なぜエアー回路は後から炎上するのか 9

記事
学び
エアー回路図の機械設計ミスあるある
― 図面は合っているのに、現場が止まる理由 ―
エアー回路図。
記号も合っているし、配管もつながっている。
それなのに——
現場でトラブルが起きる。
機械設計あるあるです。
① エアー遮断時に落下・暴走する
停電、元圧OFF。
その瞬間にシリンダが自重でストン。
図面上は問題なし。
でも現場では危険設備。
原因は
「止まったときの状態」を
誰も定義していないこと。
垂直軸なら
• パイロットチェック
• メカロック
どちらかは必須です。
② 排気方向を考えていない
スピコンの排気が
作業者や製品に直撃。
エアー音がうるさい、風が強い。
現場からクレーム。
記号は正しい。
でも向きと逃げ先を考えていない。
回路図は
レイアウトとセットで考える必要があります。
③ シリンダ速度が安定しない
早い、遅い、日によって違う。
原因は
• 配管径がバラバラ
• チューブが無駄に長い
• 元圧変動を想定していない
メータアウトにしていても
条件が揃っていなければ安定しません。
④ エアー圧で位置決めしようとする
「ここで止まる想定です」
——止まりません。
エアーは
位置決め装置ではない。
位置は
• 機械ストッパ
• 構造で決める
エアーは
「動かすだけ」に徹する。
これだけでトラブルは激減します。
⑤ 非常停止時の挙動が決まっていない
E-stopを押したら
どうなるか?
誰も説明できない。
電気とエアーが別世界。
非常停止は
「止める」ではなく
「どう止まるか」。
これは
仕様として決めるべき項目です。
⑥ 電磁弁の初期状態を考えていない
電源ONした瞬間、
いきなりシリンダが動く。
ノーマルOPEN / CLOSEを
なんとなく選んでいると起きます。
立ち上げ時の動作は
回路図に注記しておく。
現場はそれを見て助かります。
まとめ
エアー回路のトラブルは
「記号の描き方」の問題ではありません。
多くの場合、
• 止めたらどうなるか
• 切れたらどうなるか
• 誰が判断するのか
この整理がされていないだけ。
エアー回路は
流体設計である前に
仕事の交通整理です
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら