。

彼女は舞台女優だ。
小さな劇団に所属している。

ブランコに座って
缶ビールで乾杯。

次の舞台の話や夢の話を聴いていた。
風に揺れる長い髪…

街灯が
スポットライトのようだった。

源氏名も本名も思い出せないが
その光景が強く焼き付いている。

次の月、
不足のお金を渡して欲しいと、きみちゃん。

一緒に行こうと誘ったが、来ることはなかった。

彼女とは、その後も何度か公開で
会った。

舞台のチラシをバイト先で配ったり
舞台を観に行ったりもしたが
特に
「好き」
という感情はわかなかった。
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なぜだか、お店よりも舞台よりも
公開のブランコに揺れている彼女が素敵で、

その時間が良かった。

ほぼ、きみちゃんの話で
タイトル詐欺の疑いがかかっているようだ。

ここらで

幕を降ろすとしよう。

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